読んだ本の数:23
読んだページ数:4344
ナイス数:291

「あの人たちは私の親であり子供なのだ。」 暴力を振るう父、メンタルに問題を抱える母、家族から離れた兄弟、機能不全の家族が久しぶりに車中泊の旅をする17歳 かんこ。微かなすれ違い、重苦しさが漂う車中に巻き込まれてしまった。
読了日:07月31日 著者:宇佐見りん

アスペルガー症候群の著者が、TMS(経頭蓋磁気刺激)治療研究に参加した経験を記した。治療の効果で他人の感情を受け取る事ができるようになったが、人間関係構築にプラスになったり、今まで他人の感情を感じることができなかったという気づきに落ち込んだり、良い方と悪い方の両面出ているが、冷静な分析かつきちんと表現できていることが貴重だ。 「アルジャーノンに花束を」のチャーリーに重ねてしまうくだりはちょっと辛かった。
読了日:07月31日 著者:ジョン・エルダー・ ロビソン

無料電子版にて。舞台女優として順調に成長していく累。喜ぶべきことだが自分の存在価値を失いついには自殺を図るニナと対照的な二人。植物状態となったニナになりきり、自分の娘ではないのではないかと疑うニナの母親と対決するなど、決して幸せになっていない。
読了日:07月29日 著者:松浦 だるま

無料電子版にて。美貌を持ち合わせているが演技に自信のないニナと入れ替わる累。どんどん演技が上手くなるかニナ(累)をどんな気持ちで見ていたのか。
読了日:07月25日 著者:松浦だるま

とある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動した守谷が、イベント事業部の吾妻から一枚の絵を使った展覧会開催の相談を受ける。そこから画家「イサム・イノマタ」を追って大正から令和にかけて描かれるドラマが始まる。全体的に盛り込み過ぎな印象、最後はどうしても予定調和に感じてしまう。ただアイドルが書いた本ではなく、作家が書いた本と言えるだろう。油田や土崎空襲といった秋田県の歴史は知らなかった。
読了日:07月23日 著者:加藤 シゲアキ

Audibleにて。11年振りの再読。医師である前に人間だ、は残念ながら令和でも有効な問いかけだ。○○社の社員の前に人間だ、も成り立つ問いかけになる。古狸先生が最後に見た夜空を美談にしてはならない、今回もそう感じた。
読了日:07月22日 著者:夏川 草介

シリーズ2巻目。1巻目ではわかりづらかった著者が聞き取りを始める経緯も知る事ができた。身長が低く軍には入れないとなりながらも潜り込み衛生指導員になったニーナを始め、2巻にも何とか国のためにと戦争に関与しようとした女性の話が連なる。
読了日:07月21日 著者:小梅 けいと

タジン鍋を使ったレシピの数々。モロッコの本格的タジン鍋料理の紹介も。形も多数あり、タジン鍋で炒めてから水を加えて調理する方法もあることを始めて知った。
読了日:07月19日 著者:フルタニ マサエ,永島 かおり,池上 正子,酒井 恵美子,リフキー・M・ヒシャム

無料電子版にて。猫好きで他所の猫を観察するために覗きまがいまでやる富士、猫の達人!? 根古屋と出会って猫道の道へ、という何ともハチャメチャなストーリー。
読了日:07月19日 著者:灘谷航

主に江戸時代までに出来上がった関係のある人達だけの世界「世間」と関係のない人たちの世界「社会」の2種類が日本には存在する。「世間」の頼み事は、巡り巡って自分のためにもなるため、簡単には断れない。「世間」と「社会」の関係を用いて、生きづらい日本社会で生き抜く方法を伝授してくれる。
読了日:07月17日 著者:鴻上 尚史

特集 “選挙”の季節に / スペシャルインタビュー ジュリアン・ムーア / 探査(Tansa)レポート❹ 岡山県吉備中央町のPFOA検出、“ごまかし”説明 / 移動スーパーとくし丸、喜びや生きがい届けていきたい
読了日:07月17日 著者:ビッグイシュー日本

