京都南座で上演された「花形歌舞伎 特別公演」を鑑賞した。人生で初めての歌舞伎観劇であり、南座を訪れること自体も初めてだった。南座は江戸時代初期に起源を持つ、日本最古の歴史を持つ劇場の一つ。歴史ある劇場の建物に入ることも楽しみにしていて、その佇まいや空気感も含めて堪能できた。
劇場に足を踏み入れると、外観の風格だけでなく、館内の落ち着いた雰囲気や装飾からも、長い歴史の積み重ねが感じられた。
今回の演目は『曽根崎心中物語』。
本公演では、お初と徳兵衛を中村壱太郎と尾上右近がダブルキャストで演じている。
配役は以下の通り。
桜プログラム
お初:尾上右近
徳兵衛:中村壱太郎
松プログラム
お初:中村壱太郎
徳兵衛:尾上右近
「桜プログラム」を鑑賞。尾上右近のお初と、中村壱太郎の徳兵衛という組み合わせであった。
『曽根崎心中』は近松門左衛門の古典作品だと思っていたが、現在上演されている演出・脚本は昭和28年(1953年)に作られたものであり、新作歌舞伎とも言えることを知った。
壱太郎と右近による『曽根崎心中』は、令和6年(2024年)2月の大阪松竹座公演以来とのこと。また、壱太郎の徳兵衛役、右近のお初役はいずれも初役である。
今回の上演では、ラストの演出が桜と松では違うそうだ。
座席は3階席の2等席だったが、舞台全体を見渡せる位置であり、花道での演技もよく見えた。花道の手前で見せる演技が多いのも初めて知った。
吉本新喜劇や松竹新喜劇、さらにはドリフのコントなどにも、歌舞伎の影響が色濃く表れていることを実感。
鳴り物と役者の演技に一体感を強く感じた。
さらに、公演後には中村壱太郎と尾上右近による特別対談が予定されており、
作品の背景や役作りについて知ることができた。
印象的だったのは、上方歌舞伎と江戸歌舞伎の違いについて。
江戸歌舞伎:勧善懲悪の性格が強い
上方歌舞伎:人の情に訴える作品が多い
『曽根崎心中』がまさに情を重視した物語であることが理解できた。
観客からの質問も受け付け、徳兵衛の血の表現についての話が面白かった。
右近は耳の後ろに血糊を仕込んでいるが、壱太郎は違う方法で付けるとのこと、複数回観劇したくなった。ネットでは複数回観劇している人も多い。
初めてでわからなかったが、幕間の時間が思ったよりも長かったので、次回は劇場の弁当を購入して食べてみよう。
また別の演目も見に行ってみたい。

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