2009/01/29

「たぬき」 柳家初花

ぽっどきゃすてぃんぐ落語 1月28日配信。



柳家花緑の弟子、柳家小さんの孫弟子に当たり、
小さんがつけた最後の名前だそうな。
でも、呼び方は「しょっぱな」

小さん師匠はたぬきが大好きで、色紙にも必ずたぬきの絵を描いていたそうだ。
「他抜き」に通じるとのことで、他の芸人の前にでなけらばならない、という気持ち。

それだけに小さん一門のこの「たぬき」ネタに対する意気込みは人一倍の
ものがあるんだそうな。

助けてあげた子たぬきが恩返しにやってきたので、鯉に化けてもらったり
サイコロに化けさせて大もうけをしようと考えたり、SFでありながらお惚けな
落語らしい話しである。

かんずり


同じく新潟空港で購入。
新潟ではポピュラーな調味料とのこと。
唐辛子が原料で、雪の上に唐辛子をさらしてえぐみ・辛味を
抑えてから、熟成させるそうな。
辛くなく風味が効いておいしい。
鍋物の他、刺身や焼き魚にも合うそうである。

大吟醸 越の影虎


新潟空港で購入。
最初飲んだ時は水のようで物足りなかったが、
杯を重ねる毎にどっしりとした口当たり。

2009/01/26

「天狗さし」 桂米朝

特選!!米朝落語全集 第一集。

時代が変わると常識が違い、わかるはずの事柄が当たり前でなくなる事がある。落語も同様に最初に説明しなければわからない話が多いそうな。
この話もただ珍しいだけの話だそうで、天狗の刺身を食べるべく捕まえようとする記述が出てくる。
確かにサゲを聞いてもよくわからなかった。

2009/01/25

「温泉旅館 望洋楼ご一泊?」 桂三枝

NHK 日本の話芸 1月25日再放送

三枝の創作落語はあまり聞いてなったけど面白いなあ。

温泉ブーム、しかも誰も行かない隠れ温泉好きを逆手に取った
望洋楼一家の商魂たくましい、という話。
おじいちゃんおばあちゃん二人で営んでいるが、
手作り露天風呂・カニづくしの料理・混浴に娘の友だちがわんさか
の言葉に乗せられると、カニは逃げるはテレビを見るのにお金がいるは
おじいちゃんおばあちゃんと同じ部屋で寝ないといけなかったり、
踏んだりけったりだ。

送り迎えしてくれたタクシーの運転手が息子、というのがサゲ。

2009/01/21

「五人廻し」 春風亭一之輔

ぽっどきゃすてぃんぐ落語 1月14日配信

吉原もの、というジャンルがあるのかは知らないが。
花魁が一晩で複数の客を相手することを「廻す」と言うらしいが、
この落語では5人の客が一人の花魁を待ちわびている。
この5人がキャラクター揃いだ。
相撲の話が少ないと聞いたが、5人目の客が相撲取りで、
廻しの勝負は花魁には敵わないというサゲ。

NEW LEADER


JETS の新ヘッドコーチに、BALのディフェンシブコーディネーターの

REX RYAN が就任した。

言わずと知れたBALの強力ディフェンスを作り上げたコーチである。


父のバディ・ライアンは、第3回スーパーボウルで勝利した際のJETSの

ディフェンスコーチをしていたらしく、遠からずの縁がある。


えげつない守備の構築を願いたい。

2009/01/19

「唐茄子屋政談」 古今亭志ん生

お台場寄席 フジテレビのポッドキャスティング『フジポッド』
1月8日(上)15日(下)配信
上下合わせて55分の人情物。しかし、むりやり悲しませるのではなく
笑いも織り交ぜて軽く語りきった。

唐茄子とはかぼちゃのこととのこと。
吉原の芸者に入れあげてしまい勘当されたある商家の若ぼん。
行くあてがなくなり、死のうと川に飛び込む所を、野菜売りの叔父に助けられる。
死ぬ気でがんばるというので、唐茄子を売ってこいと通りに掘り出される。

町の人に助けられながら唐茄子を全て売り切ったのだが、
最後の2個を買ってくれた家が貧乏で子供の食べるものにも困ると
云うのを聞いて、売上全部を置いて帰ってきてしまった。

叔父の家に帰ってきて、売上がないことを問い詰められ、
しぶしぶ打ち明けた。
本当かどうか確かめると、叔父が若ぼんをつれてその家を探し出すと
奥さんが自殺を図っていた。

