2011年11月13日 シネマアート心斎橋。
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40年勤め上げた会社を引退して2年後の定期健診で
末期の胃がんが見つかり、半年後に亡くなるまで「エンディングノート」という
死のマニュアルを作りあげた父を次女が撮影したドキュメンタリー映画。
化学メーカーで役員まで務めた父親は、「段取りが命」、自分で情報収集し
決断するという営業マンだったようだが、自分の死ぬまでの段取りが
正に最後のプロジェクト。
三つ子の魂百までとはこのことか、式場を決めたり、連絡して欲しい友人リスト作成、
会社への連絡方法など、残された家族が困らないように
準備を進める父を、娘はカメラを向け続ける。
監督は幼少の頃からカメラを向けていたようで、監督が子供の頃からの映像も
入っている。それで他の家族も撮られることには多少慣れがあるのか、
こんなとこ撮ってる場合じゃないだろう!と家族から文句が出ないのかなあ、
と思いながら見ていた。
しかし、父との距離感が近すぎず遠すぎず、お涙頂戴になりそうなテーマを
纏め上げた。
このお父さんは医者が不思議がるほど、最期まで力強く生きており、
94歳の母親にも感謝の意を携帯電話で告げ、妻や孫達にもお別れをしっかりと
伝えるのだった。
病に伏せることなく、夜寝たらそのままぽっくりと死ぬのが理想と
言われるが、人生を振り返り、周りの人たちにお別れが出来るので
あれば死ぬまでに少しは時間が欲しいと思った。
アメリカ村にあるこの映画館に来るのは久しぶりだった。
学生時代に「トリコロール」を見に来たことがあったが、
それ以来だ。
と、思っていたら、「トリコロール三部作 配給期限切れ最終上映」
というチラシをもらった。
12月10日からとのこと。
17年前の上映だったのか。
ということは、社会人1年目に見に来たんだなあ。
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