2017年の読書メーター
読んだ本の数:233
読んだページ数:39116
ナイス数:2264

受動意識仮説-意識はすべてを決定する主体的な存在ではなく、脳の中で無意識に行われた自律分散演算の結果を、受動的に受け入れ、自分がやったことと解釈し、エピソード記憶をするためのささやかで無知な存在。
「心の地動説」と主張するが、科学的実証に乏しいのが残念。科学の発達で反証されれば、意識を持ったアンドロイドの誕生も遠くないだろう。
読了日:01月03日 著者:前野 隆司

2017年絶対に見逃せない美術展
読了日:01月07日 著者:

評判は高いが、色々と消化不良の点もあり、あまり面白いとは思えず。生まれてきて良かったという所は良かったが。
読了日:01月07日 著者:川口俊和

第2次世界大戦中にドイツ兵と恋愛関係にあったフランス人女性が、解放後に見せしめで丸刈りにされた。キャパ「シャルトルの女性」を見て、丸刈りされた女性もさることながら、周りの民衆の嘲笑が目に焼き付き、気になっていたテーマ。探すのに苦労しながら、本人たちのインタビューも。子供達の国籍問題も発生していたとは知らなかった。
読了日:01月07日 著者:藤森 晶子

「父よ、ロング・グッドバイ 男の介護日誌」を読んだので、介護の場面は、現実だったのかと思うと、つらくもあった。
会社で仕事をこなし、父親の介護もこなす、主人公の「日常」と言えば日常の続きが読みたくページを繰ってしまったが。
周吾・父親、あかり・志歩だけでなく、直也にさえも明るい未来が期待できるラストだった。題名が好き。
読了日:02月03日 著者:盛田 隆二

世界中で1秒間で何が起きているか。60項目、1分間。
「食料を輸入することで、2,000m3の日本の水を使わずに過ごす」
「5歳以下の子供48人が汚染された水や食料で下痢になる」
一方で「ペットボトル3,500本分のミネラルウォーターが生産されている」・「1万6,000缶、5,700ℓの炭酸飲料が飲まれている」
2003年発行の本書、最新の統計であれば違う1秒が見えるだろう。
読了日:02月03日 著者:山本 良一,Think the Earth Project

お願い・自慢・褒め言葉・皮肉への切り返しの場面で使える会話テクニック。
皮肉への切り返しはありだが、お願い・自慢・褒め言葉は実地で使うと、逆効果になりそう。関西だからか、場所も選びそう。
読了日:02月05日 著者:樋口 裕一

audible。禅の教えを基にした本書。他人と比べない、執着しないなど。他にもたくさんあったが、メモしながら聞かないと覚えられないのが難か。
読了日:02月06日 著者:枡野 俊明

「BAR追分」2作目。4編の連作短編集。
ドラマが少しあっさりになった気がする。
相変わらずご飯は美味しそう。
読了日:03月01日 著者:伊吹有喜

ジョルジュ・サンドとタペストリー「貴婦人と一角獣」の話。
2013年に来日していたのか。実物を見ていれば、もっと面白く読めただろう。カラー口絵が豊富。
読了日:03月04日 著者:原田 マハ

Audibleにて。
歌人・中島歌子の手記を読みながら、幕末の動乱期に巻き込まれていく感じ。
水戸藩 天狗党と諸生党の内乱は、恨みの連鎖を生み出しただけで、何の意味があったのだろうかと思わずにはいられない。
商人の娘であったが、ふとした出会いから水戸藩士に嫁入り、
数奇な一生を過ごした中島歌子。
一人の人を想い続けた熱が伝わるこの短歌が心に残った。
君にこそ恋しきふしは習ひつれ さらば忘るることもをしへよ
読了日:03月04日 著者:朝井 まかて

図書館で随分待ったが、あっさり読み終えた。暗喩にもなってないくらいズバコンで書いてあるが、こんな三戒擁護派はもはや少数派ではないだろうか。帯の文句は、最高傑作だけど。「永遠の0」の方が好みだ。
読了日:03月05日 著者:百田尚樹

図書館を利用した認知症予防法。
単純に本を読むだけではなく、早歩きで向かう・本探し・イベント参加など。
読了日:04月01日 著者:結城 俊也

新入社員研修の資料作りで、久しぶりに何度目かの再読。
1.血族に固執せず、企業存続のためなら、よそから優れた人材を取り入れるのに躊躇しない。
2.時代の変化にしなやかに対応してきた。
3.時代に対応した製品を生み出しつつも、創業以来の家業の部分は頑固に守り抜く。
4.それぞれの分をわきまえる。
5.売り手と買い手とが、公平と信頼を取引の基盤に据える。
林原が取り上げられていたのが、寂しい。
読了日:04月02日 著者:野村 進

Audible にて。SNSに費やす時間があれば、本でも読んで勉強しろ、など最初の方は一理あると思いながら聞いていたが、後半の主張は全く合わなかった。
読了日:04月04日 著者:里中 李生

