7月の読書メーター読んだ本の数:22
読んだページ数:4133
ナイス数:311
THE BIG ISSUE JAPAN411号の
感想特集 究極の自由メディア「ZINE」 / スペシャルインタビューオーランド・ブルーム / カナダ、先住民の土地で“最後の原生林”伐採
読了日:07月31日 著者:
ビッグイシュー日本
ブルーピリオド(8) (アフタヌーンKC)の
感想課題の掘り下げ「テーマ」と「モチーフ」が興味深い。選んだテーマで、何を表現したいのか/テーマを何に表現したのか/テーマをなぜ表現したいのか。人に伝えるためには、どんな素材・書き方・モチーフ・大きさがふさわしいか。吟味・検討・繰り返す。仕事にも通じる。
読了日:07月24日 著者:
山口 つばさ
ブルーピリオド(6) (アフタヌーンKC)の
感想藝大2次試験スタート。課題のスケッチブック、自分に自信がなく同時に傲慢・戦略的にやれば上手く立ち回れると思い込んでいた「透明な自分」に気づく、受験編のクライマックスだった。
現役合格し大学編がスタートする。
読了日:07月23日 著者:
山口 つばさ
大阪の
感想大学入学時に大阪にやってきた岸氏と大正区で生まれ育ち東京へ移った柴崎氏の往復エッセイ。淀川沿い・環状線・アメリカ村・鶴橋・阪神大震災、大阪で生まれ育ち重なる時代があるので、その時々の空気間がわかるような気がするし、繊細な表現で描かれた大阪は同じ街なのかと戸惑うところもあった。時には私小説、時にはノンフィクションを読んでいるかのよう。
読了日:07月17日 著者:
岸 政彦,柴崎 友香
マカロンはマカロン (創元クライム・クラブ)の
感想ビストロ・パ・マルシリーズの3作目。表題作含め、8編収録。ドラマも見つつ、久しぶりに手に取った。
父娘の絆、不倫、ステッププファミリー、LGBTなどテーマは豊富だった。ワイン飲みながらフランス料理を食べたくなって困る。
読了日:07月15日 著者:
近藤 史恵
流浪の月の
感想事実と真実は違う。
居場所を求め見つけた更紗と受け止めた文は、世間的な事実では児童誘拐の被害者と加害者だった。二人の間には深いつながりはあったが、更紗と文の視点で書かれた章を読むと、二人の真実も実はそれぞれ違うものだったかもしれない。更紗と文を形作っている過去が丁寧に描かれている事で、その思いが強くなった。今の世の流れでは、事実ベースの文を賛美するのは憚られるのだろうが、更紗との世界を続けていって欲しい、そう願わざるを得ないラストだった。
読了日:07月13日 著者:
凪良 ゆう
カラオケ行こ! (ビームコミックス)の
感想こんな事ないやろうという設定(組のカラオケ大会で一番下手な人間が刺青を掘られるという罰があるので、中学校合唱部部員にカラオケ指南を頼む)だが、読み進めるにつれて、ヤクザと中学生との友情?絆?が深まっていく様に、どんどんページを捲る。恐々付き合っていた中学生のボソッとつぶやくようなコメントが、ポイントをついたアドバイスになっているのも面白かった。
読了日:07月12日 著者:
和山 やま
回復する人間 (エクス・リブリス)の
感想同世代の韓国人作家による短編小説集。
消えてしまいそうな弱さを見せたと思うと、驚くほど強く立ち上がっていく人間を、様々なケースで繊細な表現を用いて描いている。こんな小説が韓国にあったのか。翻訳が素晴らしい。著者は短編小説を「私という人間がときにはよちよち歩きで、ときにはひるまずに強く、ときには闇の中をようやく手探りで歩いて生きてきた記録」と語った事があるとのこと、小説の底に流れている。
読了日:07月11日 著者:
ハン・ガン
フォックス家の殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の
感想ライツヴィル・シリーズ2作目。12年前に妻を毒殺して服役する父の無実を証明するために、デイヴィー・フォックスがエラリー・クイーンに再調査を依頼する。
関係者への聞き取り、状況証拠は父親が犯人であることを裏付けるものばかりだが、絶体絶命の所から、もう何も出て来ないだろうという証拠をしつこく調べる。クイーンの執念勝ち。真相は物悲しい。ライツヴィル・シリーズが面白くなってきた。
読了日:07月10日 著者:
エラリイ クイーン
裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書)の
感想沖縄の10代から20代のキャバクラや風俗店で働いている女性たちに話を聞いてまとめた本書。
話を聞いたというレベルではなく、産婦人科に付き添うなど辛い時に寄り添い、一人で生きていけるようになるまで見守っている。登場する女性たちが一様にDV、性暴力、貧困などの影響を受けており、それが当たり前かのように錯覚してしまう。
読了日:07月07日 著者:
上間陽子
スタッキング可能の
感想西加奈子がお勧めしていて手に取った。シュールの一言。みんな、入れ替え可能で、入れ替えできない唯一無二の存在というのがわかる。人の心の中が漏れ聞こえたらこんな感じだろうなあ。
読了日:07月04日 著者:
松田 青子