何とフェスティバルホールでは談春の独演会が開催されているという
超逆風を突いての落語会。こっちに来た人は間違いなく昇太ファンに違いない。
風邪を引いた後らしく、いつもの破壊力が無かった気がするが、
古典を3作語りきった。
林家彦いち 「みんな知っている」
翌日のSWA大阪公演と繁盛亭出演もあり先乗り。前座役となった。
秘密を守ることができない人はどこでもいるもので、そんな母親に
エロ本を隠し持っていることがバレてさあ大変、という話。
品川から新幹線に乗ってくる時に、間違って東京へ行ってしまったという
マクラが印象的だった。
春風亭昇太 「牛ほめ」
師匠に教えてもらった2作のうちの2作目。
語尾がはっきりしないのは自分の口調が移るからだ、と
師匠からの口伝に引導を渡された記念?の話らしい。
春風亭昇太 「花筏」
相撲、それも八百長の話。
病気の大関にそっくりな提灯屋が、お金に釣られて地方巡業に偽者として
行ってしまったばっかりに、八百長で全勝できた地元胴元の息子と千秋楽に
戦うことに。
互いに土俵で殺されると思い、仕切れない二人だが、提灯屋が出した手で
息子が吹っ飛んだ。
提灯屋だけに張りがきれい、というサゲ。
うまいことできた話だなあ。
春風亭昇太 「茶の湯」
お茶を知らないのに知ったかぶりをして、お茶をやってしまったら、
という話。青黄な粉を溶かしたお湯にシャボンを浮かべたらまずいだろうなあ。
飲み込めなくて苦しい場面の描写は、座布団をはみ出んばかりの
動きの昇太にはぴったりだ。
これを書いてて思ったが、ドリフのもしものコーナーは古典落語だなあ。
終演後に大サービス、昇太自らお土産(タオルハンカチ)を全員に手渡ししてくれた。
有難う!
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