2011/08/22

フェルメール  「地理学者」

フェルメール 「地理学者とオランダ・フランドル絵画展@豊田市美術館

フランクフルト シュテーデル美術館所蔵の「地理学者」が、来日中。
東京・渋谷に引き続き豊田市美術館で公開中で、見に行った。

左側に窓、差し込む光、後ろに地図が飾られているなど、
男性が主人公という以外は、所謂フェルメールだ。
この間京都で見た「手紙を読む青衣の女」とはと違って、
静謐な雰囲気はなく、仕事に没頭するきりっとした雰囲気を感じた。

地球儀やコンパス・直角定規といった小道具も書き込まれている
こともそう感じた理由かもしれない。

手前の机に掛かっているゴブラン織りよりも、後ろの椅子の背もたれの
ゴブラン織りの模様が美しかった。

この「地理学者」で鑑賞したフェルメール作品が区切りの20品目となった。
















豊田市って、結構遠かった。
名古屋から地下鉄・名鉄で約50分、豊田市駅から徒歩約15分。

もちろんフランクフルトに行くより近いんだけどなあ。

2011/08/20

映画 「ツリー・オブ・ライフ」

今日は、近所のワーナーマイカルが1,000円の日。
また、半年で5回観たら1回無料のポイントカードの5つ目を溜めるべく、
「ツリー・オブ・ライフ」を見に行った。

ブラッド・ピット、ショーン・ペンと豪華な主演陣。
わが祖国モルダウに乗ったCMに魅かれて、夏休み子供向け映画が多い中、
これをチョイス。
今年度カンヌ国際映画祭のパルムドール受賞作品でもあるようだ。

男が成功するためには力が必要、という信念を3人の息子に叩き込む
父 ブラピ。
だがその信念の押し売りは、自らの弱さを隠すためということを
息子たちは見抜き、父から距離を置こうとする。

大人になった長男(ショーン・ペン)は、ビジネスの世界で成功を
収めているようだが、心にトラウマを抱えているように描かれている。

正直な感想は何じゃこりゃ、だった。

題名から、ある家族の誕生から遡って物語を紡ぐのかと想像していたが、
地球の誕生から遡った!これは神の視点なのだろう。
まるでディスカバリー・チャンネルを見ているのか、と思うほどの
宇宙や地球の映像が数十分続く。

ストーリーを期待するとひっくり返る映画だ。
キリスト教がわかっていれば、もう少し映像に込められている
意味を察することができたかもしれない。

壮大な抒情詩、と思って見に行った方が良かったかも。



2011/08/02

7月の読書

7月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3922ページ
ナイス数:29ナイス

感染遊戯感染遊戯
ガンテツや葉山が主人公の、姫川玲子シリーズのスピンオフ短編集かと思っていたけど、元官僚を狙った殺人事件を巡る連作短編小説だった。 姫川玲子は少し顔を覗かせるだけ。しかし、周囲のキャラクターだけでも十分楽しめる世界がこのシリーズにはある。
読了日:07月31日 著者:誉田哲也
東京バッティングセンター東京バッティングセンター
著者らしい、一度転がると止まらない雪球のような話ではあったが、最後のオチはあれでいいのだろうか?そこが少し消化不良。 章のスタートパターンがドン・ウィンズロウ「ストリート・キッズ」の匂いがした。
読了日:07月29日 著者:木下 半太
絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)
会社を受けに来る学生がよく途上国という言葉を使うことに違和感を感じていた。「すくうべきかわいそうな貧困者」という画一的な視点ではなく、様々な人々が、様々な日常があり、様々な感情があることを伝えたい、というあとがきを読んで、画一的な視点で「途上国」とひとくくりにしているのではないか、という違和感を感じていたことに気がついた。
読了日:07月27日 著者:石井 光太
存在という名のダンス 下存在という名のダンス 下
これまでの著者作品とは一線を画すファンタジー作品。違う世界を描いたのは素晴らしいが、憎悪や愛やテーマが重たい割にはあっさりと終わった印象。題名もよく出てきたが、何のメタファーか今ひとつ掴めず。
読了日:07月21日 著者:大崎 善生
存在という名のダンス 上存在という名のダンス 上
読了日:07月19日 著者:大崎 善生
知事抹殺 つくられた福島県汚職事件知事抹殺 つくられた福島県汚職事件
前福島県知事の汚職事件の回顧録。無罪を主張し、裁判継続中のようだ。前半は原発についての言及、震災後に読んだのでこちらに目が行ってしまう。国・東電の隠蔽体質、対応の悪さはずっと続いている体質なんだなあ。
読了日:07月18日 著者:佐藤 栄佐久
志の輔の肩巾志の輔の肩巾
毎日新聞に1999年~2002年に連載したエッセイ集。禁煙・政治・健康等 ネタが幅広い分野に広がり、マクラを聞いている気がした。
読了日:07月17日 著者:立川 志の輔
我、言挙げす―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)我、言挙げす―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)
龍之進が主人にシフトしてきたが、お文が夢と現実の狭間をさまようSFみたいな話もあり、バラエティーにとんだ巻。       伊三次とお文の恋愛話がやっぱり好きなんだなあ。
読了日:07月15日 著者:宇江佐 真理
冬の伽藍 (講談社文庫)冬の伽藍 (講談社文庫)
夫を事故で失った悠子と妻を自殺で亡くした医師・兵藤は軽井沢の診療所で出会ってしまった。 1章は悠子、2章は手紙、3章は悠子の友人・摂子と、章毎に視点が違っている。 恋愛には色んなパターンがあると思うが、兵藤の義父の誘いは断れたんじゃないか、との思いが消えない。
読了日:07月12日 著者:小池 真理子
雨を見たか―髪結い伊三次捕物余話雨を見たか―髪結い伊三次捕物余話
伊三次やお文の出番が少なくなってきたぞ。龍之進たちと無頼派との闘いが主題になりつつある。
読了日:07月07日 著者:宇江佐 真理
君を乗せる舟―髪結い伊三次捕物余話君を乗せる舟―髪結い伊三次捕物余話
ここまで読んでいた。不破友之進の息子・龍之介が元服し、伊三次の息子・伊与太は疱瘡にかかり命を危ぶまれるなど、メインキャストの子供達が表に出ている。特に龍之介が活躍した巻だったなあ。
読了日:07月05日 著者:宇江佐 真理
WILLWILL
「MOMENT」の続編。正直前作の内容うろ覚え・・・。前作は神田の視点だったよね?森野が京極夏彦の小説の主人公のように、憑き物落としをしていた。
読了日:07月02日 著者:本多 孝好

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