第64回 正倉院展

今日から11月12日の予定で、第64回 正倉院展@奈良国立博物館が始まり、
早速足を運んだ。




開場15分前に到着すると、既に大行列が。




読売 ON LINE ニュースによると、約1,000人が行列。
9時からの予定を5分早めて開場したとのこと。

期間が短いこともあるけれど、毎年見に来る人も多いのだろう、さすがの人気を感じた。
第1回が、1946年に始まっていることにも驚いた。

どれくらい待つのだろう、と心配したが、30分程度で、入場できた。

今回は、北倉23件・中倉23件・南倉14件・聖語倉4件の計64件が出陳されている。

中でも見たかったのは、





図録表紙にも出ている、瑠璃杯(るりのつき)だ。
平成6年以来18年ぶりの出陳。

瑠璃杯を最前列で見るためにも20分程行列して、ご対面。

吸い込まれそうな深いコバルトブルー、
口径 8.6cm 高さ 11.2cm とあまり大きくないが、存在感は抜群だった。

浮世絵のプルシアンブルーやフェルメールのラピズラズリもそうだろうが、
希少価値だけでなく、この青にも人を引き付ける魅力がある気がする。

瑠璃杯の他にも、緑瑠璃双六子(ガラスで出来た双六の駒)も出陳されていたが、
その中でも青色は一つだけ。

双六の駒と合わせて、象牙のサイコロも印象に残った。

次の都はどこにしようかなあ、なんて、サイコロを振ってたら、面白い、
と罰当りな想像もしながら、館内を巡る。


瑠璃杯の前の部屋には、螺鈿紫壇琵琶が出陳されていた。





聖武天皇の遺愛の品、ヤコウガイを、用いた螺鈿細工がきれいだ、
と感心して見惚れていると、何かを発見。





「んっ!?」















何だ、このとぼけた人面鳥は!?
こんな漫画があったような、なかったような。

まさかうけを狙った訳でもはないだろうが、
正倉院の宝物で、脱力するとは思わなんだ。





鑑賞後は、休憩を兼ね、博物館1階のお茶コーナーで、お抹茶を美味しく頂きました。


奈良ホテル近くのタイ料理屋で、昼食を食べていると、
「やっぱり美味しかった、また来年」、と言って帰っていったグループがあった。

毎年正倉院展を見てから、そのタイ料理屋で食事するのを楽しみにしている感じ。
何だか、素敵だなあ。

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