芸歴40周年特別企画独演会を見て再読。「包丁」「除夜の雪」を巡るエピソードが興味深い。「除夜の雪」を米朝師匠に学びに行く場面、小さん師匠に独演会出演を依頼する場面、大師匠の息子・孫のキャラがおおらかで似ているのが面白い。
読了日:07月16日 著者:立川 談春

アレクシエーヴィチが1984年に発表した最初の作品のコミック版。第二次世界大戦で100万人をこえる女性が従軍したソ連,看護婦・軍医・機関士・パイロット、兵士などで戦場に出た女性にいインタビュー。世間から白い目で見られ,戦争体験をひた隠しにしていた従軍女性の素顔を描いている。 幸せは何か、殺された人ばっかりが横たわる中に生きている人が見つかること、と答える看護婦。看護婦が不足なら看護婦になる、高射砲の砲手が足りなければ砲手になるだけのこと、と砲手を務めた女性。戦争という現実をまざまざと見せつけてくれる。
読了日:07月14日 著者:小梅 けいと

温泉の成り立ちや泉質の違いといった基本解説から、全国のひなびた温泉を写真入りで紹介。ちょっと文章が読みにくかった。
読了日:07月13日 著者:岩本薫

題名の続きは「読んでみるのもいい。」 著者のエッセイ集、出てくる本の範囲がとても広い。夏目漱石、あしたのジョー、写真集、城崎裁判。著者の本に対する愛情にあふれていて、時々そうそうと頷いてしまった。 「本を読むことの核は、誰よりも多くのタイトルを読破することではなく、自慢の書架にたくさんの蔵書を整然と並べることでもない。自分の内側に刺さり、なぜだかずっと抜けない一冊に出くわすことだ」
読了日:07月11日 著者:幅 允孝

無料電子版にて。「からかい上手の高木さん」と同じ著者、攻める方が男女違っているが、イチャイチャ度合いは同じぐらい。後輩 歩の寄せにタジタジ。
読了日:07月09日 著者:山本崇一朗

「損益分岐点」の必備知識&活用術 / 「報酬・料金からの源泉徴収」でミスをしないための基本知識 / メリット大きい「ダイレクト納付」のススメ
読了日:07月09日 著者:株式会社研修出版

歴史・種類や蔵紹介するページもあるが、基本的には写真多めのみそ料理のレシピ集。長野の美味しい味噌をもらった所なので、色々と作ってみたくなった。ねぎみそ、ごまみそなど調味料としてつくるのも良さそう。
読了日:07月04日 著者:小島 喜和

Audibleにて。 「あなたはあなたのままで素晴らしい」自分を大切にという切り口で、中村天風氏の言葉を集め、解説を付けた本書。感謝の気持ちを表す、リフレーミングの大切さについて述べられていた。
読了日:07月04日 著者:中村 天風

連作SFである表題作含む7編。SF、ファンタジー、ホラーなど、テイストや結末も違う話ばかり。約50年前の本、よく古びてないという言い方をしてしまうが、古いどころか今からでも10年~20年先の世界を描いている短編もあり驚いた。性描写の軽さが今の時代とのギャップかなあと思って読んでいたら、最後の短編「愛の空間」で脱帽。解説が星新一というのも豪華だが、もっと評価されもっと論じられてよいのにそうなっていないのは、小松左京を論評できる人がいないからだ、と書いており、これにも納得。
読了日:07月03日 著者:小松 左京

血のつながらない母親と2人暮らしする海。転校した高校で同級生の忍に恋をする。BLの物語ではあるが、章毎に父親・母親やいじめられっ子のクラスメートなどの視点で描かれるので、読者によって感情移入するストーリーがあるだろう。血のつながらない母親・美佐子が、海を東京へ旅立たせる第2章が印象的だった。
読了日:07月01日 著者:窪 美澄

無料電子版にて。8月31日をループする高校生2人。ループを抜け出そうと協力する話かと思いきや、男子高校生の妄想爆発といった展開にちょっと予想が外れた。最後はくっつくのだろうか。
読了日:07月01日 著者:伊藤一角
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