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歌川広重 海苔採り |
大和文華館で開催中の展覧会「特別展 レスコヴィッチコレクションの摺物-パリから来た北斎・広重・北渓・岳亭」を訪問。
大和文華館へは、2014年の酒井抱一の特別展を見に行って以来10年振りの訪問だった。
この展覧会は、あべのハルカス美術館で開催されている「広重 ~ 摺の極 ~」
との連携展で、広重展の半券提示で値引きを受けることができた。
摺物というのは、江戸時代の版画の中で、販売用ではなく特注で制作された作品のこと。
数十・数百部しか作られなかったため、残っているものが少ないのだそう。
特注品のため、金銀が使われたりキラ摺りが用いられたりと豪華。
この展覧会では、パリ在住のジョルジュ・レスコヴィッチ氏の摺物コレクションから、約260点が前期・後期に分かれて展示されていた。
その中の後期を観覧。
江戸の摺物の全定期である寛政から天保にかけて最大で千に近い摺物を手掛けたと図録に記載があった。
色紙版摺物 「馬尽」から2点、「将棋駒」(左)・「馬餞別」(右)
歌川国芳「汐干五番内」
久堅屋美曾良率いる久堅屋連による五枚続の摺物。汐干狩する五人の女性と一人の少女を当て嵌めるという手法で制作されたとのこと。
二代目歌川豊国「七代目市川團十郎の漁師鱶七」
七代目市川団十郎の見立て絵。
いわゆる浮世絵とも肉筆画とも少し印象が違った作品揃い、また違った世界を見せてもらった展覧会となった。
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