おくりびと

前から見に行こうとしていたが、アカデミー賞受賞後になってしまった。
ファーストデーと重なり、売り切れ。の割りには空席がチラホラしていたのは、何故?

いい映画だった。
納棺の仕事をコメディタッチで描写する前半から、
様々な事情を抱える遺体を美しく旅立たせる納棺の仕事を静謐に描く中盤、
そして自分を捨てた父親の死と直面したことで石文を通じてつながり続けていたこと、
納棺師の仕事を生涯の仕事とすること、納棺師の仕事を毛嫌いしていた妻との関係が
強固なものになる後半へと物語が終息していく。

妻が、「私の夫は納棺師です」と言い切る場面が印象深かった。
主人公はまだ自分の仕事を生涯のものにするとはっきりと妻の前では宣言できていないのに、
夫の仕事ぶりを見て妻の方から認めた強さを感じた。

NKエージェントの社長の仕事ぶりや遺族の対応など細かい所もきっちりと描いていて
感動的だった。

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