アップリンク京都で公開中の映画「ミッドナイト・トラベラー」を鑑賞。
タリバンから死刑宣告を受け映画監督 ハッサン・ファジリが家族とともに安全の地を探す3年間・5,600kmに及ぶ逃避行を3台のスマホで撮影したドキュメンタリー映画。
アフガニスタンからイラン・トルコ・ブルガリア・ハンガリーと、時には命がけで国境を越える。密航業者に騙され全財産を奪われたり、ブルガリアの難民キャンプでは移民排斥運動に遭い、買い物途中に暴力を受けキャンプは反対者のデモに取り囲まれる。
これが難民生活の現実なのだろうか。
この生活は地獄という長女が、マイケル・ジャクソンの音楽に合わせて踊ったり、雪降る中で家族4人でスマホに収まる姿に時々癒されるが、映画で描かれている間には、安心できる時間がほとんど移っていなかった。
ハンガリーの難民キャンプでは次女が一時行方不明になった際に、映画監督として次女捜索場面を撮影すべきかどうかという葛藤まで収めており、人間臭さものぞかせる。
アフガニスタンの政情がクローズアップされる今だからこその考えさせられる映画だった。
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