~ 桃花二葉 ふたり会@近鉄アート館 ~

 9月30日(月) あべのハルカスの近鉄アート館で行われた桃花二葉 ふたり会を鑑賞。

18日には東京・中野で行われ、今回は大阪。



口明けは笑福亭 喬明「牛ほめ」

入門4年目 24歳、甲高い声でマクラもそこそこに牛ほめを終え、主役に2人にバトンタッチ。

トップは桂二葉、京都で仕事を終え到着したばかりの桃花の化粧をいじり、「つる」へ。
「つる」という噺は、「つー」と「る」と言うだけ、と振って、安定の「つる」を聞かせてくれた。

化粧道具を手に、桃花が登場。
年季明けに一緒になろうと約束した花魁に騙されて仇討するという八五郎。着物に刃物を突き立てると血が流れ仇討ができたという中国の故事を基に、花魁からもらったものに仇討しろと叔父に言われ、もらった写真に刃物を突き立てた所、血が流れるも、自分の手を切ったというサゲ。

仲入り後、2人が登場して立ちトーク。
桃花の主食はグミ、ケータリングを遠慮せず持ち帰ることや池袋演芸場で「桃花三十一夜~蝶花楼桃花31日間連続独演会」で毎日違う噺を下したという話が暴露された。

後半は一席ずつ。

桃花は、三遊亭白鳥作の新作落語、「マキシム・ド・呑兵衛」。
流行っていない居酒屋 呑兵衛を営む祖父母に銀座のフランス料理屋のサービスを参考にしてもらおうと孫娘が、「マキシム・ド・パリ」に連れ出す。

「マキシム・ド・パリ」の料理やサービスを居酒屋 呑兵衛で再現しようとするが・・・、
という落語の基本が詰まった一席。

これは面白かった。

トリは二葉の「近日息子」。
父親のために医者、葬儀屋、お寺の住職を読んできて、親父が亡くなったとご近所が悔やみを言いにやって来るが、喪章に「近日」と書いてたのにご近所が慌て者だ、という噺だが、
悔みを言いに来たご近所のやり取りが爆笑を誘った。
言い間違い・聞き間違いが多いが謝らない人間に、徐々にヒートアップしていく様を熱演。

笑わせてもらったなあ。


人気の二人の特徴が出た良い会だった。

320席強というハコも良かったかも。

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