20年の先 ピョンチャンオリンピック 


ピョンチャンオリンピックが2月25日(日)に閉幕。
9日から行われた今回のオリンピックで、日本は冬期五輪最高のメダル数13個を
獲得した。
(金 4 銀 5 銅 4)

出張で前半戦を見ることができなかったのが残念だが、最多メダルの中でも
カーリング・女子の銅メダルを獲得した英国戦は、
野球で言うと手に汗握る投手戦の様相、これぞカーリングという
素晴らしい試合をみせてもらった。

予選リーグを5勝4敗とし、オリンピックで初めての準決勝進出を勝ち取ったが、
完全アウェイの韓国戦を EE 第11エンドを戦った末、7-8で惜敗。
ミュアヘッド率いる英国との3位決定戦となった。

両チーム共に複数得点がなかったが、第9エンドに1点スチールし、4-3と
始めてリード。
第10エンドの藤澤選手 ラストショットがミスになってしまったが、
2点を狙ったミュアヘッド選手のラストショットが失敗で逆に1点スチールの
結果、5-3で勝利!

ミュアヘッド選手にしては試合当初から狙ったショットが決まらず、
ブランクにできず1点を取らされるというエンドもあり、
調子がでていないのも確かだったが、簡単なショットをさせず、
試合を通してプレッシャーを掛け続けたことが、第10エンドのラストショットにも
活きた。

ショットだけではなく、スイープも良かった。
予選含めて11試合目、体力的にも厳しい試合だっただろうが、
試合終盤でも力強いスイープでプレッシャーを掛けるデリバリーできて
いたのが、勝利に繋がった。

男女共に1998年の長野オリンピックから正式競技に採用。
女子は、初出場から6回連続出場していたが、初のメダルを獲得。

バンザイ。

チーム青森のメンバーとして、トリノ・バンクーバー五輪に出場、
8年前にLS北見を作り、自身はフィフスとしてチームのサポートを
行っていた本橋選手は、銅メダルを掛けられて涙を流していた。
LS北見での8年間の挑戦が脳裏をよぎったのだろう。

日本チームとしても、長野以来念願の表彰状にたどり着いたのは、
感慨深い。

男子代表、長野以来20年ぶりの出場を勝ち取ったSC軽井沢が善戦するも、
4勝5敗で惜しくも準決勝に進出することができなかった。
http://hynkapi.blogspot.jp/2017/04/blog-post_9.html
(最終の韓国戦に勝てば、準決勝進出をかけたタイブレークに出場できたのだけれど)

初戦・世界ランキング3位のノルウェーを撃破、5戦目では因縁のアメリカに
コンシードで勝利!
(長野五輪の敦賀選手の涙、2016年世界選手権 3位決定戦の微妙な判定)

世界ランキング上位国にも、引けを取らない試合振り、
勝つか負けるかは本当に紙一重、ショットの正確性・スイープ・コールの正確性
ほんの少しの差だったように感じた。

韓国戦直後は、チームとしての継続が難しいとのコメントも出ていたが、
紙一重の勝負を勝ちに引き寄せるしぶといチームになって欲しい。

5戦目終了後に、ストーンの下を削られて、その後の対応でチームの勝敗が左右
されたようだが、男女ともにアイスリーディングとそれに対応したショットの
正確性を磨くことで、もっと上の位置にたどり着くのも夢ではないだろう。

長野五輪から20年、あと何年かかるか、気長に見守りたい。

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