都内で発生した女子高生誘拐・殺人事件、取材するテレビワイドショークルーが主人公。被害者家族、警察周り、ハゲタカよばわりされても、他社を出し抜くスクープを追い求める。ミステリーとしての展開よりも、マスコミ批判・多香美の葛藤についての表現が段々としつこい感じで気になってしまった。
読了日:04月04日 著者:中山 七里

英米文学で博士号を持つボストンのユダヤ系アメリカ人。
MBA課程の研修で知り合った日本人と恋に落ち結婚。
日本で恋に落ちるまで「絶対にしない!」と誓っていたこと
「ボストン住まいを手放すこと」「男に依存すること」
「古くさい核家族を持たないこと」
というのを読むと、訳者あとがきにあるように、異文化摩擦論かと思ったら、さにあらず。
安全な居場所を求めていたのだろう、大阪でシュフとなったこと(ご主人の愛、守られている心地よさ)は矛盾していないが、そこに到るまでの葛藤とトライが涙ぐましく素晴らしい。
読了日:05月03日 著者:トレイシー・スレイター

Audibleにて。2005年10月に行われたApple恒例 Special Event の基調講演を基に、スティーブ・ジョブズのスピーチ術を解説。実際にスピーチを聞く事ができるので、活字を読むよりもテクニックを実感できるかもしれない。
読了日:05月04日 著者:キムキョンテ

今まで読んだことがなかった「孫子」の基礎編を。
最古の用兵論、戦争イコール戦闘とは考えず、外交戦略やスパイ活動であったり、決戦をできるだけ避けるなど、人の命と戦いの効率をしっかりと考えている。
読了日:05月06日 著者:浅野 裕一

永久保存版 浅田真央 ON THE ICE 1995 - 2017
特別メッセージ 伊藤みどり 「真央ちゃん、引退おめでとう」
公式戦全成績&全プログラム付完全年表 浅田真央26年史
読了日:05月06日 著者:

想定外に強い世界のエリートたちの持つ成功法則を言語化。。
「肌」で情報を得よう、死ぬほどやりたくないことをやる、「今」は30年前の「結果」に過ぎない。
シアターラーニングを初めて知った。
読了日:06月02日 著者:相川秀希

日ハム 栗山監督が日経新聞 読書日記で、若手選手に1冊ずつ配ると紹介していたが、現代語訳を。
自分の事よりも社会のことを一番に考える。
王道「思いやりの道」をただ進むだけ。
競争 進化や勉強の母。
名声とは、常に困難でいきづまった日々の苦闘のなかから生まれてくる。失敗とは、得意になっている時期にその原因が生まれる。
読了日:06月02日 著者:渋沢 栄一

ファンタジーとホラーは紙一重、というかホラーがファンタジーに含まれるのか。
夜の濃厚な雰囲気、不安感がビシビシ伝わってきたが、好きなジャンルだけに最後の畳み方が少々期待はずれ。
読了日:06月03日 著者:森見 登美彦

Audibleにて。リミティングビリーフに囚われることの弊害、短期的快楽に振り回されず、長期間の目標達成を目指す。
読了日:06月07日 著者:マイケル・ボルダック

広島 原爆の被害者の遺品を収めた写真集。戦時中だが赤色や花柄の服があるんだな。
「被爆者」と一括りにではなく、着用していただろう一人一人が浮き上がってくるようだ。
読了日:07月01日 著者:石内 都

富士フィルムホールディングス 代表取締役会長兼CEO。
本業消失の危機に如何に立ち向かったか、「第二の創業」。
有事に際して経営者がやるべきこと 読む・構想する・伝える・実行する。
賢く、正しく、強く勝つ
競争することの大切さを子供に教える
読了日:07月05日 著者:古森 重隆

Audibleにて。
サブタイトル通り、暴言の数々。
読了日:07月06日 著者:ビートたけし

著者初のエッセイ集。1997年~2007年に新聞・雑誌掲載作品まとめ。函館出身、函館育ちの方だとは知らなかった。
読了日:07月06日 著者:宇江佐 真理
![週刊ダイヤモンド 2017年 5/27 号 [雑誌] (人事部vs労基署)](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51EpvObcX4L._SL75_.jpg)
人事部vs労基署 「働き方」めぐる攻防戦
新旧勢力が入り乱れる!旅行業界新潮流
読了日:08月06日 著者:

Audibleにて。短編集だとは知らずに聞き始めた。
どこにでもいそうな市井の5人の女性が主人公の短編5編。
4話目の「芹葉大学の夢と殺人」が良かった。
主人公の心の移り変わりにざわざわするも目が離せなくなった。最後は怖いけど。
読了日:08月06日 著者:辻村 深月

書かれていることがリアルと言えばリアルなんだろう。定年後の生き方を決めるのは、自分。人のいうことは参考にならないというのはそうだろうなあと思う。
読了日:08月09日 著者:勢古 浩爾

科学の発達を背景に、市場主義が人間そのものを商品とする歴史と現状。豊富な具体例がこんなことが起こっているのかという現実と認識の差異を感じた。
凍結胚を巡る生命・家族の定義、遺伝子工学の進化による優生学世界の脅威等。
人間部品産業のメリットを享受できる・できないという格差も生まれているだろう。
市場主義をできるだけ廃し、無償提供の原則に置き換える努力は、考えなければならないかも。
読了日:08月12日 著者:アンドリュー・キンブレル

