2012/10/27

新薬師寺へ散策

正倉院展を見終わった後、新薬師寺を見に行くことに。
車で行くつもりだったが、秋晴れの陽気に誘われ、散歩ついでに歩いて行った。


飛火野 


春日大社参道を歩く



奈良 お約束の鹿たち 
鹿せんべいスタンド裏でスタンバイ中




参道を南に折れ、中の禰宣道を抜け、新薬師寺を目指す


新薬師寺の手前に、無人古本コーナーが。
野菜はよく見るけど、古本は初めて
でも、周りの雰囲気にぴったり

奈良国立博物館から、約20分の散策で、到着。

華厳経 日輪山 新薬師寺
http://www.k5.dion.ne.jp/~shinyaku/


天平19年(747年)、聖武天皇の病気平癒を祈願して、光明皇后によって創建された
(拝観時のしおりより)。


新薬師寺 南門
鎌倉時代 重文



本堂 奈良時代 国宝
薬師如来坐像と十二神将立像を安置


本尊は、薬師如来坐像。
その周りを十二神将立像が守りを固めている。
十二神将とは、薬師如来の世界とそれを信仰する人々を守る大将。
http://www.k5.dion.ne.jp/~shinyaku/juunishin.html

ほぼ等身大で、日本で最大最古の十二神将とのこと。

実に凛々しく、ホントに格好いい。

それぞれに十二支の守護神ともなっており、自分の干支の守護神に
蝋燭を灯して健康を祈願した。

萩の名刹としても、有名だそうだ。

第64回 正倉院展

今日から11月12日の予定で、第64回 正倉院展@奈良国立博物館が始まり、
早速足を運んだ。




開場15分前に到着すると、既に大行列が。




読売 ON LINE ニュースによると、約1,000人が行列。
9時からの予定を5分早めて開場したとのこと。

期間が短いこともあるけれど、毎年見に来る人も多いのだろう、さすがの人気を感じた。
第1回が、1946年に始まっていることにも驚いた。

どれくらい待つのだろう、と心配したが、30分程度で、入場できた。

今回は、北倉23件・中倉23件・南倉14件・聖語倉4件の計64件が出陳されている。

中でも見たかったのは、





図録表紙にも出ている、瑠璃杯(るりのつき)だ。
平成6年以来18年ぶりの出陳。

瑠璃杯を最前列で見るためにも20分程行列して、ご対面。

吸い込まれそうな深いコバルトブルー、
口径 8.6cm 高さ 11.2cm とあまり大きくないが、存在感は抜群だった。

浮世絵のプルシアンブルーやフェルメールのラピズラズリもそうだろうが、
希少価値だけでなく、この青にも人を引き付ける魅力がある気がする。

瑠璃杯の他にも、緑瑠璃双六子(ガラスで出来た双六の駒)も出陳されていたが、
その中でも青色は一つだけ。

双六の駒と合わせて、象牙のサイコロも印象に残った。

次の都はどこにしようかなあ、なんて、サイコロを振ってたら、面白い、
と罰当りな想像もしながら、館内を巡る。


瑠璃杯の前の部屋には、螺鈿紫壇琵琶が出陳されていた。





聖武天皇の遺愛の品、ヤコウガイを、用いた螺鈿細工がきれいだ、
と感心して見惚れていると、何かを発見。





「んっ!?」















何だ、このとぼけた人面鳥は!?
こんな漫画があったような、なかったような。

まさかうけを狙った訳でもはないだろうが、
正倉院の宝物で、脱力するとは思わなんだ。





鑑賞後は、休憩を兼ね、博物館1階のお茶コーナーで、お抹茶を美味しく頂きました。


奈良ホテル近くのタイ料理屋で、昼食を食べていると、
「やっぱり美味しかった、また来年」、と言って帰っていったグループがあった。

毎年正倉院展を見てから、そのタイ料理屋で食事するのを楽しみにしている感じ。
何だか、素敵だなあ。

2012/10/21

第5節 アズワンブラックイーグルス戦

2012年10月20日(土) @エキスポフラッシュフィールド。

今年も2ndステージ上位進出に届かなかった。
昨年も上位進出するんだ、と気合を入れて臨み、
敗れたブラックイーグルスに敗戦。
点差も開いたが、それ以上に力の差が開いたのではないか、と思わされてしまった。


