大阪・京都を襲ったゲリラ豪雨で、電車ダイヤが乱れたため断念。
代わりと言っちゃあ失礼だが、行こう行こうと思ってた、
薬師寺と唐招提寺を見に行くことに。
680年 天武天皇により発願、697年 持統天皇によって本尊開眼
710年 平城遷都に伴って現在地に移った。
1528年の火災で東塔以外の諸堂が焼失。
1967年 高田好胤管主により白鳳伽藍の復興が発願し、
2003年3月に大講堂が復興され、白鳳伽藍が復興した。
(入場時にもらったパンフより)
薬師寺 南門から西塔を望む |
西塔 1981年4月に453年ぶりに復興された |
東塔は、平成30年12月完成予定で、解体修理中 |
金堂。中に国宝 薬師三尊像が祀られている。
ちょうどお坊さんにより講和があり、薬師如来と日光・月光菩薩
の仏さんが24時間体制で体と心の病気を救ってくれるなどの
話を聞かせてもらった。
奈良では、薬師寺の他、東大寺と法隆寺は檀家がおらず、
補修費用は寄付に頼っているとのことで、写経セットの
宣伝でもあった。
大講堂 |
8月13日~15日に玄奘三蔵院伽藍と大唐西域壁画殿が
公開されており、そちらも除く。
大唐西域壁画殿は、平山郁夫が30年の歳月をかけて完成した
壁画を見ることができる。ラピズラズリで描いた夜空の天井画の
青さが印象的だった。
玄奘三蔵院伽藍の玄奘塔 |
国宝 東院堂。 973年焼失し、1285年に再建。 内部に国宝・聖観音菩薩像が祀られている。 気品漂う崇高な姿が大変美しかった。 |
薬師寺を出て、北に5分ほど歩くと、唐招提寺に到着。
鑑真は688年 中国揚州出身。
21歳で長安実際寺の戒壇で弘景律師に授戒を受けたのち、
揚州大明寺で広く戒律を講義し、長安・洛陽に並ぶもののない
律匠と称えられた。
日本からの熱心な招きに応じて、5度の失敗を経て
753年12月に、6回目の航海でようやく来日を果たした。
下鴨神社に続いて、世界遺産参り |
国宝 金堂 2009年秋に平成大修理の落慶法要が終了。 シンプルで美しいフォルム。 「天平の甍」という言葉が浮かんでくる。 |
所々に、QRコードを用いたガイドコーナーが。
あまり他のお寺で見たことがなく珍しい。
ちなみに金堂の説明はこんなの。
金堂(国宝天平時代)。数多い南都古寺の中で、金堂としては唯一天平時代の建物である。
造営時期は定かではないが、天平宝宇7年(763)和上示寂ののちに建てられたと考えられている。
美しい列柱の奥には5間に両開きの扉があり、堂内には、中央に本尊の盧舎那仏坐像、
左右に千手観音・薬師如来の巨大な立像、これをめぐる様に梵天・帝釈天・四天王立像の護法神がある。
2009年には10年間に及ぶ平成の大修理を終え、盛大な落慶法要が営まれた。
1300年前の建立、480年前に火事で東塔と仏像以外が焼失。
東塔は、平成30年12月完成予定で解体修理中。
ARスマートガイドは美術館ではお馴染みの
ガイド端末を借りてガイド説明を聞くサービス。
鑑真和上御廟の回りの苔の庭が美しい。 蝉と鳥の鳴き声と土を踏みしめる音しか聞こえない。 この空間が心地よかった。 |
薬師寺東塔修理が完成するまで後6年強、
その際は、また見に行こう。