ヨンチェヴァ、ブラヴォー!
一度は見にいきたいと思っているオペラ。
METオペラのライブビューイングを映画館でやっているのは知っていたが、
2017 - 2018 アンコールで上演される「トスカ」が見応えがあるらしく、
まずは観に行ってみた。
「トスカ」は9月1日から3日まで、なんばパークスシネマ 9番スクリーンで
10時30分からスタート。
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バーカウンターも。一杯やれたら、雰囲気は最高 |
幕間に、舞台チェンジ映像や出演者のインタビュー映像が挟まり、
トータルで3時間の長丁場。
オペラの知識が皆無だが、今回の「トスカ」は新らしい演出らしく、
トスカを演じるソプラノ歌手 ソニア・ヨンチェヴァは代役で急遽決まった
役らしいが、人気・実力を兼ね備えた歌手とのこと。
1800年のローマが舞台。
人気歌手のトスカは、共和主義者で画家のカヴァラドッシと恋に落ちている。
脱獄した共和主義の友人を匿ったことで、ローマを支配する警視総監スカルピアに
逮捕されてしまう。
トスカに恋するスカルピアは、カヴァラドッシの命と引き換えにトスカの体を
要求する・・・
古今東西を問わずありそうなストーリーではある。
第一幕ではやっぱりミュージカルの方が好きかなあといった感じだったが、
第二幕でトスカとスカルピアの対決シーンになると、話にのめり込んだ。
アリア〈歌に生き、恋に生き〉がイイ、初演とは思いえないヨンチェヴァの歌声は
素晴らしかった。
スカルピア役のジェリコ・ルチッチは、何度か演じているとのことだが、
悪い奴、いやらしい奴、そのものであった。
特に演じているというわけではなく、誰でも持っている「悪」の部分を
出すだけ、ってなるほど。
普段はものすごくやさしそうな人ではある。
舞台セットも豪華。セットとは思えないぐらい。
これぞMETなんだろう。
幕間のインタビューも興味深い内容が多かった。
インタビュアーが(誰か知らないのだが)オペラ歌手のようで、
質問が的確。
カヴァラドッシ役のグリゴーロはローマの出身。
13歳のときにパバロッティがカヴァラドッシを演じた際に、
第三幕冒頭の羊飼いの少年の歌を歌っていて、「ブラヴォー!」と
褒められたり、カヴァラドッシも演じろと言われたといった
エピソードも感慨深いものがある。
他のオペラも観たくなる。
ヨンチェヴァ主演の「ラ・ボエーム」も観たいなあ。
オペラを観に行く時は、ドレスコードが厳しいのかと思っていたが、
幕間に映る観客の服装は、特別正装という風でもなかった。
しかし、映画館で鑑賞できるのは、ハードルが下がるので有り難い。
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