アズワン    7 13 16 3 39
ファイニーズ  7     6  0 8 21





前半は両チーム共にオフェンスが好調で、10点差を付けての勝利が必要な状況では、
バスケットボールのような点の取り合いになってはまずいなあ、と思っていたが、
後半最初のオフェンスシリーズで、インターセプトを喫してしまい、
モメンタムを失ったのが痛かった。

QB MOEVAO選手とWR陣の息を合わせるには、5試合では足りなかったか、
微妙なずれを感じた。
(もちろんいいパスもあったんですが)

オンサイドキックを成功させたし、2point コンバージョンを成功させるなど、
スタンドが盛り上がる場面もあっただけに、せめて勝って欲しかった。


しかし、ブラックイーグルスはいいチームになったなあ。
大きく素早いOL陣、49ヤードFGを決めるK(PAT 2本も外してるけど・・・)、
ファイニーズのギャンブルのパスをインセプせず、叩き落とすスマートさ。
WESTの3位どころか、パナソニック、アサヒ飲料を脅かす存在になりつつある。

WESTを面白くするこの存在に、なってもらいたかったこの2シーズン。

新戦力とのケミストリーを期待し、再度 来シーズンを待ちたい。

2012/10/08

真言律宗 小田原山 浄瑠璃寺

三連休の最終日、秋晴れの天気に誘われ、浄瑠璃寺を訪ねた。

浄瑠璃寺は、これまで2回は訪れているが、
今日は吉祥天女像(重文)の特別開扉期間(10/1~11/30)であり、
薬師如来像(重文)の開帳日(毎月8日 彼岸の中日・正月三が日 晴天に限る)でもあった。

両像共に拝観するのは初めて。


駐車場から山門へは、細い参道を。




山門




山門をくぐると、こんな説明書きが。
薬師如来像に会いに来ましたよ。

真言律宗 小田原山 浄瑠璃寺
1047年 創建。

「この寺は東の薬師仏をまつる三重塔、中央宝池、西の九体阿弥陀堂から成り立っている。
 
寺名は創建時のご本尊、薬師仏の浄土である浄瑠璃世界からつけられた。
 薬師仏は東方浄土の教主で、現実の苦悩を救い、目標の西方浄土へ
送り出す遣送仏である。

 阿弥陀仏は西方未来の理想郷である楽土へ迎えてくれる来迎仏である。

薬師に遣送されて出発し、この現世へ出て正しい生き方を教えてくれた釈迦仏の
教えに従い、煩悩の河を超えて彼岸にある未来をめざし精進する。
 そうすれば、やがて阿弥陀仏に迎えられて西方浄土へ至ることができる」
(入場時のしおりより)




三重塔(国宝) 東の本尊 薬師如来像が
安置されている。

今日は8日なので、少し空いている扉から
覗き込むように、薬師如来像を拝む。

三重塔から九体阿弥陀堂を振り返る。
池を挟んで向かい側が彼岸。

薬師如来に現世の苦悩を救済してもらい、
阿弥陀仏に迎え入れられ、西方浄土へ、
という配置。

振り向いて、合掌。



九体阿弥陀堂(国宝)
九体阿弥陀如来像と吉祥天女像が安置されている。


極楽浄土を模した配置、何度来ても美しく、落ち着いたやさしい雰囲気に
満ちており、気候の爽やかさと相まってのんびりできる。

春分・秋分の日には、三重塔からは、九体阿弥陀堂の真ん中、
阿弥陀仏の後ろに太陽が沈んでいくのが見えるらしい。


コスモスも季節を迎えて、あちらこちらに

まだ早いが、紅葉の時期も美しそうだ


いつも車で出かけるが、今日は自転車や徒歩で登る人を何人も見かけた。
また、道端に車を停めて写真を撮っている人もちらほら。

どんな景色を切り取っているのか、気になり、真似して撮ってみた。

 こんな感じ↓






思わず、美し国ぞ 秋津島 大和の国は という歌を思い出した。

気持ちいい半日だった。




2012/10/07

第4節 西宮ブルーインズ戦

2012年10月7日 @王子スタジアム

神戸ダービーとなった一戦、2ndステージ進出のためにも勝つだけではなく、
得失点差も考慮し、得点も多く取って欲しい、と思っていたが、
ブルーインズもしっかりとしたフットボールを展開し、僅差の試合となった。

ファイニーズ 0 0 7 7 14
ブルーインズ 010 0 0 10

(この間の試合でもそうだったのだが、デジカメのバッテリーが消耗してしまい、
1試合通じて写真を撮ることができなかったので、写真は少しです。)



