フェルメール展



東京都美術館 フェルメール展

7点が来日。こんなにフェルメールが一度にやってくる事は、もうないのではないか?

<ダイアナとニンフたち>
フェルメールの唯一の神話を題材にした絵。
大きい。それだけでフェルメールではないみたい。
一番左の背中を見せている女性は、フェルメールが描いた唯一の半裸女性らしい。

2000年頃の絵の修復で、右上の青空が19世紀に追加されたものとして
取り除かれた。

やっぱりフェルメールの感じがしない。室内で光が差し込む場面がフェルメールだと
こびりついているせいでもある。
右下の金属製の水盤の光具合が、他のフェルメールの絵同様に輝いている。
(ハーグ・マウリッツ美術館所蔵)

<マルタとマリアの家のキリスト>
「信仰の寓意」を除いて、唯一の宗教画。フェルメールの中で一番大きい絵らしい。
これまた「フェルメール」を感じない。
この題材はよく書かれるらしいが、マルタが中心に描かれるのは珍しいらしい。
キリストが家にやってきたのに、食事の用意をしないでキリストの話ばかり
聞いているマリアに対する文句を言うマルタだが、大切なことは
もてなしより、御言を聞く方が尊いとキリストが説いている場面とのこと。

まあ、宗教画といってもメトロポリタンで見た他の画家の宗教画と比べると、
家族の団欒のように思える。

20世紀に入って洗浄した際に、フェルメールのサインが発見されたそうな。
(エジンバラ スコットランド・ナショナル・ギャラリー 所蔵)

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