映画「PERFECT DAYS」の主人公 平山が寝る前に寝床で読む本の1冊に、幸田文の「木」があった。
さっそく図書館で借りてきて読んでみた。
幸田文はあまり読んだことはないが、文章が良いという印象だけが残っている。
果たして「木」も良かった。どこがと言われると言語化が難しいのだが、世界に引き込まれる、「木」では森や林の中に紛れ込んだような気がしてしまう。
読んでいて、「杉形」という言葉に出会った。テトラポッドから廃品回収、そして杉形を思い出す。すぎなり、と読むのか。
デジタル大辞泉 では「 杉の木のように、上がとがり、下が広がった形。米俵などを三角形に積み上げた形。杉生え」とある。
そこで思い出すのは、ベトナムの果物屋の店頭に並べられている果物だった。
手元にある写真の中で、最も杉形っぽい写真がこれ |
よく崩れないなあ、店じまいする時は仕舞って、朝にまた積むのだろうかと思ってみていたが、あれは杉形という形だったのか、という事に気づいた。
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