前半は、オフェンス・ディフェンス共に押されっぱなし。
いきなりオンサイドキックからスタート、
ランを出され、パスが通りやすくなり、プレッシャーをかけるとショベルパスなど。

攻めても、前半はFD更新が(確か)1回だけ。


後半にTDパスを2本ヒットし、失点もなく、見事な逆転勝ちではあるが、
もう少しエンジンの掛りが早かったらなあ。


次節アズワン戦、ミスしたら負け、少なくして欲しい。

・オンサイドキックを決められたドライブを3 & OUTに抑えたのに、
交代違反でFDを献上。

・投げ捨てで良い場面での不用意なインターセプト 等々。

8日 アズワンがパナソニックに勝利すると、2ndステージ進出の望みが絶たれてしまうが、
20日最終節は、某局のサッカーではないが、絶対に負けられない戦いだ。

去年の借りを返してくれ!

2012/10/01

2012年9月の映画

9月の鑑賞メーター
観たビデオの数:1本
観た鑑賞時間:124分

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ロードショー落ち映画会。死別した妻/母の喪失感に苛む主人公と家族の再生、
動物園の復活ストーリーと言えば、お涙頂戴ものを想像するが、くどくはなく、
爽やかな鑑賞後感。出てくる女性が魅力的。最後のセリフで、夫のことは全てお見通しだったんだなあと、感心。
更に言うと、ケリーとリリーが人間を選ぶ所も女性の余裕を感じた。
もうひとつ言うとロージー可愛いすぎ(笑)
「20秒恥をかく勇気を持て」っていいなあ。
このモデルになったダートムーア動物園に行ってみたい。
鑑賞日:09月22日 監督:キャメロン・クロウ

鑑賞メーター

2012年9月の読書

2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:3723ページ
ナイス数:46ナイス

脳動脈瘤がみつかったら (健康ライブラリー イラスト版)脳動脈瘤がみつかったら (健康ライブラリー イラスト版)感想
検査などで、未破裂動脈瘤が見つかった場合のマニュアル。開頭手術(クリッピング術)、血管内治療(コイル塞栓術)、手術せず経過観察か。選択した場合の手術・治療の過程とリスクがわかりやすく書かれている。こぶの位置・大きさ・形状によって、どれを選ぶのがベターかそれぞれで、医師と納得のいくまで話し合うことが重要だろう。
読了日:9月30日 著者:

小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ感想
グローバル経済・拡大成長経済と対比する身の丈にあった生活、縮小均衡経済という考え方を説く、哲学書に近い本。これからの世の中、考え方としては持って置けば良いと思うが、本としては「小商い」の説明に至るまでが長すぎ、具体論が見えなかった。
読了日:9月28日 著者:平川 克美




つるかめ助産院つるかめ助産院感想
登場人物が抱えるトラウマなど、小説ではありふれたものだが、読んでると温泉に浸かっているかのような気持ち良さを感じた。失踪した旦那についての件は、かなりマイナス。
読了日:9月25日 著者:小川 糸





震災離婚震災離婚感想
3・11 震災後の結婚・離婚動向についてのルポ。たくさんの例を読んでみると、結局のところ、夫婦間の価値観の違いが明らかになり、立て直せなくなった時に離婚する。その明らかで大きな理由が震災だったんだろう。
読了日:9月23日 著者:三浦天紗子




名探偵コナン 77 (少年サンデーコミックス)名探偵コナン 77 (少年サンデーコミックス)感想
高木刑事事件解決。
読了日:9月21日 著者:青山 剛昌







カモメに飛ぶことを教えた猫カモメに飛ぶことを教えた猫感想
題名に惚れて、図書館で借りてきた。カモメ・ケンガーと猫・ゾルバが交わした3つの約束。約束を果たそうとするゾルバとその仲間たちが、「ガンバの冒険」を思い出させてくれたが、勇気と友情と愛情に溢れた佳作。読み終えて、表紙を眺めると、ちょっとした感動が。「飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦したときだけだ」
読了日:9月20日 著者:ルイス セプルベダ



精子提供: 父親を知らない子どもたち精子提供: 父親を知らない子どもたち感想
子供はいないが非配偶者間人工授精(AID)を行ってまで子供を作りたいという考えは理解できない。しかし、生殖補助技術があれば、使いたいという人が出てくるのは当たり前で(日本でもAIDで子供が誕生してから60数年経過していることは驚きだった)、単に良い・悪い、やって良い・だめの問題ではない。しかし、子供を授かることと、親になる(家族になる)ことは別ものだとわかった上でこの技術を使わないと、出自不明で苦しむ人間を作り続けてしまうだろう。
読了日:9月19日 著者:歌代 幸子


