「黄金餅」 春風亭正朝

TBSチャンネル 落語研究会 9月6日放送

けちのお話。

ある貧乏長屋に住んでいる金兵衛は、隣に住む西念の様子を気にしてあげていた。
西念はけちんぼうで、黄金をためているといううわさ。

ある時あんころもちを食べたいと言い出したので、
買いに行ってあげると、ひとりで食べると追い返された。
何をするのかとこっそり見ていると、餅の中にお金を入れて
飲み込み始めた。
と、喉に詰まらせて死んでしまう。

これを見ていた金兵衛は、何とかしてお金を取り出したいと、
自分の寺に連れて行って、火葬代を値切ったりしながら、
何とかお金を手に入れるというお話。

お腹は生焼けにしておいてくれ、とか骨をいじくる描写など、
結構グロテスクな話だった。

マクラから、障害がある人が高座に来ると、その障害が含まれている話は
高座にかけないが、聴覚障害とけちと泥棒の話はしてもよい、といった
微妙な話で始めながら、こんな話をやり遂げた正朝さんは力があるのだなあ。

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