「慶安太平記 吉田の焼き打ち」
15分の中入り終了後、「吉田の焼き打ち」スタート。
善達の旅立ちとは話が繋がっているとのこと。
二人して金飛脚を襲い三千両を手に入れ、吉田の宿に投宿。
そこで下手人が吉田の宿に泊まるはずなので、
誰も外に出してはならぬ、翌朝調べるという命を伊豆守が出していることを知る。
このままでは逃げられないと悟り、飛脚は宿の主人を言いくるめて、
外出し脱出のネタを仕込んでくる。
火事を起こすための火薬を町中に仕掛け、その騒動の間に逃げようと
いう算段だ。
誰も出してはならないという命に背いて飛脚を外に出したはいいが、
2時間を帰ってこないことにビビる主人を番頭が弄るやり取りと
火薬を仕掛けられた家の老夫婦のやり取りはユーモア溢れていて、
「善達の旅立ち」よりも笑い声がホールに響いた。
火事の混乱の中を首尾よく逃げ出して、ここまでくればもう安心、
という二人の方を叩く人間が。
そっと振り返ると、それは由比正雪だった。
というこれから!という場面で終わり。
江戸時代、長い時は90日連続で演じられた講談だったので、
「切場」と言われる最後の場面の盛り上げが上手い。
正直、こんなところで切られたら毎日行かないと堪らない。
「慶安太平記」は面白くないどころか、他の段もあるならもっと聞きたい
という気持ちにさせられた。
ただし、今の落語ブームの中で「落語」を聞きに来て、
いきなり「慶安太平記」が始まったら、騙されたと思うかもしれない。
談春も言っていたが、この噺を高座にかけるのに、日本で最も相応しくない
のが大阪。
フェスティバルホールの「芝浜」をはじめ、ここ数年大阪・神戸で独演会を重ねた。
それは、談春はこんな芸を見せる、と客にわからせて、談春の「慶安太平記」を聞く
土壌を耕してきたのじゃないかと思ってしまった。
4回目で初鑑賞となった独演会2012だったが、いいものを見せてもらった。
15分の中入り終了後、「吉田の焼き打ち」スタート。
善達の旅立ちとは話が繋がっているとのこと。
二人して金飛脚を襲い三千両を手に入れ、吉田の宿に投宿。
そこで下手人が吉田の宿に泊まるはずなので、
誰も外に出してはならぬ、翌朝調べるという命を伊豆守が出していることを知る。
このままでは逃げられないと悟り、飛脚は宿の主人を言いくるめて、
外出し脱出のネタを仕込んでくる。
火事を起こすための火薬を町中に仕掛け、その騒動の間に逃げようと
いう算段だ。
誰も出してはならないという命に背いて飛脚を外に出したはいいが、
2時間を帰ってこないことにビビる主人を番頭が弄るやり取りと
火薬を仕掛けられた家の老夫婦のやり取りはユーモア溢れていて、
「善達の旅立ち」よりも笑い声がホールに響いた。
火事の混乱の中を首尾よく逃げ出して、ここまでくればもう安心、
という二人の方を叩く人間が。
そっと振り返ると、それは由比正雪だった。
というこれから!という場面で終わり。
江戸時代、長い時は90日連続で演じられた講談だったので、
「切場」と言われる最後の場面の盛り上げが上手い。
正直、こんなところで切られたら毎日行かないと堪らない。
「慶安太平記」は面白くないどころか、他の段もあるならもっと聞きたい
という気持ちにさせられた。
ただし、今の落語ブームの中で「落語」を聞きに来て、
いきなり「慶安太平記」が始まったら、騙されたと思うかもしれない。
談春も言っていたが、この噺を高座にかけるのに、日本で最も相応しくない
のが大阪。
フェスティバルホールの「芝浜」をはじめ、ここ数年大阪・神戸で独演会を重ねた。
それは、談春はこんな芸を見せる、と客にわからせて、談春の「慶安太平記」を聞く
土壌を耕してきたのじゃないかと思ってしまった。
4回目で初鑑賞となった独演会2012だったが、いいものを見せてもらった。
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