日本一オーラのない監督

NHK-BS ドキュメント スポーツ大陸で、早稲田大学ラグビー部が取り上げられた。
昨シーズンから、前任清宮監督から指名を受け、中竹竜司監督が指揮を取る。

体力・タックルなど緻密なデータに裏打ちされた理論とカリスマで、
低迷を続けていた早大ラグビー部を、過去5年で3度の日本一を勝ち取るまでに
押し上げた前監督と比較されることは間違いがなかった。

中竹監督の指導方は、部員たちが考えるラグビーである。
練習中も指示はなく、練習を止めて選手同士に話をすることを促す。

現役時代は、3年生まで1軍で試合することがなく、4年生の時に推されて
主将に就任。他のメンバーの協力を得て、1年間を乗り切った。
早大史上初のレギュラーになったことがない主将の誕生だった。

大学卒業後に、英国留学し組織論を勉強。
「フォローワーシップ」という概念を大事にする。
組織にリーダーは必要だが、きっちりフォローする人間が確立していれば
組織は進んでいく。
フォローワーがきっちりとリーダーを支えるためには、リーダーと同じ立場で
考え進んで行かなければならない。

チームにもこれを求めているのだ。

中竹監督は、自ら「オーラのない監督」でいい、という。
しかし、そんな彼の周りには人が集まってきている。
コミュニケーション能力が高いということではないか。

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