2020年の邦楽を語る上で欠かせないYOASOBIの 1stライブが2月14日にオンラインで行われた。
様々なチャートで1位を獲得したヒット曲"夜に駆ける"は、去年聞いた曲の中でもNO.1といっても過言ではないので、チケットを購入してみた。
18時スタート、21時からの再配信のみアーカイブ配信はなしという事で、開幕前からPCを立ち上げ準備完了。
スクショOK、Noteでライブレポートを募集するという企画も行われた。
セットリスト(原作小説)
1.あの夢をなぞって (夢の雫と星の花)
2.ハルジオン
3.たぶん (たぶん)
4.ハルカ (月王子)
5.怪物
6.Epilogue
7.アンコール (世界の終わりと、さようならのうた)
8.夜に駆ける (タナトスの誘惑/夜に溶ける)
9.群青
途中のMCコーナーで場所が明かされたが、新宿のミラノ座跡地の建設現場。
ライブ名の “KEEP OUT THEATER”(立入禁止の劇場)、秘密の夜遊びという雰囲気でぴったり。
2023年には新しい劇場が完成するらしいが、換気(途中、ほとんど外で寒いと言っていた)も含めてコロナ下の今でしかありえない会場だ。”夜に駆ける”の原作「タナトスの誘惑/夜に溶ける」の場面にも繋がるか。
1曲目 ”あの夢をなぞって” では、曲の内容通り「花火」のプロジェクションマッピング、ボーカル・ikuraの背後を映す、MCコーナーでは配信で参加した視聴者のコメントに反応するなど、オンライン配信ならではの演出も。
マグカップが登場する"ハルカ"原作小説「月王子」にちなんで、マグカップに入った飲み物でメンバーと視聴者と乾杯をしようとするも、何故か先に口を付けるという天然ボケを発揮するikuraだった。
後半最初の曲"怪物"、こんな良い曲だったかあ。気づいてなかった。TVアニメ「BEASTARS」のオープニングナンバー、ライティングとスモークで怪しい怪物を浮かび上がるようだった。
インストゥルメンタル ”Epilogue” をバックに、ikuraは語りかける。
毎日怯えるような日々の中で、こうやってみなさんと画面を通してつながることができて、本当に幸せです。明日も明後日も、音楽が鳴り続けますように。
そして、次の日に世界が終わる中で出会った二人を描く"アンコール"(世界の終わりと、さようならのうた)へ。
Ayaseも語る。「一人でこたつのなかで作った曲」から始まったYOASOBIがここまで大きくなったことの実感がないが、周りに恵まれて幸せを感じる、と。
ラストは"夜に駆ける"と"群青”の2曲。
このライブで誰もが待ち焦がれただろう"夜に駆ける"、YOASOBIの成功の大きな要因だったikuraの澄んだ歌声が KEEP OUT THEATERに響き渡った。
ラストが"群青"とは驚いたが、コーラスパートをバンド皆が歌う姿をカメラが映し出す演出に納得。
YOASOBIはAyaseとikuraの2人だけじゃなかった。
演奏を終え、Ayaseとikuraが去って終了かと思いきや、建設中の現場内のあちらこちらにスタッフの名前が書きこまれており、カメラが追っていくというオンライン配信を十分に堪能させる演出で終了した。
視聴者4万人、コロナ過のライブ開催が困難な状況を逆手に取って、YOASOBIの魅力・強みを存分に見せてもらったライブだった。
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