第58番 仙遊寺の御朱印に押された記念印は「ありがとう」だった。
ひらがな?は珍しいのではないかと思い、四国八十八ヶ所霊場会のHPに記載されている記念印の一覧を見たら、やはりひらがなだけの言葉は仙遊寺だけだった。
『「盲亀浮木(もうきふぼく)」という言葉があります。大海中に棲む盲目の亀が百年に一度だけ水面に浮かび上がりますが、その際海面を漂っている流木のたった一つの穴の中に頭が入るか、という話です。
確率的には有り得ない話ですが、この確率こそが私たちが人として生まれる確率、また仏様と御縁を結ばせて頂く確率です。私たちは一人で生まれ、生活している訳ではありません。まず父母があり、社会があり、あらゆるいのちが巡る環境があり、そして見守ってくださる仏様がいるからこそ、実は日々をつつがなく送ることができます。普段当たり前に思えることも、「盲亀浮木」の話同様、本当は「有り難い」機会に恵まれていまここに存在するのです。
お大師様は、あらゆることに感謝の念を持ち、受けた御恩に対して報いること、皆と共に歩みその努力を続けることを尊ばれました。報恩謝德の念を常に持ち、日々助けられて見守られているという実感を大切にいたしましょう。「ありがとう」の言葉が自然と口にできる毎日を、今こそ実践いたしましょう』 (四国八十八ヶ所霊場会 記念院の一覧ファイルより)
「盲亀浮木」という言葉は初めて知った。
日々健康で生活できていることも、奇跡的であり有難く思わないといけないなあと改めて感じた年初だった。
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