2012/12/31

東山慈照寺 銀閣寺


左京区の本屋数軒で行われている「京都 ま冬のブックハンティング」に
出かけたついでに銀閣寺に参拝。

小学生の頃、金閣寺か銀閣寺に連れて行ってやると父親に言われ、
迷うことなく金閣寺を選んだ。
海外の人を金閣寺に案内したこともあるが、まだ銀閣寺には行ったことがなく、
一度行ってみたいと思っていた。

談春さんではないが、気になるのであれば行こうと、雨降るあいにくの天気だったが、
出町柳からバスに乗って出かけた。

東山慈照寺 銀閣寺

臨済宗相国寺派に属する禅寺。
1482年室町幕府八代将軍足利義政公により建立された。
(参拝のパンフレットより)

銀閣寺 正式名称 東山慈照寺






















観音殿(銀閣) 国宝





















東求堂 国宝























展望所から観音殿・東求堂を
望む






















雨の中、夕方5時前という時間にも関わらず、
外国人を含めて、結構な観光客が訪れていた。
US$1=85円まで戻ったとは言え、円高の最中に来てもらったのに、
こんな天気でごめんなさい。

雨に濡れた銀閣、余計に落ち着いた雰囲気を醸し出していた。

子供の頃は、金閣寺の方が好きで、銀閣寺のどこが良いのだろうと
思っていたのだが、いつの頃からか、銀閣寺の落ち着きに
侘び寂を感じていた。
その時に大人になった気がしたものだ。

2012/12/30

談春独演会 2012年12月@森ノ宮ピロティ

 大阪・神戸で12ヶ月連続の独演会も、ついに楽日を迎えた。 




今月亡くなった中村勘三郎さんとの思い出話でスタート。

「赤めだか」を気に入ってもらい、会うようになったこと。
 (仮名手本?)忠臣蔵の舞台中、切腹したら出番が終わるから、
鑑賞ついでにと、対談が設定された。

しかし、観客や仕出弁当屋も途中入場できない四段目の途中、出番が終わった勘三郎さんを
待たせてはならぬと、決死の覚悟で途中退場した話など、
意外な関係性を披露。

「六尺棒」

放蕩息子が、遊んで夜中に帰ってくると、家は父親によって締められており、
謝っても、もう勘当だと入れてくれない。

他人に家を取られるくらいなら、燃やしてやると、火付けする息子。
何をするんだ、と手元にあった六尺棒を手に息子を追いかけまわした。

父親をやり過ごし、がら空きの家に入り、逆に父親を締め出した。

家に帰り締め出されたとわかった父親。
「そこまで真似るなら、六尺棒を持って追いかけて来い」がサゲ。

一席目は、いかにも落語らしい落語といった噺だった。


「富久」

幇間の久蔵は、酒でいろいろな旦那の仕事をしくじっていた。
ある時、「松の1111番」の富くじを買い、家の神棚に祀り、寝入った。

夜中、しくじった旦那の家の付近が火事だと起こされ、
駆けつけたことで、再度出入りを許された。

火事見舞い客の相手をし、酒を頂き寝ると、今度は自分の家が火事になり、
失ってしまう。

旦那の家で養ってもらうが、真面目な商家になじめない久蔵。
富くじを買っていたことを思い出し、当日寺に行くと、見事に千両が当たる。

しかし、札がないと賞金を受け取ることができない。
千両と言わず、半分でも、一割でもいいから受け取りたい、
借金を返して家を建てたい、という叫びが痛い。

失意のどん底に沈む久蔵だったが、鳶の頭が火事場から、
神棚を持ち出してくれており、無事札を手にすることができた。

この千両でどうすると言われた久蔵、
「これでご近所のお祓い(払い)をします」というサゲ。

酒で失敗するも憎めない久蔵に幸せになってもらいたいという
周囲の気遣いが暖かい。

ジェットコースターに乗ってるような久蔵の身の上だが、
年末にぴったりのハッピーエンドな噺だった。


1年間続いた独演会を締めくくるように、会場全員の三本締め(東京版)で終了した。


勘三郎さんに「これからは思ってるように上手くいかない」と言われたそう。
「気になる人には会っておいた方がいい」という談春師匠の言葉が印象的だった。

1年間を通じて、4回 計8席の噺を聞いたが、4月の「慶安太平記」が一番好きだった。
落語というより、映画のようなスピード感、毎月の独演会だからこそのネタであった。
もう生で聞くことはないんだろうなあ。


2012/12/15

クリスマス前夜@ホーチミン

11月末のハノイ出張に続き、今週はバンコクの後、ホーチミンに。

街中はすっかりクリスマスイルミネーションだらけ。
夕食後の散歩を兼ねて、イルミネーション散策に出かけた。



Sheraton

これは、何だろう?

