おくのほそ道

今回の旅行で訪れた福島、松島と、松尾芭蕉が訪れたルートと一部重なっていた。

「智恵子抄(新潮文庫)」と一緒に「おくのほそ道(CARTA2012年初夏号付録)」を
持ち歩いてみた。

飯坂温泉駅前にて

二本松

『二本松より右にきれて、黒塚の岩屋一見し、福島に宿る。』

白川の関は新幹線で飛び越えた。
郡山から福島までは、東北本線の普通電車で。

二本松が出て来たのはこれだけ。


飯坂温泉


『其の夜、飯塚にとまる。
 温泉あれば、湯に入りて宿をかるに、土座に筵を敷きて、あやしき貧家なり。
 灯もなければ、ゐろりの火かげに寝所をまうけて臥す。』

美術館に行くのにもお世話になった福島交通飯坂線の終点は、飯坂温泉駅。
芭蕉も宿泊したのだが、土間に筵を敷いて囲炉裏の回りで寝ている。
夜に雷雨が激しくて雨漏りに見舞われ、ノミや蚊にくわれて寝れない、と
散々だった様子が書かれている。

飯坂温泉湯ったり切符を購入して、旧堀切邸・飯坂大正ガラス美術館・
葵館の日帰り温泉に浸かるなど、半日のんびりしたが、鄙びた温泉街。
福島駅から23分と近いので、日帰りで温泉も楽しめる観光地だった。


松尾芭蕉が浸かったされる鯖湖湯。
現在は共同浴場として入浴可能。

松島

『抑ことふりにたれど、松島は扶桑第一の好風にして、凡そ洞庭、西湖に恥ぢず。
 (中略)松の緑こまやかに、枝葉汐風にふくたわめて、屈曲おのづからためたるが如し。
 其の気色窅然として、美人の顔を粧ふ。』

松島の風景はべた褒め、海の見える宿の部屋から、風景を楽しんでいる。



五大堂からも景色を楽しんだのかな



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