映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」

映画ネタ2連チャン。

ワーナーマイカルシネマの1,000円の日と祝日が重なり、
今年初めての映画館に向かった。

「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」



主演のメリル・ストリープが今年度の主演女優賞を受賞した本作、
評判どおりの見事な演技を楽しんだ。

痴呆症をわずらっているサッチャーは、亡くなった夫・デニスの幻覚と
会話をしながら、これまでの人生を振り返り、回想シーンと現在のシーンが
繰り返され、ストーリーが進んでいく。

労働党の党首から英国初の女性首相に登りつめるサッチャー。
労働組合や野党、もっと根本的に男社会である政界で闘うサッチャー。
フォークランド紛争に武力で完全と立ち向かうサッチャー。
政界を引退後、痴呆で外出も制限されているサッチャー。
デニスや子供達の思い出の品を手に、昔を思い返すサッチャー。

彼女の強さと弱さの両面を描きながらも、老いてもなお失うことのない
信念を、サッチャーは今でも持っているのだろうなあ、と思わせる
メリル・ストリープの演技だった。

メリル・ストリープの演技と反比例するように、ネット上では映画の評判自体は
決して高くなく、映画自体の感想としては点数は高くない。

邦題にあるように、「鉄の女」を夫・デニスがいつも支えており、
衰退しつつあった英国を復活させた彼女も、こんな一面があったのだ、
ということを現したのだろうが、いささか中途半端だ。

これならば、サッチャーがやった政策の光と影だけで1本見たかった。
そりゃ映画じゃなくてドキュメンタリーだ、って話だが。

そう思うのも、同世代のサッチャー・レーガン・中曽根というリーダーが
いた時代に、「世界」とか「政治」というものを初めて意識したことが
理由ではないかと思う。

マーガレット・サッチャー 1979年~1990年
ロナルド・レーガン 1981年~1989年
中曽根康弘 1982年~1987年

どの政治家も、国営企業を民営化したり、「小さな政府」を志向していた
という点で、共通していた。
ちょうど小学校高学年から高校生にかけての、世界の大国のリーダー達
だったんだなあ。

コメント

てれっとテレキャス さんの投稿…
これ、見たいんですよ。

1.サッチャーだから
2.メリル・ストリーブだから

ただ、映画としてはイマイチですか〜。
そのうち、レンタルして見てみます(笑)。
貧家ピー / hynkapii さんの投稿…
全く同じ理由で見に行きました。

2だけでも見ると良いですけど、
首相時代のサッチャーを中心に
作って欲しかったです。