2012年7月の読書

7月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3248ページ
ナイス数:76ナイス

新版 古寺巡礼京都〈2〉浄瑠璃寺新版 古寺巡礼京都〈2〉浄瑠璃寺
春分・秋分の日に、薬師如来から日が昇り、九体仏の真ん中に日が落ちる所を見てみたい。
読了日:07月28日 著者:佐伯 快勝,立松 和平


本を書く人読まぬ人とかくこの世はままならぬ本を書く人読まぬ人とかくこの世はままならぬ
嵯峨野 LONDON BOOKS で購入。読書・映画についてのエッセイ集。題名が好き。文章が読みにくかったなあ。
読了日:07月27日 著者:金井 美恵子


ヘルプマン!(21) (イブニングKC)ヘルプマン!(21) (イブニングKC)
「震災編」 東北大震災後、「リアルヘルプマン」達の実際の活動を聞き取りできた一冊。ここにも名前の出ないヒーロー達がいたのか、との想い。
読了日:07月26日 著者:くさか 里樹


別れても、バカな人別れても、バカな人
女性官能小説家である著者の、できちゃった婚→離婚→復縁を巡るドタバタ劇をユーモアを交え描く。父親の性的虐待、夫の暴力、姑との対立、パニック発作と暗い要素満載だが、その苦しみの中出会った男に走る辺りは、中学生の恋愛みたいだよ。いきなり離婚してしまい、元夫と社宅の大切さに気付き、すぐに復縁を迫るとは、やってることが真におバカである。しかし、ここまでおバカを通すのは、逆に立派、それを本にして読ませてくれるのは、実に立派だと最後まで読んで思った。
読了日:07月24日 著者:内藤 みか


「ヒキタさん!  ご懐妊ですよ」 男45歳・不妊治療はじめました (光文社新書)「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」 男45歳・不妊治療はじめました (光文社新書)
精子の運動率が20%という著者夫妻の5年弱に渡る不妊治療の記録。 タイミング法・人工受精・体外受精と不妊治療が男性側を中心にどのように行われるかが詳しく書かれている。巻末には費用明細も。夫婦で不妊治療について話を重ねたことが良かったのだろう。ユーモアを交えた書き方をしているが、いい夫婦関係を継続できた。一度の流産を経てできた胎児に脈絡叢嚢胞という空洞が頭にできた、という大ピンチを乗り越えるエピソードが感動的だった。(妻のがんばりが空洞を消したんだ、って思いと名前を「空」にした下り)
読了日:07月21日 著者:ヒキタクニオ


尾崎放哉句集 (岩波文庫)尾崎放哉句集 (岩波文庫)
自由律以前と以後の俳句集。エリートコースを進みながら、挫折し俳人に。 解説によると、師が手直しをしていたが、徐々に修正されずに自分だけで作った句となったようだ。死や孤独を感じる句が多い。「咳をしても一人」 「かへす傘又かりてかへる夕べの同じ道である」「掛取も来てくれぬ大晦日も独り」「駄菓子が好きな坊主を笑ひ給へ」
読了日:07月16日 著者:


僕はお父さんを訴えます (『このミス』大賞シリーズ)僕はお父さんを訴えます (『このミス』大賞シリーズ)
第10回このミス大賞 優秀作。ペットのリクを殺したのは、父親。その父親を裁判に訴える。その結末は。読んでる途中で、父親との関係はうすうす気が付く。ここまでまとめたので、優秀賞を受賞できたのだろう。裁判を起こしてまで、この結末を主人公は求めていたのかな。
読了日:07月14日 著者:友井 羊


四十日と四十夜のメルヘン四十日と四十夜のメルヘン
表題作と「クレーターのほとりで」の2編。チラシ配りの主人公が書く、7月4日からの4日間の日記が、何度も何度も繰り返される。そのうちに少しずつ微妙に世界が変容していった。何とも言えない世界観。又吉直樹著「第2図書係補佐」から飛んできた。これを又吉がお笑い劇場のフリーペーパー連載で紹介したなあ。そのセンスとこれを読め的な根性にあっぱれ。
読了日:07月12日 著者:青木 淳悟


銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
マンガ大賞2012 大賞受賞作。大賞受賞するほど、面白いとは思わなかった。主人公がこの高校に入学した理由が、ありふれてそうなのが残念。どうしても「動物のお医者さん」と比較してしまう。2巻以降は面白くなるのだろうか。
読了日:07月11日 著者:荒川 弘


野宿入門野宿入門
野宿することで、日常気付かない発見・感情の沸き上がりがある。屋根があり暖かい布団で眠る幸せを実感し、小さいことが気にならなくなり、季節の移り変わりもダイレクトに感じることができる。どんだけポジティブなんだ!と思いつつ、野宿もいいかなあと思わされる癒し本。
読了日:07月10日 著者:かとうちあき


くちびるに歌をくちびるに歌を
NHK全国学校音楽コンクール出場を目指す、五島列島の中学合唱部が舞台。 「手紙」を作ったアンジェラ・アキが一番の功労者じゃないかと思うが、 爽やかで感動的な物語だった。「手紙」の僕のように、未来に可能性があることに気付けず、毎日を過ごしている主人公達。兄と自分の存在を肯定できたサトルが、たくましくなったことに満足。
読了日:07月08日 著者:中田 永一


おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)
音楽ミステリーの第2弾。正直、謎解き部分はオーソドックスだが、 主人公が周りに助けられながら、夢の実現のために苦しみながら成長していく物語が面白い。トンカツ屋の大将にほろっときた。ちょっと岬先生がスーパーすぎるけどね。
読了日:07月07日 著者:中山 七里


開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)
著者の本は、「死の泉」以来かな。18世紀のロンドンが舞台。翻訳物を読んでるような雰囲気を持つ。
読了日:07月07日 著者:皆川 博子

2012年7月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

コメント