2013年12月の読書

2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:5964ページ
ナイス数:127ナイス

一度、死んでみましたが一度、死んでみましたが感想
重度のくも膜下出血で倒れた著者と家族の闘病記。同じ病気になったとは思えないほど、重たい。悲しいのは忘れてしまうこと、自分が自分でなくなること。書くことは生きること。書いて、書いて、書きまくるぞ、の言葉が突き刺さる。
読了日:12月31日 著者:神足裕司


ぼくはこう生きている 君はどうかぼくはこう生きている 君はどうか
対談集。日本の教育は、戦後アメリカに骨抜きにされたのではないかと感じるが、鶴見氏は日露戦争後の1905年が、ターニングポイントとの主張。
読了日:12月29日 著者:鶴見俊輔,重松清




あさきゆめみし(3) (講談社漫画文庫)あさきゆめみし(3) (講談社漫画文庫)感想
徐々に源氏物語の世界に引き込まれて行く。末摘花との縁、明石の君・ちい姫と紫の上、藤壺の宮死去、夕霧と雲居の雁との恋。夕霧が紫の上を目にした所で、次巻へなんて憎らしい。
読了日:12月28日 著者:大和和紀


悪名の棺―笹川良一伝悪名の棺―笹川良一伝感想
「一日一善」というCMの印象が強く、何者かよく知らなかったので手に取った。右翼政党党首、元A級戦犯容疑者、競艇を公営ギャンブルに、ハンセン病・巣鴨拘置所拘留戦犯家族支援といった福祉事業などなど。
読了日:12月27日 著者:工藤美代子


(009)産後クライシス (ポプラ新書)(009)産後クライシス (ポプラ新書)感想
「あさイチ」で反響の高かったテーマの新書化。産後に夫への愛情が急降下する妻。出産が女性にとって身体的・精神的・社会的危機であるが、夫がその危機に全く気付いていないことが、問題と。子育ての当事者意識を夫婦として持たなければならないのだろう。
読了日:12月25日 著者:内田明香,坪井健人


生きているうちに決めておく寺・墓・葬式生きているうちに決めておく寺・墓・葬式感想
週刊ダイヤモンドで取り上げた内容をまとめた一冊。そのため題名の割には、葬式・墓に関するビジネスが主題ではあるが、葬式は残された人のためのもの、いつ死が訪れるかわからないため、よく回りの人と話をしておこうという示唆も。
読了日:12月23日 著者:週刊ダイヤモンド


今日もやっぱり処女でした今日もやっぱり処女でした感想
題名は刺激的、内容は変化のない日常が淡々と。とは言え、1年間限定で一人暮らしする父や○○専AVに出演経験のある会社の先輩など、日常生活では中々お目にかかれないエピソードとのギャップは楽しんだ。
読了日:12月22日 著者:夏石鈴子


口紅のとき口紅のとき感想
いい短編集だ。短くてあっと言う間に読めるが、深い印象を残す。口紅が少女、母、老いと女性を分ける。18歳のエピソードが好き。
読了日:12月21日 著者:角田光代,上田義彦


話虫干話虫干感想
「話虫」に改変された夏目漱石「こころ」を元に戻すために、「こころ」の世界に入り込む。SFであり、正にフィクション。アイデアが面白い。
読了日:12月19日 著者:小路幸也


何者何者感想
SNS時代の就活。自分の時代と全く違った風景だが、面接で落ちると人間否定された気にはなった。ツイッターでないと言いたいことが言えないのか。ツイッターだから言いたいことが言えるのか。ミステリー風の味付けがそう思わせるのか、著者の作品で初めて面白いと感じたかも。
読了日:12月17日 著者:朝井リョウ


置かれた場所で咲きなさい置かれた場所で咲きなさい感想
どこで読んだか忘れたが、仏教でも「置かれた場所で咲きなさい」と同じことを表現していた。腐らず、文句を言う前にやることがあるだろうという事か。
読了日:12月16日 著者:渡辺和子


