今月早くも2回目の美術展鑑賞に京都に出かけた。
京都 嵐山に昨年10月にオープンした福田美術館の開館記念のコレクション展。
https://fukuda-art-museum.jp/
3月開催予定の新発見の若冲が出展される展覧会を見に行くつもりだったが、年始の「ぶら美」で取り上げられた北斎の肉筆画を見なければと、終了直前(1月13日まで開催)に滑り込んだ。
公式オンラインチケットを購入し、チケット購入の列とは関係なくスマホをかざして入館。
スマホとイヤホンがあれば音声ガイドを無料で利用できる。これは有難い。
(無料レンタル、イヤホン販売も有り)
鑑賞室は2Fと3F。2Fの「明治以降の絵画」からスタート。
また、日本の他の美術館と違い、一部の作品を除いて写真撮影が可能。
また「ぶら美」で知ったのだが、透過性の高いドイツ製ガラス、絵画との距離も30㎝の箇所もあるなど、見やすさにこだわっている。
この後はしごした京都高島屋の若冲展と比較できたことで、見やすさが格段に良かったことに気づいたが、ストレスなく鑑賞できる。
こういった取り組みだけではなく、肝心の作品が良い。
良い作品を持っている、と上から目線。
上村松園 「人形遣之図」 歌麿の浮世絵を模写した作品。人形遣いの表情が豊か。
横山大観 「富士図」
この展覧会で感じたのは見たことのない表情の動物がたくさん描かれていたこと。
例えば、橋本関雪 「睡猿」の猿。
何を考えているのだろう?
木島櫻谷 「駅路之春」 桜咲く中、武家の一行が休憩する様を大胆な構図で表現。
馬の目がやさしい
伊藤若冲 「群鶏図押絵貼屏風」の1枚。
保存状態も良く、墨の鮮やかさ、羽や足の若冲らしい表現がくっきり。
そして、一番の目的の北斎 「大天狗図」
構造といい、蜘蛛の巣の表現といい、スパイダーマンはこれを真似したんじゃないかと
思うくらいの作品。こんなん見たことなかった。
カフェも桂川を望みながらお茶や食事もできるようで、次は利用してみたい。
図録を見るとⅠ期の作品にも見てみたいものがあり、見逃した感が・・・
今後の展覧会に目が離せない美術館となった。
コメント