Audibleにて。
様々な詐欺事件の手口を、実地体験を基に解説。
ついていったらこうなったなど、他の著作をまとめたような気もする。
読了日:09月02日 著者:多田 文明

東京都墨田区Y町の幼なじみ国政と源二郎のコンビが主人公のドラマが繰り広げられる。
老いが忍び寄る中、人生こんなはずではなかったという影が政にはチラつくが、源のような友達がいたらいいなあと思わせてくれる。
人生に堅実なんてことはありない、ゴールも正解もないから生きるんだろう、という源の言葉が良かった。
読了日:09月05日 著者:三浦 しをん

健康診断の待ち時間に。
星空、富士山と月と金星、夜桜 夜の美しい写真の数々。
読了日:09月07日 著者:KAGAYA

普段の歩きを変えれば医者いらず! 「歩く」の大正解
走るより歩け! 「健康寿命」を延ばす 歩数×運動強度の黄金律
散歩がトレーニングに変わる歩き方
ひざ痛、腰痛にならない歩行テク
特別保存版 まずは2週間! 自宅でおとなのRIZAP
読了日:09月07日 著者:

百物語怪談本。99話を少しずつトイレで読了。
恐ろしい話だけでなく、懐かしい誰かにあったような静かな話も多かった。
読了日:10月01日 著者:小野 不由美

林田先生の恋バナで、将棋はないのかと心配したが、吹き飛ばすほどの壮絶な二階堂・宗谷名人戦に満足。
読了日:10月01日 著者:羽海野チカ

下巻は、宗教・科学革命・サピエンスの未来。
無知を認めることが、科学発展の源という説が興味深い。
農業革命、科学革命はサピエンスを幸せにしたのか?
答えるのに難しく、重たい問いになるな。
読了日:10月08日 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ

ホリエモンの本の中では、面白くない
対談だけど、刑務所はこんなんだったとか、互いに言ってるだけで深ってない。
井川氏の言葉は言い訳(してないけど)というか開き直り(にもなってないけど)というか、こんな経営者がいたら、社員は可哀そうだ。
読了日:10月14日 著者:堀江 貴文,井川 意高

少子高齢化が進む日本を、人口減少カレンダーでまとめることで、具体的に何が起こっていくか可視化。
2023年 団塊ジュニア世代が50代となり、企業人件費がピークに
2040年 団塊ジュニア世代が全て65歳以上となる
企業が人が採用できないどころか、介護離職や高齢化で従業員減少・維持できない対策を考えないといけない。
社会保障費循環制度-生涯を通じて利用した社会保障サービスの内、税や国債など公費で賄われた額を、死亡時に国に返還し、少子化対策の財源に利用するというアイデアは面白い。
読了日:11月04日 著者:河合 雅司

「泣きたくなるような青空」に引き続き、Audible。
前作よりも、映画の話と海外の話が多くなった。
読了日:11月04日 著者:吉田 修一

Audibleにて。相撲の研究に、東北大学大学院社会人枠でチャレンジ、合格し学生生活を描く。ネットで履修申込みできないから、喜び組を組織する辺りは笑えるが、全体には真面目な内容。もう一度勉強したくなる。
読了日:11月08日 著者:内館 牧子

ライブドアに2度勤務した元社員が綴った本書。
勤務時間は長くても、総務的会社基盤がなくても、ホリエモン時代のライブドア社の熱がよく伝わってくる。
それだけに逮捕後に規定が揃ったり、PCを会社が支給したり、普通の会社になるにつれて、会社への引力が薄れて行った所が興味深い。
読了日:11月10日 著者:小林 佳徳

「松浦弥太郎の仕事術」の続編らしい。
考えるだけでなく、仕事全般に必要なスキル・コツ。
思考術、想像術、コミュニケーション術、時間管理術、グローバル術。
仕事の先にいる“人”を幸せにするアイデアを追求する。
一日百回 有難うと言う。
面ではなく点を意識する。つなぐ。
読了日:12月02日 著者:松浦弥太郎

画家マグリットの人生を5つの時代に分けて、作品と共に解説。
1.シュルレアリスム以前 印象派から抽象画へ、そして未来派とキュビスムへ
2.シュルレアリスム第1期 紺色の時代
3.シュルレアリスム第2期 確立期
4.太陽と牡牛の時期 模索と激動期
5.青空のシュルレアリスム
印象派時期の多彩な色使いの時期があったことや不思議の国のアリスが好きなことを初めて知った。
読了日:12月03日 著者:森 耕治

御年93歳の著者が、女性セブン連載のエッセイ集。
この90年間、時代・価値観の変化はかなり大きいだろうなあ。
新聞相談に相談する内容の他愛の無さに、笑ってしまう。
読了日:12月03日 著者:佐藤愛子

Audibleにて。
副題 価値を生み出す「バリュークリエイト交渉術」
ゴールを明確にする、不等価交換、交渉しない、win-winを目指さない、「築く」コミュニケーション。
読了日:12月03日 著者:大森 健巳
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