ノンかぶった雪だるまに、雪降り積もるシクロ。
ベトナムっぽい飾りだ。


REX HOTELもピカピカ

CALAVEL HOTEL前

ドンコイ、グエンフエ通りのホテルは、イルミネーションやツリー飾りで
盛りだくさん。

その前では、記念撮影するベトナム人で大賑わい、熱気ムンムンだ!



子供にサンタの格好をさせて写真撮影する親の多いこと



ここ国営の暗い百貨店じゃなかったかなあ?
しっかりポーズを決めて写真撮影会。

普段がわからないが、バイクの交通量も、SEA GAMEで勝利したのか?
ってくらい多くの熱気を感じた。

クリスマスになったら、どんなことになるんだろう。

しかし、北半球で生まれ育った人間としては、クリスマスに暑いと気分が出ない・・・。

2012/12/04

補陀落山 海住山寺

出張代休の今日、最後の紅葉でも見物に行こうかと思っていたが、
雨の予報もあり、ここも以前から行って見たかった海住山寺を参拝することに。

国道163号線を東へ、恭仁京跡を左に見ながら、左折し、
ジロ・デ・イタリアを彷彿とさせるような劇坂を1kmほど登って(車で)、到着。






補陀落山 海住山寺(かいじゅうせんじ)
http://www.kaijyusenji.jp/index.html

拝観料 400円 (ハイキング・写真撮影の入山料は100円)

拝観のしおりより

「海住山寺が創建されたのは、恭仁京造宮にさきだつ6年前、
天平7年(735年)のことと伝えられております。
大廬舎那仏造立を発願あそばれた聖武天皇が、その工事の
平安を祈るため、良弁僧正に勅して一宇を建てさせ、十一面観音菩薩を
奉安して、藤尾観音寺と名付けたのに始まるとのことです。
しかし、この寺は、保延3年(1137年)に灰燼の厄に遭い、
寺観のことごとくを失ったのです。

その後、七十余年を経た承元2年(1208年)11月、笠置寺におられた解脱上人負慶が
思うところあってこの観音寺の廃址に移り住み、海住山寺と名付け、
旧寺を中興されて、ここに現在の寺基が定められたのでありました。」





五重塔 国宝
現在の塔は1214年完成。
五重塔では4番目の高さ17.7m



本堂 
本尊十一面観音立像を安置
驚くほど目の前で拝観できる。合掌。


文殊堂 重要文化財

奥の院本尊の十一面観音立像や本坊庭園は、秋の特別拝観時期しか
公開されておらず、今回は見ることができなかった。

本坊庭園は、紅葉がばっちりのタイミングで見てみたいなあ。
http://www.kaijyusenji.jp/temple/p2.html#../img/temple/slide/temp_p3_03_b.jpg


また、重要文化財の四天王像は、普段は奈良国立博物館に寄託されているとのこと。


山門から本堂を望む

10℃を切る気温、雹がぱらつく気候だったが、五重塔の凛としたたたずまいに、
浄瑠璃寺や岩船寺もある南山城、侮れんという気持ちになった。


「恭仁京」って、何時の頃かと、「もういちど読む山川日本史」(ってろくすっぽ読んでないが)
を引っ張り出した。

聖武天皇が、740年に遷都し、その後 744年 難波宮 → 744年 紫香楽宮
→ 745年 平城京 と都が移り変わっている。

http://0774.or.jp/spot/kunikyo.html


恭仁京此を望む

聖武天皇がこれだけ遷都を繰り返した理由を、昔聞いたことがあったのだが、
忘れてしまった、何だったけなあ・・・。
勉強しよう。



 出張で今年の紅葉を見逃したので、まだ残っている紅葉を楽しんだ。







2012/12/02

初 中国

先々週の月・火と、出張で上海に。

今までタイ・ベトナム・カンボジアなどインドシナを
中心にうろちょとしていたので、実は中国は初上陸。

寒さを覚悟してたけど、日本ほど寒くはなかった。

感じた事をメモまで。

・日本ブランドの車が少ない。
 タイやベトナムなど東南アジアは、日本車の市場だったと今さら気づいた。
 欧米ブランド、特にフォルクスワーゲンがわんさか走ってる。
 

・空気が悪い。
 話には聞いていたように、スモッグ?が掛かっている。 
 季節的にも曇りが多いのだろうが、すっきりしない天気の2日間だった。
 

ホテルから森ビル方面を。朝からこんな感じだった。


まあ、昨日のハノイもこんな感じで、似たような曇り空だけど。


先週、1週間はずっと曇り空。

・タクシーでお釣りをもらえる。
 当り前と言えば当たり前だが、タイ・ベトナムなんかで、すんなりもらったことが
 ないので、1元でも返してくれるのがすごく新鮮だった。


