2025年3月の読書

 

3月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:3078
ナイス数:130

午後の光線 (カドコミ)午後の光線 (カドコミ)感想
アメトーーク!「マンガ大好き芸人」で紹介されていて手に取った。期待したほどのハマり方はしなかったが、BLは要素の1つで、純文学を読んでいる風であった。村瀬が危ういように描かれていたが、死に魅入られていたのだろう淀井の方が不安定な存在だった。ふたりに居場所はなかったのだろうか。
読了日:03月31日 著者:南寝

THE BIG ISSUE JAPAN499号THE BIG ISSUE JAPAN499号感想
特集 森林浴は日本発 / スペシャルインタビュー ヨシタケシンスケ / オーストリア。シングルマザー“母親という役割”への葛藤 / フィンランド “積極的に休む”イベント「Rest as a...」 / 表現する人 内側に息を吹きこんで音を鳴らす陶器 西條茜さん
読了日:03月29日 著者:ビッグイシュー日本

ともぐいともぐい感想
第170回直木賞受賞作。明治の北海道、人里離れた山に暮らす漁師というか自然児、熊爪。獣やすえた臭い、熊との死闘、目をそむけたくなった熊に目を潰された太一の治療描写、他の小説では味わう事のない濃厚な雰囲気に満ちていた。盲目の陽子との暮らしやラストは何を意味するのだろうか。
読了日:03月28日 著者:河﨑 秋子

自分とか、ないから。教養としての東洋哲学自分とか、ないから。教養としての東洋哲学感想
Audibleにて。インド・中国・日本が生んだ東洋哲学の哲学者たちの教えを親しみやすい表現で解説。無我、空、タオ、禅、他力、密教。著者自身が立ち直るためのドキュメンタリーとも読めた。
読了日:03月24日 著者:しんめいP

透明人間 Invisible Mom透明人間 Invisible Mom感想
THE BIG ISSUEで紹介されており購入。表紙のインパクト大、重い障害を持つ医療的ケア児を持つ母親である著者が、ほとんどないケアのために閉じ込められた学校での自分をモデルにした写真集。通学のためには付き添いが必要と言われながら、「教育の場なので、気配を消してください」と言われる不条理が、ユーモアの中にもにじみ出る写真の数々。 『「お母さんがお願いします」の一声で、この世界の大半の問題は解決できるように出来ている。』という文章にハッとした。
読了日:03月23日 著者:山本美里

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学感想
貧富の格差、過去の世代が犯した過ちを現代人償う義務があるか、アファーマティブアクションについてなど、簡単には答えが出しにくい問題を考えるに当たりものさしとなる考え方を、論じられた本・哲学者を紹介することで触れることができた。一度読んだだけでは理解しきれてはおらず、意見・考えの軸を持つために再読しなければならない。
読了日:03月20日 著者:マイケル・サンデル

おいしい京都 外さない店カタログおいしい京都 外さない店カタログ感想
老舗から新しい店まで256店を掲載。地図・営業時間なども掲載されたガイドブックだが、オールカラーでパラパラ眺めるのも楽しい。
読了日:03月20日 著者:

ボールペンでスケッチボールペンでスケッチ感想
色々な種類のボールペン選びからスケッチする方法を基礎から教えてくれる。四角から箱や椅子を書いていく、影の付け方など、物の捉え方が分かるようになる。頑張ればちょっとしたイラストが描けるようになるかもと思わせてくれた。
読了日:03月17日 著者:がなは ようこ

[第2弾] ホルモー六景[第2弾] ホルモー六景感想
Audibleにて。17年振りの再読。青春小説の傑作短編集と捉えていたけど、改めて読むと(聞くと)過去と現代の混ざり方はここから始まっており、「八月の御所グランド」「6月のぶりぶりぎっちょう」へと繋がっているんだという気づきがあった。
読了日:03月17日 著者:万城目 学

バースデイ・ガールバースデイ・ガール感想
誕生日を巡る短編にポップなイラストがセットになっている。二十歳の誕生日のアルバイト、アルバイト先のオーナーに食事を届けることになり、そこで起こったこととは。ラストが明記されておらず、読者に委ねられた形に。不思議な読後感。
読了日:03月16日 著者:村上 春樹

はるとあきはるとあき感想
自分の季節以外は冬眠のように眠っている季節たち。バトンタッチするなつとふゆは話することはあるが、会うことがないあきに手紙を書くなる。それをきっかけに文通を行うはるとあき、互いに知らないことを伝えあったり、時には互いに文通を楽しんでいるのだろうかと心配する。間のなつとふゆが、はるとあきについてコメントする件も面白い。とても素敵な物語だった。
読了日:03月16日 著者:斉藤 倫,うきまる

方丈記: 創業90周年企画 (マンガ古典文学シリーズ)方丈記: 創業90周年企画 (マンガ古典文学シリーズ)感想
マンガ古典文学シリーズの1作。鴨長明の下に水木しげるが訪れて話をする形式。自然災害が多発した時代を過ごした鴨長明が、「がんばっても自然の法則には逆らえない」という無常を打ちだしたということが興味深い。無力を諦めるのではなく、無力が宇宙法則だという気づき。
読了日:03月15日 著者:水木 しげる