ナイフ投げ師 (白水Uブックス179)ナイフ投げ師 (白水Uブックス179)感想
初ミルハウザー。「ナイフ投げ師」「私たちの町の地下室の下」が好き。 「ナイフ投げ師」技が進むにつれての緊張感とオレ何でこんなの見てるんだ、というモヤモヤ感が、逆に心地良いことに気付いた。この世界、ハマる人多いだろう。
読了日:12月15日 著者:スティーヴンミルハウザー


あさきゆめみし(2) (講談社漫画文庫)あさきゆめみし(2) (講談社漫画文庫)感想
葵の上との関係は、こんな切なかったんだなあ。忘れてた。
読了日:12月15日 著者:大和和紀


だんじり母ちゃんとコシノ3姉妹だんじり母ちゃんとコシノ3姉妹感想
洋装店を切り盛りしながら、女手一つでコシノ3姉妹を育てた母ちゃん。 やりたい事をやり通す、心意気が男前。
読了日:12月14日 著者:国廣幸亜


陰陽師―夜光杯ノ巻 (文春文庫)陰陽師―夜光杯ノ巻 (文春文庫)感想
徐々に博雅がいい男になってきている気がする。酒と笛の音が似合ういつもの短編集に戻ってきた。
読了日:12月11日 著者:夢枕獏


逡巡逡巡感想
ほとんどが2~3ページのショートショート。時にはシニカル、時にはしんみりと。自由律俳句ぐらい短い方が、好きだな。「恩返し」がお気に入り。
読了日:12月9日 著者:せきしろ


あさきゆめみし(1) (講談社漫画文庫)あさきゆめみし(1) (講談社漫画文庫)感想
大学入試に源氏物語が出て、「勉強しとけば・・・」よりも「あさきゆめみしを読んでおけば・・・」と思ってから、20年数年。やっと手に取った。マンガでも面白い。頭中将と源氏って、こんなに仲睦まじかったっけ?
読了日:12月8日 著者:大和和紀


ハイカラ手ぬぐい案内ハイカラ手ぬぐい案内感想
季節・果物・花・動物などデザインが豊富。美術展の図録を眺めている感じがした。防寒・ラッピング・袋・飾りと機能性にも優れ、できる奴だな。
読了日:12月8日 著者:君野倫子


タネが危ないタネが危ない感想
在来種・固定種のタネを扱う野口種苗研究所の3代目。雄性不稔技術で作られた1代限りのF1品種が、席巻していることを初めて知った。F1を全否定せず、家庭菜園・自給用野菜に固定種を、との主張は現実離れしていない。
読了日:12月7日 著者:野口勲


カーリング魂。カーリング魂。感想
カーリングを始めたきっかけ、シムソンズ、トリノ五輪を振り返り。トリノ五輪のカナダ戦は、大熱戦だったなあ。本当のラストストーンをまだ投げてないという最後の一行は、ソチに繋がるか。
読了日:12月6日 著者:小野寺歩


似ない者夫婦似ない者夫婦感想
連れ添った長さを感じる題名がいい。夫で作家の吉村昭についてだけでなく、福井時代・「智恵子飛ぶ」の取材・友人などについてのエッセイ集。 「似たもの夫婦 - 夫婦は互いに性質や好みが似てくるということ。また、そのような夫婦。(新解さん)」
読了日:12月5日 著者:津村節子


マタニティハラスメント (宝島社新書)マタニティハラスメント (宝島社新書)感想
中小企業でかゆい所に手が届く対策を取るのは難しく、何でもハラスメントと言うのもどうかと思う。しかし、つまるところコミュニケーションが大切。上司と部下、社員同士、夫婦間 etc.
読了日:12月3日 著者:溝上憲文


金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?感想
好きなことを実現させる、合理的。「脳の中は自由だ、思考まで手錠を掛けられているわけではない」、良い言葉だ。
読了日:12月2日 著者:堀江貴文


夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神感想
貧乏神・幸子とのラブストーリー。前作よりも小説、エエ話という感じ。これはこれでシリーズ化できそう。
読了日:12月1日 著者:水野敬也

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