5月の独演会にも出かけた。
4月よりも客の入りが多かった。
今月も一番弟子・小春志の「千早ふる」からスタート。
在原業平の「ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」という歌の意味を聞かれて本当はわからないご隠居が、適当に話をでっち上げるという噺。
さも本当はそういう意味だと言わんばかりのご隠居の解釈を、小気味よく連ねて、先月の「家見舞」よりも上手いなあと思わせてくれた。
小春志の座布団の返し方をいじりながら談春の登場。
今回も客の入りについて話しながらスタート、水曜日の夜の客の入りが少ない、東京が特に少ないそう。テレワークの影響で、平日の都心の人出が極端に少ないのだそうだ。
最初は、「慶安太平記 善達の旅立ち」。2012年に同じく森ノ宮ピロティで聞いた「慶安太平記 吉田の焼き打ち」以来の慶安太平記、楽しみだった。
吉田の焼き打ちの1つ前の話。
増上寺の大広間に集められた坊さんに、京都の知恩院まで三百両届けるが、往復10日で金を盗まれたら自腹で補償するが、無事帰って来たら褒美をもらえると言う依頼に、六尺一寸もある大男・善達が手を上げる。
出立すると謎の男に付きまとわれる。どんなに出し抜いたと思ってもすっぽんマークの男。知恩院に行く事もしっており、一緒に行こうと誘われる。
覚悟を決めて一緒に行く事を決意する善達、ひたすら京へ向かう。
大井川を越え、山の中、宇津ノ谷峠で、紀州三座の金飛脚3千両を奪うのが真の目的だと男から打ち明けられる。奪った後で疑われた際は、一緒に京まで行くと口利きしてくれとお願いされるも、分け前が少ないと抗う善達に麓の方からシャンシャンシャンと紀州三度の金飛脚が上がる音が聞こえてくる・・・
ここで終了、やっぱりめちゃくちゃいい所で次回へ続くとなる。
こちらも良いね。6月はこの続き2編、楽しみでしょうがない。
15分休憩の後で「居残り佐平治」。
1時間強、短くしようにもこれ以上「詰まらない」話だといっていたが、長さを感じない絶品の「居残り佐平治」を聞かせてもらった。
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