「幾代餅」 五街道雲助

NHK 日本の話芸 3月15日再放送。

恋煩いの話。
恋煩いと言えば、「崇徳院」であるが、こちらは大夫に片想い。でも純愛。

ある米屋の若い衆である清蔵は病に臥せったかと思ったら、恋煩い、
しかも絵で見かけた大夫・幾代に惚れてしまった。
高嶺の花である。

親方は1年間お金を貯めて、1年後に幾代大夫に会いに行けと薦めた。
そして清蔵は一年間を勤め上げた。

遊郭通いに慣れている医者と一緒に13両を握り締め、幾代大夫に会いに
吉田屋に向かう。
米屋の若い衆では相手にされないので、醤油屋の若旦那の振りをして
念願の幾代大夫と一晩を過ごした。

翌朝、次はいつ来るのかと聞かれて、まじめな清蔵はウソをついていたことを
詫びて、一年間働いて来年また来るから待っていて欲しい、と真摯に訴えた。
これが幾代大夫の胸に届き、翌年3月の年季明けに妻に娶ってくれと逆プロポーズ
とあいなった。

落語らしい展開だが、この夫婦がお菓子屋を作り、幾代餅が大ヒットした
といういいお話でした。

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