ツールドフランス2010 第2ステージ 究極の選択

今年もツールの7月がやってきた。

昨日は第2ステージ 舞台はまだベルギーである。
山岳区間ではないのに、沿道のファンが途切れない。
日本では箱根駅伝の沿道のファンのようだ。

初日から落車が多い今年のツール、わんわん落車(犬が集団の前に飛び出してきた)の
第一ステージ同様に、第2ステージでも大規模な落車が発生し、そのためにまたドラマが生まれた。

長期政権になるかと思われたカンチェラーラのマイヨジョーヌだったが、
同じチームのサクソバンクのエース、アンディ・シュレクが落車に巻き込まれて、
総合争いをするライバルたちから大きく遅れることになった。

先頭のシャバネルとは59秒差であり、自分の成績=マイヨジョーヌを守るためには、
シャバネルを追わなければ早くもマイヨジョーヌを失うかもしれない。
しかし、チームとしてはアンディがライバルからタイムを失うことは避けたい。
サポートのカンチェラーラとしては、アンディが集団に戻るまで待たなければならない。
何度も後ろを振り返りながらアンディの姿を探すが、現れない。
結局の所、マイヨジョーヌを捨て、チームのためにアンディを待ち、集団のスピードを抑えた。
総合1位から滑り落ちることが分かりながらも、先頭を引っ張るマイヨジョーヌ姿は
物悲しかった。

優勝は、フランス人 シャバネル。
いつも無謀な逃げをしていると揶揄される向きもあるようだが、
人生何が起こるかわからない、逃げないとツールドフランスのステージ優勝は
つかめない、とばかりに逃げが決まった優勝だった。



フランス人がマイヨジョーヌを着るのは、2008年第3ステージ以来とのこと。

フランス人はもうW杯を見てないだろうから、この話題で持ちきり・・・
というのはうがった見方か。

しかし、落車が多い。
この先大きな事故がなければよいが。

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