AERA(アエラ) 2012年9月17日号表紙:阿部サダヲAERA(アエラ) 2012年9月17日号表紙:阿部サダヲ感想
「超年の差婚」の悦楽、ひとりで最期を迎えるためのお金と備え、管理職のがん治療と仕事、天才棋士「驚異の脳内パネル」、「精度99%」「危険は0」の「出生前診断」受けますか
読了日:9月17日 著者:





古寺巡礼奈良〈3〉法華寺 (1979年)古寺巡礼奈良〈3〉法華寺 (1979年)感想

十一面観音立像がやさしい顔をしている。御守犬を買うのを忘れてたことに気が付いた。
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和を継ぐものたち (小学館文庫)和を継ぐものたち (小学館文庫)感想
職人、表現者など、日本の伝統文化の担い手22人のインタビュー。棋士・佐藤康光 白黒がつく苦しさ、白黒がつかない苦しさのやり取りが一番興味深かった。自分との闘いが最も苦しいだろう。雑誌「和樂」の連載、字数制限の問題か、もっと深く掘り下げてもらいたかった。
読了日:9月17日 著者:小松 成美



ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし)ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし)感想
チエミが逃走する朝の描写から、面白くなりそうと期待したが、正直中だるみした。題名の意味が分かった時が、一番の衝撃だった。
読了日:9月16日 著者:辻村 深月






Touchdown (タッチダウン) 2012年 10月号 [雑誌]Touchdown (タッチダウン) 2012年 10月号 [雑誌]感想
京大ギャングスターズとエレコム神戸ファイニーズの期待度が高まる。
読了日:9月15日 著者:







日本のいちばん長い日―運命の八月十五日日本のいちばん長い日―運命の八月十五日感想
終戦の前日、玉音放送までの24時間。玉音放送が流れるまでに、こんなに血が流れ、歴史のIFがあったのか。国体の堅持が何を指していたのか、人それぞれ違い、まさに幻を追いかけていたかのようだ。今の世の中で読むと、早く終戦を決めていれば、亡くならないで済んだ命もあったろうにと思ってしまう。
読了日:9月13日 著者:半藤 一利




青森ドロップキッカーズ青森ドロップキッカーズ感想
柚香・陽香姉妹のチーム組み換えを巡るいざこざ、いじめられっ子の宏海が、カーリングに出会い、幼馴染の友情も取り戻し、前向きに歩み始めるという2本が柱。四葉のクローバーが、4人のチーム力の象徴のようで、何気にコイントスに出てきた多恵おばあちゃんが一番印象に残った。ゴールデンコンビが打ち解けたのが唐突な印象、ラストシーンはカーリング小説を最初に書いた著者の役得、とも思うが、全体的には爽やかなスポーツ小説を読むことができた、という感想。
読了日:9月9日 著者:森沢 明夫



つねならぬ話つねならぬ話感想
はじまりの物語、もしかしての物語、ささやかれた物語の3部。 アイデアノートをまとめたかのようなストーリー、装丁が気に入って、下鴨納涼古本市で購入したが、子供の頃に読んだショートショートのどきどきを感じることはできなかった。
読了日:9月8日 著者:星 新一


ある町の高い煙突 (文春文庫 112-15)ある町の高い煙突 (文春文庫 112-15)感想
日立鉱山と入四間村との煙害を巡る闘い。 実際の話を基に書かれた小説。 書かれたのが、高度経済成長時、公害の時代だ。 一方的に村民が苦境に立たされるのではなく、 企業側にも何とか解決をしようという気概が 見られたのが、救われる。 長野県新田(しんでん)村生まれの次男で、 新田次郎(しんでんじろう)では、ゴロが悪いので、 にったじろうを名乗る。
読了日:9月6日 著者:新田 次郎



奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)感想
文庫になってようやく読んだ。何てドラマチックな人生だろう。どうやって農薬なしでリンゴを得ることができたのだろう、と思って読んだことが、既に自然と離れてしまった人間の代表の気がした。ここに書かれていない、キレイ事では済まない軋轢もたくさんあっただろう。リンゴの花の花見の場面は泣けてきたよう。
読了日:9月1日 著者:石川 拓治

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