上海の郊外に行くと、街の雰囲気や人の来ている服の感じ
(日本人の感覚で、そんなに寒くないのに着こんでいる)が、
ハノイの雰囲気に似ていた。

ハノイ駐在時代、中国の田舎町に似ているとよく言われたが、
少しわかったような気がした。

2012/12/01

2012年11月の読書

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2204ページ
ナイス数:50ナイス

ツナグ (新潮文庫)ツナグ (新潮文庫)感想
死者との再会を一度だけアレンジする使者・ツナグ。喪失感を抱えた人たちと死者をつなぐストーリーだけで終わって欲しかった。ラストの謎解きはいらない気がする。読んだ誰もが、自分なら誰を選ぶか、会うか会わないか考えるだろうなあ。
読了日:11月30日 著者:辻村 深月




営業は絶対、謝るな! ―圧倒的に売れる「合理的な覚悟」 (知恵の森文庫 t な)営業は絶対、謝るな! ―圧倒的に売れる「合理的な覚悟」 (知恵の森文庫 t な)感想
「部下は育てるな!」の著者の本。これも特別なことは言ってない。それをやるかやらないかで差が出るが。まとめると「人と同じことをしない」
読了日:11月24日 著者:長野 慶太






聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)感想
著者らしい軽快な文章で、難しい事は特に語っておらず、インタビューのノウハウにおさまらない質問力アップの秘訣たっぷり。前もって準備をしすぎない。流れを大切にする。決めていた質問を無理に入れることはない。 ジュリーアンドリュースの絵本を読んでみたいな。
読了日:11月22日 著者:阿川 佐和子




Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 11/22号 [雑誌]Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 11/22号 [雑誌]
読了日:11月22日 著者:







プラスチックスープの海―北太平洋巨大ごみベルトは警告するプラスチックスープの海―北太平洋巨大ごみベルトは警告する感想
北太平洋のごみベルト地帯から、プラスチックの脅威を警告。プラスチック自体の毒性、プラスチック添加物の環境ホルモン問題、海洋生物の死因などなど。「便利」「安価」の意味を理解して、それで良いのか、と立ち止まる必要を感じる。
読了日:11月16日 著者:チャールズ・モア,カッサンドラ・フィリップス





週刊 東洋経済 2012年 11/17号 [雑誌]週刊 東洋経済 2012年 11/17号 [雑誌]
読了日:11月16日 著者:会田 誠







あさになったのでまどをあけますよあさになったのでまどをあけますよ感想
プレゼントチェックのため、本屋で立ち読み。朝窓を開けて、外の景色に感動する、それだけで自分の住んでいる町を愛することができる。朝窓を開けたくなるそんな一冊。プレゼントにぴったりかも。
読了日:11月11日 著者:荒井 良二





ぼくはお金を使わずに生きることにしたぼくはお金を使わずに生きることにした感想
1年間お金を使わずに生活するという実験を行った著者の記録。PCを使ったり、残飯を拾ったり、厳密に言うとお金を使ってない訳ではない。 生活する上で、消費することは手段の一つであり全てではないこと、物を手に入れるのに、掛かるコストはいくらなのか、そしてそれは見合っているのか、という問いかけと読んだ。
読了日:11月11日 著者:マーク ボイル




DIME (ダイム) 2012年 11/20号 [雑誌]DIME (ダイム) 2012年 11/20号 [雑誌]

読了日:11月7日 著者:






サライ 2012年 11月号 [雑誌]サライ 2012年 11月号 [雑誌]感想
秋季限定公開の寺院に行きたいが、時間が無くなってきた。まずは家の近くの寺から行って見よう。
読了日:11月5日 著者:






風の中のマリア風の中のマリア感想
オオスズメバチの1シーズンを小説化。ハチの生態も勉強できるが、虫の闘いシーンがダメな人は多いだろうな。
読了日:11月3日 著者:百田 尚樹






殺人鬼フジコの衝動殺人鬼フジコの衝動感想
これは合わない。トリックは練られていると思うが、それを虐待やいじめの構図に埋めたのが、どうも・・・。
読了日:11月1日 著者:真梨 幸子

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