2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3945ページ
ナイス数:229ナイス
ひとりの体で 上の
感想
久しぶりの著者の小説。主人公・バイセクシャルの作家による回顧録の形式で、男女に関係なく魅かれた人達との関係が淡々と描かれる。
と思ったら、ラストで淡々と爆弾を爆発させられた。
さすがだ、ジョン・アーヴィング。
「17で懐かしくてたまらないんなら、たぶんあなたは作家になるわ!」
読了日:3月27日 著者:
ジョンアーヴィング
海の本屋のはなし―海文堂書店の記憶と記録の
感想
神戸の海文堂書店の2013年9月閉店まで約100年の記録。
各売り場の担当者の声の章があるのがユニークで面白い。
閉店が決まるあたりはあっさり書かれていて拍子抜けするくらいだった。
読了日:3月26日 著者:
平野義昌
将棋の渡辺くん(1) (ワイドKC 週刊少年マガジン)の
感想
あの渡辺永世竜王をこんなにいじっていいのか!? ]
まあ奥さんだからいいのか、などとぐるぐる考えるも、
愛すべき渡辺くんのキャラが最高に笑える。
逆に対局中の永世竜王に渡辺くんを重ねてしまいそう。
読了日:3月25日 著者:
伊奈めぐみ
出世する武士、しない武士 (日経プレミアシリーズ)の
感想
安定=低成長、江戸時代の武士達の姿って現代の官僚・サラリーマンにも
通じるかもと思わせてくれる。
上司に嫌われた閑職に追いやられた遠山の金さんや
民意を背にヒーローになった赤穂浪士とか。
田沼意次のイメージがちょっと変わった。
読了日:3月22日 著者:大石学
ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)の
感想
こういう設定の話が好き。「われはロボット」「生ける屍の死」のように、
決められた設定の世界で繰り広げられる物語を楽しむ本。
大切な人が死ぬストーリーが多く、悲しいに決まっているだろう、
あんちょこと思うことも多いが、本書はそれに対する答えとも受け取った。
2人のこの世界、特に彼女の気持ちを考えるとせつないなあ。
読了日:3月21日 著者:
七月隆文
マンガで知る! 初めての介護 ──大切な人に必要となったとき、最初に読む本──の
感想
父親が腰椎圧迫骨折で倒れ、介護を通じて介護保険のイロハ、
ケアマネとの付き合い、ケアプラン設計、ヘルパーとの付き合い、
父親の人間性尊重との葛藤など、介護の初期に直面するであろう事柄の数々を漫画で教えてくれる。漫画家・了春刀さんの実話を基にした本。
読了日:3月21日 著者:
了春刀,太田差惠子
患者のための最新医学 脳梗塞・脳出血・くも膜下出血 (患者のための最新医学シリーズ)の
感想
2015年9月5日発行。脳卒中の各病気の説明、予兆はどういたものがあるか
・手術法、リハビリ法まで。家族・近くに脳卒中患者が出た際の入門書。
読了日:3月21日 著者:
宇宙飛行士が撮った母なる地球の
感想
野口聡一さんが、ISSから撮影しツイッターにつぶやいた写真の数々。
無重力で体を固定するのが大変だったり、望遠で撮影すると
ISSスピードを感じるといった裏話も楽しい。
俯瞰できるようになればいいなあと、トイレで毎日眺めてた。
読了日:3月20日 著者:
野口聡一
どうすれば「人」を創れるか―アンドロイドになった私の
感想
2011年4月20日発行。ロボット開発の目的は、人間を知ること。
自分そっくりのアンドロイド、「ジェミノイド」を作ると人間とは、
自分とはという疑問にぶつかる。
MRI画像と裸画像はどちらが恥ずかしいか。
見かけ・姿勢は修正して作りたい - 映画「サロゲート」の世界だ。
自分そっくりのジェミノイド相手にカウンセリングするとどうなるだろうか?
石黒教授、ジェミノイドに合わせて整形手術されていたとはびっくり。
読了日:3月20日 著者:
石黒浩
介護離職から社員を守るの
感想
半休や短縮勤務制度、介護保険制度の情報提供の仕組みを、
企業が整備することで、「仕事と介護の両立」が特別のことではなく、
普通のことを目指すとの土台から書かれている。
人口減少、人手不足、高齢化を迎える日本の企業には必要な準備だろう。
介護休暇は、介護に専念するための休暇ではなく、仕事と介護を
両立するための準備をするための休暇、という視点はなかった。
読了日:3月16日 著者:
佐藤博樹,矢島洋子
竈河岸 髪結い伊三次捕物余話の
感想
シリーズ第14弾。伊三次とお文の出番が減っているのに違いはないが、
次郎衛を待つおのぶの気持ち、伊与太から茜への判じ物の手紙などに、
著者が人を見る目線を感じることができる。
もっともっとこの世界を味わいたかったが、あと一冊しかないのが、
本当に残念だ。
読了日:3月14日 著者:
宇江佐真理
魔法をかける アオガク「箱根駅伝」制覇までの4000日の
感想
「サワコの朝」で聞いた話が多く、しかもご本人から話を聞いた方が魅力が
伝わった感じがする。退路を断って挑戦する、成功体験を与える、
目標は数字にする等。箱根駅伝の参加資格をオープンにすべきや
中継所付近に観客用スタンドの設置を考えては、などが書かれている
「あとがき」がある意味一番興味深い。
読了日:3月13日 著者:
原晋
こうしてお前は彼女にフラれる (新潮クレスト・ブックス)の
感想
浮気をしないと死ぬんじゃ、って世界が広がる。でもオスカー同様に
間抜けキャラで終わらない哀愁を感じる。
巻頭の詩が素敵。著作が3作しかないことにもびっくり。
読了日:3月11日 著者:
ジュノ・ディアス
僕が、落語を変える。 (河出文庫)の
感想
2001年出版の単行本を10年後に文庫化。取材対象者と著者が
どちらも気になる二人。花緑が街中でも気づかれないというのが、
まずは大きな違いだろう。
小さんの孫という看板が、プラスだったのか、マイナスだったのか。
立川流との距離感は、花緑の人格なのだろう。
小さんと言う名前が、花魁や芸者の名前から来ていたとは知らなかった。
読了日:3月8日 著者:
柳家花緑,小林照幸
漂流老人ホームレス社会の
感想
著者は精神科医、ホームレス支援団体「TENOHASI」事務局長。
ホームレスには、精神疾患を持つ者が含まれていると聞いたことがあるが、
オーストラリア・メルボルンの研究者・支援者の言葉がある意味表している。
「若くしてホームレスになった人は、心に傷を負っている人が多い。
お金や物の支援だけでは生きて行くことができない」
読了日:3月8日 著者:
森川すいめい
教団Xの
感想
評判の本書、図書館でどれくらい待っただろうか。
しかし、合わなかった。 宗教、戦争、脳と意識、量子論、飢餓、大企業など、
色々な主題が盛りだくさんで、とっ散らかったまま終わってしまった感じ。
これならどれか一つの主題で深く書いてくれたら良かったのに。
読了日:3月4日 著者:
中村文則
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