何でもお金を受け取ることができないと、そとへ出た所に大家とばったり
あってしまい、滞納していた家賃としてその金を取られたらしい。
このままでは見ず知らずの唐茄子売りに申し訳がたたぬ、と
首をくくったようだ。

これを聞いた若ぼん怒り心頭、表へ飛び出し大家の下へ一直線。
敵とばかり殴りつけた。

これが実家の耳に入り、勘当を解かれ無事家に戻ることができ、
奥さんも一命を取り留めた、というお話。

2009/01/12

振り向かないでね

ハンマースホイ展で購入した絵を玄関先に飾ってみた。

夜に見たら振り向いているかも。

2009/01/11

「芝浜」 立川談志

「粗忽長屋」と同様に、新春蔵出しまるごと立川談志から。

まあ、本当にエエ話だ。こんなにサゲが美しい話もない。

力はあるが酒におぼれたぼてふりの夫に、何とか働いてもらおうと
朝早く起こして、魚河岸に出かけさせた。
しかし時間を1時間間違えて起こされたので、時間をつぶすために
浜辺でタバコを吸っていると、財布を見つけて家に持ち帰る。
42両のお金を手に入れて、喜んで酒を飲んで寝てしまう。

妻に起こされると、お金は夢だという。

これを機に心を入れ替えて酒をやめ仕事に没頭した所、
3年でぼれ振りから表通りに店を出すことができた。

その年の大晦日に妻があの時の財布を出してきた。
あの時、大家に見つかって話をした所、貧乏人が大金を掴むと
ろくなことがないので、届けて夫には夢だと言えと云われたとの故。

かっと頭に血が上ったが、よくよく考えるとあの時の自分が大金を
握っていたら、ダメ人間のままで今の自分はなかったと、
妻にお礼を言う。

一緒に酒を酌み交わそうとするが、「いや、辞めとこう。また夢になるといけねえ」

お金を前に貧乏から抜け出せる、きれいな服も着ることもできる、でもどうしたらよいのか
わからない、という妻の不安。
また、夫が夢だと知って取り乱して死のうと云われても、うなずく妻。

江戸の昔から、夫婦は妻の方が精神年齢が上で、幼い夫を支えるものなんだなあ、
としみじみ思う。
大晦日か正月に夫婦・家族で見る落語。

「手水廻し」 桂雀々

扇町寄席 1月10日放映

昨年10月から開始した落語レギュラー番組をはじめて見た。
司会は桂南光と月亭八光。

「手水を廻す」の意味が分からず、頭を廻したり、
手水を飲んでみたり、バカ話の極地だが面白い。
笑いの基本だ。

雀々の風貌にぴったりの話だった。

豆子郎

山口のお菓子。わらび粉とさらし粉とさらし餡を使った生地に小豆を混ぜて固めている。
ういろうのような食べ応えだが、素材の味がそのまま、余分なものが入ってないのであっさりと食べることができる。
サイズが小さいのももっと食べたいという気持ちを起こさせる。

「粗忽長屋」 立川談志

新春蔵出しまるごと10時間 立川談志 の4.5時間編集版。

この番組を見るまでは、談志を神格化するような話が多く聞かれて
それほどのもんだろうかと思っていたが、確かに凄い。
こんなに複数の人間を瞬時に描き分ける落語家は、他に見当たらない。
乗り移っているかのようだ。

「粗忽長屋」は、「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」のような哲学的な話だっただろうか。
主観長屋と名前を変えたこの話、粗忽というのは主観が強く出ていると解釈した結果だそうな。

70を過ぎたとのこと、全盛期はどんなに凄かったのだろうか。

2009/01/10

風が強く吹いていた

東洋大学に。

1月2日・3日に行なわれた第85回箱根駅伝は、東洋大学の初優勝で幕を閉じた。
また、今年もほとんど見てしまった。
終わって10日が経ったが、そのまま三浦しをんの「風が強く吹いている」も
再度読み終わった所だ。

下馬評では、早大・駒大が優勝候補で、東洋大学は昨年12月のわいせつ事件での
部員逮捕に揺れた直後で、優勝候補には名を連ねていなかったはずだ。

東洋大学を優勝に導いた理由は3点あった。

一番目は何と言っても、5区柏原の走りだ。
知らなかっただけだが、全日本では1区で3位、出雲では早大・竹澤を抑えて2区を1位で
走っており、注目の一年生ではあったわけだ。

