1月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3510
ナイス数:365

2016年当時の最先端ディープラーニングと未来像について、大学・企業の研究者が語る。専門用語が難しいが、興味深い内容だった。
2年経って更に発展しているのだろうが、人工知能にホルモンの要素が欠けている、受動意識仮説、コネクトームー1人1人の脳を個々の神経細胞と見立てて、膨大なシナプス結合をつくる、など主張が様々。頭が付いていかず脳みそを掻き回された
取りあえず、シンギュラリティが来るのは2045年より早いかもしれないなあ。
読了日:01月30日 著者:清水 亮

表題作含む中編2編。第140回芥川賞受賞作。
工場ライン勤務とカフェアルバイトの日常。
世界一周ツアー163万円を目指して節約するも是が非でもという訳でもないので、どこかしら諦めを感じた。
読了日:01月27日 著者:津村 記久子

早くも今年ベストの予感。
当時47歳の英国女性の著者が、明治11年に東京から北海道へ旅行した紀行文。健康回復のための進められた外国旅行とのことだが、馬の調達・蚤や蚊、悪臭に苦しめられた宿・初めて見る外国人に集まった群衆・山河など滅茶苦茶ハードな旅。そんな苦労、日本への文句もあるが、英国とは違いしつけられた子供達、親切な馬子達等良い点も。子供がお医者さんごっこしたり、年長者がリーダーとなって子供達だけで遊ぶ(のは英国にはないと書かれていた)など、昭和の終り頃まで文化が繋がっていることを感じた。
読了日:01月25日 著者:イザベラ バード

目から入った情報を脳で再構築した世界を見ている、という土台から名画鑑賞。
フェルメール・レンブラントから、春信・草間彌生など。
左からの光はフェルメールで有名だが、フェルメール以外でも多いのは、右利きなら影にならないからとはなるほど。
読了日:01月23日 著者:三浦 佳世

原爆投下から10年経っても、風評被害を受け、生き残った罪悪感に苛まれる。
戦争が終わっても、幸せに、生きたいように生きるのは難しかったんだなあ。
読了日:01月20日 著者:こうの 史代

人類が種として生きのびるのを支えるために天然資源を搾取する道を選ぶ以上は、絶滅は人類が進化する代償、という最後の言葉が全てを表している。
自然保護とは何か。開発によって生存環境が失われた生物を保護・DNA保存し将来の復活可能性を担保したとしても、元の環境がなければ同じ種として生き続けることができるのか・同じ種と言えるのか?
人が介入すればするほど、自然から遠ざかるという堂々巡り、難しい。
読了日:01月19日 著者:M・R・オコナー

長く働いてきた10職種・10名の有名人でもなんでもない普通の人にインタビュー。
その仕事をやりたいという強い意志を持って始めた人は少数派。成り行きで将来を深く考えることなく始めた仕事を長く続けていた。
もっと面白い経歴の人はたくさんいますよ、と皆さん言ったそうだが、言葉にされない平凡な一日の積み重ねがその人の厚み、という事が良くわかる内容だった。
お得意さんの最後の散髪のために家に向かうとか、印象的だった。
読了日:01月16日 著者:北尾トロ

簡単家ご飯から大間マグロなどの旅ごはんなど、ごはんとお酒満載のコミックエッセイ。
食べることが好きなのが、全面に伝わってくる。うるかというの酒の肴を初めて知った。
読了日:01月14日 著者:たかぎ なおこ

漫画家の著者が、バイトの書店員の仕事を描くコミックエッセイ。
力仕事ー入荷・品出し・返品、欲しい本の題名をうろ覚え・間違っている客、万引きとの闘い、書店員であればあるあるだろうエピソードが満載。
読了日:01月12日 著者:久世 番子

日経新聞や雑誌掲載のエッセイ。題名の二度寝は出て来ない。力の抜け具合が心地いい。ショッピングモールが書くきっかけになったという「カソウスキの行方」を読んでみたくなった。
読了日:01月11日 著者:津村 記久子

ホット・バタード・ラムを作ってみたくて図書館から借りてきた。寒い冬、リキュールを買って色々試してみたくなった。
読了日:01月10日 著者:

「悲しみのイレーヌ」から手に取った。
一匹狼の警察官の話はたくさんあるが、これもその一つ。
犯人がわかっており、ミステリーでありながら、フー/ホワイ/ハウダニットといった謎解きではなく、人間が書けていないと批判があった新本格の対局の小説、レイドロウ警部の人間味・情報集めのやり取りに読み所ある小説だった。
レイドロウとハークネスの出会いの時のやり取りが、一冊の中で一番面白かったな。
読了日:01月10日 著者:ウィリアム・マッキルヴァニー

初版1994年。コーポレートガバナンス、メインバンクとの関係、雇用システム等、現在と大きくは変わってないような気がする。プロセス・イノベーション-既存の製品の生産工程や技術を改良したり、新工程を創り出すことなく製品コスト削減・品質、性能を改善する技術革新、が研究開発では志向されている、というのも変わっていない。
読了日:01月06日 著者:鶴 光太郎

刑務所帰りのおじいちゃんと孫娘の活劇談。じいちゃんの生き様が格好イイ。
読了日:01月05日 著者:筒井 康隆

著者は資生堂研究員。皮膚が第三の脳と言い切れるほどの説得力を感じなかった。
読了日:01月04日 著者:傳田光洋
読書メーター
コメント