立川談春 独演会@神戸


3月の子別れに続き談春二連チャン。
ほとんど追っかけ状態だが、ツイッターの神戸のフォローワーさんとの落語鑑賞。

弟子春太の前座話の後、談春登場。二年ぶりの神戸、
談志のカバン持ちで東西寄席に来たかったなあなどとマクラを振るが、
長かった。噺に入らずマクラで終わるのかと思ったほど。
昔と今の縁日が変わったとの流れから、「高田馬場」へ。

浅草の市でがまの油売りが客の中から親の仇を見つける。
どうしてもやらなけばいけない仕事があるので、
翌日場所と時間を決めてくれと言う仇の言葉を信じて、その日は別れる。
おさまらないのは野次馬の江戸っ子たち。
翌日昼の高田馬場の仇討ちを一目見ようと朝から大集合する。

にわか茶店が出て、大にぎわいする高田馬場。
ある茶店で仇に似た人間が浴びるように酒を飲んでいるのを見つける。

何してるんだと問い詰めると、仇討ち自体が芝居で、
高田馬場の茶店の水揚げから2割もらうんだというさげ。

中入を挟んで「妾馬」に。
がさつで母親にまで生まれそこないと言われた八五郎の妹おつるが奉公先の殿様の世継を産んだ。
殿様に呼ばれてお屋敷に上がる。
殿様にもべらんめえ調で飾らない八五郎。
しかし、おつるに対して天狗になることなく、夫と子のために生きなさいと説く。
身分違いで孫の顔も見ることが出来ないと嘆く母親に孫を会わせてやってほしいとお願いする場面は、ぐっときた。

過度な泣かせはなく、笑わせてくれたいい噺だった。

神戸朝日ホールは、落語にはピッタリのキャパだった。

コメント

てれっとテレキャス さんの投稿…
高田馬場って聞いたことが無いですね。
こんな話、知りませんでした。

妾馬はいいですよね。八五郎のはちゃめちゃだけど粋な感じがホロリとさせます。

談春、生で聴いてみたいです。
香港に来ないかな。
貧家ピー / hynkapii さんの投稿…
「高田馬場」は初めて聞きました。
がまの油売りの口上を聞かせる話なのかと最初は思いました。

「妾馬」は、良かったです。
ハチャメチャだけに、母親と妹を思う気持ちがストレートに伝わってきました。

是非一度生で。