佐藤監督代行の指示を無視しての快走で、区間新記録と往路優勝をもたらした。
この快走が復路のメンバーに乗り移って普段の実力を出すことが出来たのではないか。
これが2つ目の理由。

駒大が往路で大きく遅れてしまい、結局シード落ちしたが、これで早大に余裕が出てしまった。
気の緩みと言っていいだろう。
6区・7区で2位以下に差をつける作戦だったようだが、実力を出せなかった。
東洋大学はリクルートと指導がうまいと感じた。
決してフォームはきれいではないが、選手が一番力を出せるようにフォーム強制など
せずに自然に走らせているのではないか。単なる想像だが、

最後の理由は、作戦だ。
9区大津は2位早大・朝日と45秒差で首位で走り始めたが、 顔色やフォームのバランスも悪く、
大ブレーキでこの区間での首位交代を予感。解説の瀬古もそう言っていた。
早大・朝日はハイペースで入って、5秒差まで縮める。

ここで東洋大・大津は一気にペースを上げて、逆に一気に早大との差を広げた。
レース後のインタビューで、近づかせてから離せば、精神的ダメージを与えられると
思っていたとの佐藤監督代行のコメント。入りの5kmを下りながら15分30秒という
超スローペースを指示し、選手も見事に走りきった。

結果的に、鶴見中継所で早大・朝日に1分26秒の差をつけ勝負あり。

往路で強い選手を補欠に回し、復路の当日エントリー変更でぶつけるという
作戦はあるが、ここまで強い攻めの作戦を駅伝で見たのは初めてだ。

2区・日大ホグスの20人抜きなど、見所の多い箱根だった。

第283回 NHK上方落語の会

@NHK大阪ホール

初めてのNHK大阪ホール、きれいな建物。
ホールに上がるエスカレーターからライトアップされた大阪城が
見えたのが印象的だ。

「寄合酒」 桂吉坊
まだ28歳、吉朝にほれ込んでの弟子入りとのこと。
若いがさすがに吉朝の弟子だけあって、手のしぐさがきれいなど
基本が出来ていると感じた。

「子盗人」 笑福亭 三喬
上方落語会のクマのプーサン。
江戸落語では「穴どろ」というらしい。

五円のためにある商家にどろぼうに入った盗人が、
その家の子供をあやす場面が見所だった。
風貌と赤ちゃん言葉で子供をあやすギャップが面白い。

「植木屋娘」 桂 九雀
枝雀の口調が時々出てきて、落語が口伝の芸であることを実感する。
マクラで、自分の息子が保育園の落語会の前に、クラスメイトにあらすじを
話していたというのがいい話だ。「植木屋娘」にぴったりのマクラだった。

「てんぷら」 露の都
漫談風の語り。保険の勧誘電話を断る一番良い理由が「でんぷらを揚げています」。
だんなからも言われてしまった、っていう話だったが、
赤地に白の水玉の水着をはいた所、伸びてピンクの無地になった、ってのがツボ。

「不動坊」 桂雀三郎
この話を映像及び生で見るのは初めてかも。
耳だけで聞いていると、無理があるように思っていたが、
ばかなことをやってるがリアリティを出させるのが演者の力かな。

2009/01/04

64番札所 前神寺


妻の実家へ里帰り。
以前、テレビで前神寺のお滝不動の一円玉貼り付けを
見たのでチャレンジしに。
今年初めの運試しだ。

昔は石鎚山に入る前の滝打ち修行が行なわれていたようだが、
今はなくなっているようで、不動明王の上から水が流れており、
その壁面に1-2m前から一円玉を投げつける。

しかし、無常にも跳ね返された・・・。
とりあえず一回のチャレンジでやめて次回のお楽しみに。

2009/01/03

「大店の犬」 鈴々舎馬るこ

ぽっどきゃすてぃんぐ落語12月24日配信。

「鴻池の犬」の東京版。
3匹の犬が捨てられて、乾物屋に引き取られるまでの描写が長いのが、違いかな。
くろが引き取られる先は、大阪の鴻池というのは同じ。

しろが遠路はるばる鴻池まで向かうので、マリリンに会いたいみたいな冒険がつまっている。

馬ること書いて、「まるこ」と読む。