ペニントン 引退か?


W3のチャージャーズ戦 LIVE放送をを月曜日の早朝に見ていたら、
ドルフィンズQBチャド・ペニントンがタックルを受けた後、
右手首を押さえながら退場した。

またやってしまったか。

右肩を負傷。
今シーズン絶望で、2005年以来3度目の手術を行うらしい。

2005年と言えば、ペニントンはJETSのエースでありWEEK2に初めてJETS戦を現地観戦した年で、
WEEK3に右肩を負傷しそのシーズンを棒に振った年だ。

翌2006年シーズンは10勝6敗と見事にチームをプレイオフに導き、
カムバックプレー・オブ・ザ・イヤーにも輝いた。


2000年ドラフト1巡で18位でJETSに入団。
2年間はビニー・テスタバーディーのバックアップとしてサイドラインからNFLを学習した。

←2003年8月2日 NFL TOKYO @ TOKYO DOME
 ビニーとキャッチボールするチャド


2002年途中から、スターターQBとしてチームを牽引し、AFCのDIVISIONAL PLAY OFF
に登場し、ジョー・ネイマスやジョー・モンタナの再来と言われたことが
昨日のように思い出される。
スーパーボウルに出場したレイダーズに敗れたこの年が、最もスーパーボウルに
近づいた時だった。

肩が弱いというのが、ドラフト時からの弱点だったが、
相手チームのビデオを徹底的に研究すること、
プレイブックを自分のものとし、誰にも負けないプレーの理解度で
自らの弱点を克服。
パスコントロールの良さはNFL随一で、プレイアクションパスも上手かった。


2009年9月18日 WEEK2 DOLPHINS @ GIANTS STADIUM

リーダーシップも優秀だった。







また、性格も良い選手でニューヨークの辛らつなマスコミにも負けず、
ニューヨークジャイアンツに入団したイーライ・マニングに、
ニューヨークのチームでQBをすることの大変さやアドバイスを行った。
(今年イーライは、サンチェスに同じことを行ったそうだ)

私生活でも親しかったメインターゲットのラバニアス・コールズが、
契約問題でチームと揉めて、レッドスキンズに移籍した時も、
自分の年棒を削ってでも、コールズをチームに残してくれと訴えた。

昨年のオフシーズン、ファーブを加入に伴い追い出されたJETSに対しても
恨み言一つ言わなかった。
そのため、ドルフィンズという同地区のライバルチームに移籍しても、
ペニントンにはがんばってもらいたいというJETSファンはたくさんいるはずだ。

JETSファンはやっぱりペニントンの弱肩では、
レギュラーシーズンでは勝てても、
プレイオフを勝ち抜いてスーパーボウルを勝利できないと薄々気づき始めた。
ファーブに追い出されていなくても決別する時は近かったはずだ。
3回肩にメスを入れて、今年33歳という年齢もあり、引退との声が聞こえてくる。

でもしかし、もう一度だけでも復帰して、チャド・ペニントンのプレイアクションパスを
見たいと思うのである。




↑2005年9月18日 CHAD→SOWELへのTD パス。

完全にプレイアクションに引っかかってしまった。

ドルフィンズとは3年契約の最終年なので、恐らくドルフィンズでの復活は無いだろう。
手術後のリハビリをしてみて現役続行かどうか決断すると本人は言っている。
スターターQBが固定せず苦労しているチームが複数チームあるので、
肩の状態さえ万全であれば、来シーズンもチャドを見ることができるかも知れない。

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