8月の読書メーター
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![[新訳]留魂録](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41cpWjxZDnL._SL75_.jpg)
吉田松陰の遺書「留魂録」を現代語訳。
死して人を作ったとも言えるその生き様も去ることながら、
処刑の前日に受け取った同じ牢に囚われていた沼崎吉五郎が17年間守り抜き、
門人の野村靖の手に渡したという経緯が奇蹟的。
読了日:08月29日 著者:

「認知症」は病気なのだろうか?
レビー小体型認知症、脳血管性認知症、ピック症など若年性認知症と
タイプによって治療方法が全く違う。
主治医の知識・投薬量で、診断後の経過が180度くらい違うのが恐ろしい。
読了日:08月25日 著者:東田 勉

前作同様にほのぼのさ満載。ただ「悲しみのイレーヌ」を読んでいる時と
同じ切なさ、前作ほどほのぼのにつかることができなかった。
学校時代・戦争や結婚など、大家さんのプライベートにも触れれた。
読了日:08月24日 著者:矢部 太郎

過去300年間、世界を支配してきた人間至上主義から、
データをあらゆる意味と権威の源泉とするデータ至上主義が台頭する時期を迎え、人類がどう進むべきなのかを問う下巻。
生き物はアルゴリズムであり、分割可能な存在で単一の自己はなく、
遺伝子と環境圧によって形づくられる。決定論的・ランダムに決定をくだすが、
自由に決定を下すことはない。
意識と知識の意味と重要さ、「自由」に関する考証は、意識受動仮設を彷彿とさせ、
興味深い。自分の事をよくわかるのは、蓄積された情報という世界は怖いが、
すでにそれが進んでいる。
読了日:08月22日 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ

大学病院へ移った栗原一止、29歳膵癌の母親を軸に新シリーズがスタート。
御岳荘のピンチ、新キャラクターも登場。
患者に寄り添う一止は変わらず、真面目に真剣勝負。
患者の事を一番に考え、寄り添うことがこんなに難しいことなのだろうかと思わされたり、才能・人の面で懐の深さを見せられたり、大学病院編も面白くなりそう。
読了日:08月18日 著者:夏川 草介

「犯罪」に続いてシーラッハ。12編の短編集。
調書みたいに淡々と描かれるけど、人生の矛盾・不条理さ・悪の一面が
浮き出てくる。「参審員」「リュディア」が良かった。
読了日:08月14日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
![BRUTUS(ブルータス) 2019年8/15号No.898[ことば、の答え。]](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51sGiayLWZL._SL75_.jpg)
ことば、の答え
新名言、SF、ラッパーのことばまで。
最果タヒ、スマホで詩を紡ぐ。
読了日:08月11日 著者:

ホモ・サピエンスが次に目指すのは、ホモ・デウスへのアップデート。
前作の復習?という内容も踏まえて下巻へ。
読了日:08月09日 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ

ブラック企業に入社した同期3人。どう逃げ出すかという3人の話が
中心かと思っていたら、夏野の自殺を巡る人々のドラマが各章で展開される。
3人が飲んだ今まで生きてきた中で一番うまいビール、優しさは弱さかと問う父、ピアノマン。印象に残るシーンだった。
読了日:08月07日 著者:安藤 祐介

刑事事件弁護士である著者が、実際の事件に材を得て、書いた短編集。
謎解きに近いものもあれば、何故その犯罪を起こしたのか、
理由・犯人の裏側を描くものなど多数。
「タナタ氏の茶碗」 タナタ氏の静かな、しかし凄惨な復讐が恐ろしい。
「ハリネズミ」 カリムの狐とハリネズミの話、良かった。
読了日:08月06日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ

シリーズ第4作。前作と違って、ドラマがいろいろと手を加えて
いたのがわかったが、変な演出がない分、原作小説の方が面白かった。
読了日:08月04日 著者:池井戸 潤

コピーライターの経験を基に、「伝える」を分解。
伝わらないのは、受け手を意識していないから。
送り手の言葉は「提案」と考えると、受け手が全てを決定する。
受け手が聞きたい提案は何か推定するために脳内データベースを豊かにする。
脳内データベースが豊かになれば、発送する質と量が増加し、
送り手・受け手が共有エリアに立つことができ、伝わるに至る、と。
読了日:08月02日 著者:山本高史

四季があるのか?と思ったが、形や緑・赤などの色も千差万別。
冬場は、マイナス40度の気温の中で立ちっぱなしで
オーロラを待ち続けた結果の写真たちだ。
フィルムカメラを使うのも寒さ対策が主な理由。
読了日:08月01日 著者:内野 志織

粉飾決算事件で有罪判決確定後の会社経営、郵便不正事件、ゴーン事件など、
題名から想像した内容とは違っていた。
特捜検察と闘う場合は、故意についてではなく犯罪事実そのものについて争わなければ勝ち目がないこと、検面調書の特信状況と知らなかったこと興味深かった。
読了日:08月01日 著者:細野 祐二
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