2016年4月の読書


2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2876ページ
ナイス数:194ナイス

老人喰い:高齢者を狙う詐欺の正体 (ちくま新書)老人喰い:高齢者を狙う詐欺の正体 (ちくま新書)感想
特殊詐欺対策に活用できるかと手に取ったが、いきなり高齢者を
狙う特殊詐欺は無くならない、とくる。
騙すために洗練された組織・持たざるものが持つ者から資産の
再配分を行っているのだというシナリオ
・ブラック企業以上の厳しい選別に勝ち残る自己肯定感・
モチベーションの高さ等々。
特殊詐欺が犯罪であるのは明らかだが、
既存社会の仕組み・社会が見習うべき点
もあると感じた。面白かった。

読了日:4月27日 著者:鈴木大介


火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)感想
正に、火星でサバイバルする方法。
映画を先に見ていたので、文章だけでは想像しにくい事も
イメージ付きやすかった。

映画を先に見ても面白く読めた少ない例だ。
ログエントリーの1人称がいい。
「人間は誰でも互いに助け合うのが基本であり本能」、映画でもワトニーを
助けにいくヘルメスクルーに、
一番胸を熱くしたので、好きな文章だ。
お帰り、ワトニー。
読了日:4月25日 著者:


ひとりの体で 下ひとりの体で 下感想
80年代に入り、エイズ禍で死んでいく友人たち、ミス・フロストとのレスリング。
下巻に入っても、西加奈子が書いていたようにおぞましいこと幸福の瞬間が、
ほぼ同じ温度で描かれていく。
ビルの生い立ちは、ジョン・アーヴィングの生い立ちをなぞっていたのか。
読了日:4月23日 著者:ジョンアーヴィング





DIME(ダイム) 2016年 06 月号 [雑誌]DIME(ダイム) 2016年 06 月号 [雑誌]感想
NEO街トレ発見!格安スマホ最終結論
独占撮 嵐・松本潤 弁護士になる!
読了日:4月22日 著者:









ペコロスの母の玉手箱ペコロスの母の玉手箱感想
「ペコロスの母に会いに行く」の続編。
「~母に会いに行く」がみつえさんの人生を表す文章の読点、
本書が句点だと。
認知症のみつえさんが残っている記憶の世界に戻っている時間が
多くなってるのが、死に近づいていく感じを受ける。
幸せに浸っている時間が
長くなったということかもしれないけど。
読了日:4月16日 著者:岡野雄一


空海空海感想
小説だと思ってたが、空海を巡るノンフィクション。写真も多数。
 ・民間信仰 弘法大師 言葉には表すことが難しい宗教的身体体験が、
奇跡伝説となり伝えられた。
・人間空海は、在唐2年間に雑文を全く残さず、真面目で合理的な
実務家のイメージと。
四国八十八ヶ所巡礼が「個人が自分と言う存在を確認するための
自己覚醒の儀礼」というのはわかる気がする。
読了日:4月14日 著者:高村薫


谷川俊太郎質問箱 (Hobonichi books)谷川俊太郎質問箱 (Hobonichi books)感想
ほぼ日刊イトイ新聞の連載を基にした本。
質問に対する回答は、ユニークだけど、奇をてらった訳でもなく、
発想が豊かというか著者の懐の大きさを感じる。
 好きな女性のタイプを質問され、
「どんな女性が好みかと問われて、その答に千万言を費やすとしても、
 目の前にひとりの女性が出現してその人を好きになってしまったら、
千万言はたちまちゴミになってしまいます」 と答える谷川さんが格好いいなと思う。
読了日:4月12日 著者:谷川俊太郎

ペコロスの母に会いに行くペコロスの母に会いに行く感想
映画同様に、認知症のお母さんの住んでいる世界が違和感なく
描かれている。絵のタッチがやさしくて温かい。
読了日:4月11日 著者:岡野雄一







火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)感想
映画「オデッセイ」の原作。映画では描かれなかったサバイバルも描かれていて、結末がわかっていてもページを捲る手が止まらない。下巻へ。
読了日:4月11日 著者:アンディ・ウィアー








会社は頭から腐る 企業再生の修羅場からの提言 (PHP文庫)会社は頭から腐る 企業再生の修羅場からの提言 (PHP文庫)感想
著者は産業再生機構で企業再生の陣頭指揮を執った。
日本の社会構造、会社構造は、人口増加と均質なマス市場を
前提にしていたが、30年以上前に崩れている。
しかし、リーダーにふさわしい経験を積んでいる人間が出世しておらず、
現場は一流・経営は三流というのが日本の企業。
「リーダーは、情と理、人間的要素と算数的と要素の中で、
のたうち回っていくことになる。半永久的に矛盾がある構造の中で、苦しみ、
もがきながら、自分の柱をつくっていくのだ」との言葉が重たい。
国、会社のリーダーを如何に作っていくか、残された時間は長くはない。
読了日:4月9日 著者:冨山和彦


へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々感想
博多の「宅老所よりあい」を立ち上げ、運営する人々がハチャメチャというか、
とにかくやるんだという感が半端ない。
自分達のいたい場所を、死ぬ場所を自分達で
作る。数百万・数千万円の資金集めを、
不可能と諦めず動いて動く。
ただただ凄いの一言。
雑誌「ヨレヨレ」も読もう。
読了日:4月3日 著者:鹿子裕文


日本はASEANとどう付き合うか: 米中攻防時代の新戦略日本はASEANとどう付き合うか: 米中攻防時代の新戦略感想
AECがスタートするも、経済格差あり、宗教が違う、
歴史が違う国々の集まりASEAN。
成り立ち、
日本との歴史的・経済的繋がりなどに言及し、中国と対抗する中で
ASEANとの協働を説く。
読了日:4月2日 著者:千野境子




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