「代書」 桂枝雀 落語 昭和の名人 完結編

落語 昭和の名人 完結編 1。
「代書」と「親子酒」 2編収録のCD付き。

枝雀の「代書」は、「枝雀落語らいぶ 1」 (1992年7月19日 サンケイホール収録)
を持っていたが、第一巻が490円の特別価格もあり、つい購入。

こっちの「代書」は1982年8月19日関西テレビ「とっておき米朝噺し」放映分。
枝雀落語らいぶの「代書」とは少し違う。
落語らいぶの「代書」が完成形とすると、今回の方は過渡期のそれ。

留五郎という名前、松本という苗字を病床の父から初めて聞いた所や、
生年月日(せいねんがっぴ)を言う場面は、あっさりで物足りない。
生計を立てている仕事は、「ポン」ではなく「ガタロ」。
この収録の後で、「ポン」へと変わったと鑑賞ガイドにもある。

ハノイで落語らいぶの「代書」を聞いて落語にはまったのが最初だったが、
昭和の名人版の「代書」を先に聞いていたら、ここまで好きになっていたか
分からなかった、そう思うほど、落語らいぶの「代書」は強烈だった。

しかし、それだけに落語が生き物だということに気付かされた。

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