武士道シックスティーン(1) (アフタヌーンコミックス)武士道シックスティーン(1) (アフタヌーンコミックス)感想
無料電子版にて。原作は15年前に読了、コミック版でも面白くなりそうな1巻目。磯山の侍ぶりが際立つ。
読了日:03月13日 著者:誉田哲也,安藤慈朗

THE BIG ISSUE JAPAN498号THE BIG ISSUE JAPAN498号感想
特集 タネをまく動物たちの秘密 / スペシャルインタビュー ニコール・キッドマン / ドイツ、ホームレス経験者の〝 路上の美術アカデミー〞 / ふくしまから 津波で行方不明になった娘を探し続ける父 / 監督インタビュー 『ケナは韓国が嫌いで』チャン・ゴンジェ監督
読了日:03月12日 著者:ビッグイシュー日本

月刊経理ウーマン 2025年3月号月刊経理ウーマン 2025年3月号感想
特集「キャッシュフロー計算書」のことがみるみる分かる講座 / 税務調査でよくある「指摘事項」とその対策教えます / 「社長の退職慰労金」─こんなふうに準備しよう!
読了日:03月12日 著者:株式会社研修出版

ボーダー 移民と難民ボーダー 移民と難民感想
民受け入れ・入管改善に尽力する児玉弁護士の活動を軸に、日本における難民の現状と技能実習生について描いた。人口減少が進み、働きに行きたいとは思われない国になって久しいが、対策をトータルに考えられないのは由々しき問題だろう。
読了日:03月11日 著者:佐々 涼子

死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係― : 1 (アクションコミックス)死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係― : 1 (アクションコミックス)感想
無料電子版にて。題名はどぎついが、保健所における精神保健福祉士の仕事を紹介。どの保健所にも存在する訳ではないのかもしれないが、保健所でこのように手厚く相談に乗ってくれるとは知らなかった。奥さんからのDVを受けて自殺未遂を繰り返した祖父江さんのその後が気にかかる。
読了日:03月09日 著者:中原ろく,松本俊彦

いま集合的無意識を、 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-45)いま集合的無意識を、 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-45)感想
表題作含む6編の短編集。著者の本は初めて、スピンオフ作品も含まれていたが、問題なし。意識、量子論、コミュニケーション、ミステリー風など、著者の世界を堪能できる作品たち。「ヒトは、フィクションなしでは生きていけないんだ」
読了日:03月08日 著者:神林 長平

サンダー3(2) (月刊少年マガジンコミックス)サンダー3(2) (月刊少年マガジンコミックス)感想
無料電子版にて。宇宙人に支配されるリアル世界でのサブストーリー多め。どこかで見たことがあるような感じを受ける。
読了日:03月06日 著者:池田祐輝

サンダー3(1) (月刊少年マガジンコミックス)サンダー3(1) (月刊少年マガジンコミックス)感想
無料電子版にて。2次元まんがの世界から3次元リアルの世界へ思わぬ展開に。パラレルワールドものなのだろうか。
読了日:03月06日 著者:池田祐輝

本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか感想
本棚が欲しくなり、2016年1月以来の再読。 新鮮な本棚、メインの本棚、タワーの本棚 + α(知の神棚) 2割の余裕を作る、のは大事だ。 社会人はサイエンス・歴史・経済の本は必ず読め。
読了日:03月06日 著者:成毛眞

なにわ介護男子なにわ介護男子感想
多発性骨髄腫と診断された花子さんを甲斐甲斐しく介護する大助さんの2人の目線から描かれた闘病エッセイ。未読の「あわてず、あせらず、あきらめず」に続く2冊目だった。血液のガンである多発性骨髄腫についても知ってもらいたいと、主治医の解説付き。主治医も覚悟するくらい死の寸前まで行ったが、奇跡的に持ち直すなど、決して楽な闘病ではなかったはずだが、本書ではそんな暗さは感じさせず、お客さんに力を与え、与えられるお笑いの姿が描かれる。ふたりの漫才を聞くことができたら元気をもらえそうだ。
読了日:03月03日 著者:宮川大助・花子

ノルウェイの森 下ノルウェイの森 下感想
Audibleにて。30数年ぶりのため、全くストーリーを覚えていなかった。ワタナベくんモテ過ぎという感じはしたが、独特な女性たちが生と死の比喩なんだろうか。解釈はいろいろと出来そうだが、難しい。「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」というのは、自分の経験からもそう感じるようにはなった。またいつか読むと変わるだろうか。
読了日:03月01日 著者:村上 春樹

女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい感想
官民協働のPFI刑務所での矯正プログラム、女性受刑者を対象に絵本を読み合い最後は家族に録音と絵本を届けるという「絆プログラム」を知ることができる。離れた家族を届けるために絵本を選ぶ、絵本の登場人物に感情移入する、自分に不足していたことに気づく、など絵本の読み合いの力が大きいことに気づかされた。
読了日:03月01日 著者:中島 学

読書メーター

コメント