空飛ぶ魔術師

バンクーバーオリンピック最初の金メダルは、ジャンプ・ノーマルヒルの
シモン・アマン(スイス)だった。

オリンピック開催に合わせて、NHKで"MIRACLE BODY"というスペシャル番組を
放映した。
3人のオリンピック出場選手を超スローカメラなどの最新機器を使って
スゴ技能力の秘密を明らかにする、という番組でとても興味深い。
シモン・アマンは3人の内の一人として取り上げられていて、
オリンピック本番のジャンプを注目したが、実力発揮。
105M、108M 合計276.5点で、ライバル・シュリーレンツァウアーなどを
抑えて圧勝した。

「空飛ぶ魔術師」や童顔から「ハリーポッター」というニックネームを持つアマン。
身長が172cmしかなく、ジャンプ競技には身長が低い方が不利という通説を覆している。

番組では、アマンの類まれなるバランス感覚と空中でスキー板を地面と平行に
保つために飛びながら全身の筋力を使っていることなどが、飛距離を稼ぐ秘訣と
解説されていた。

テレビ中継の解説者は、試合直前のテストジャンプでも手を抜かず、
最長不倒距離を出して、スタートゲートを下げさせたため、他の選手の
記録が出ないようにした作戦勝ちだとも評していた。

魔術師は頭脳も明晰かもしれない。
ラージヒルの対決が楽しみだ。

コメント

てれっとテレキャス さんの投稿…
そんなことがあったとは・・・
ジャンプも駆け引きなんですね。

冬のオリンピックって得意(?)ではないんですが、ジャンプを見るとハノイの貧家ピー家でVTR見せてもらった

「俺じゃないよ~」

を思い出して、今でも泣けます。
貧家ピー / hynkapii さんの投稿…
解説者の話を聞いて、そんなことをするのかと、大変感心しました。

「俺じゃないよ~」をハノイで見たことは、今でも覚えてますよ。

テストジャンパーのお蔭で、逆転金メダルに繋がったというテレビであの場面を久しぶりに見て、感動を新たにしました。