2025/09/01

2025年8月の読書

 




8月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:3091
ナイス数:115

有元葉子のマリネがあれば: 仕込んでおいて、すぐごはん有元葉子のマリネがあれば: 仕込んでおいて、すぐごはん感想
塩・酢・油などの調味料に肉・野菜・魚を漬けておいたものがマリネ。干し野菜や果物のマリネまであることに驚いた。
読了日:08月30日 著者:有元 葉子

ナイルパーチの女子会ナイルパーチの女子会感想
第28回山本周五郎賞受賞作。大手商社に勤めるキャリアウーマン・栄利子と栄利子がファンである『おひょうのダメ奥さん日記』のブロガー・翔子がたまたま出会い、30代女性の友人関係を育んでいく、かと思ったのだが。承認欲求をこじらせている栄利子が早い段階でモンスター化し、風雲急を告げるという感じとなった。栄利子と同じ会社に勤める真織の人生観・振舞いが一番モンスターであった。恐ろしい小説だった。しかしノンストップで読み終わった。
読了日:08月27日 著者:柚木 麻子

綱を引く綱を引く感想
Audible にて。綱引きの小説は初めて。蒲田の商店会の結束の象徴であった綱引きチーム「プルスターズ」、全国大会優勝の実績もあったが、主力選手の高齢化などで休眠状態にあった。アイルランドからの留学生 ケリーの加入で再結成し、全国大会優勝と世界大会でケリーのチームとの対戦を目指そうとする。それぞれのフィールドで終え尽きるまでやりきれなかった「燃え尽きない症候群」を抱える個性豊かなメンバーが集まったプルスターズの奮闘を楽しんだ。
読了日:08月26日 著者:堂場 瞬一

花びら供養花びら供養感想
『石牟礼道子全集』未収録の主に2000年以降に書かれたエッセイを収録、「渚」・「天」・「夢」の3部構成。2000年以降の作品ということだが、水俣の人々の苦しみはまだまだ続いている。経済発展と引き換えに自然や大切なものを失ったのではないかという叫びを感じた。
読了日:08月22日 著者:石牟礼 道子

ゲーテはすべてを言ったゲーテはすべてを言った感想
第172回 芥川受賞作。紅茶のティー・パッグのタグに印刷されていた「Love does not confuse everything, but mixes. Goethe」という名言はゲーテが言った言葉なのか。ゲーテ学者である主人公が知らなかったゲーテの言葉らしいものに出会い出典を探ることがストーリー。言葉とは、学問とは何かといった問いを突き付けられる。「ファウスト」を読んでいたら楽しめたのだろうか。
読了日:08月20日 著者:鈴木 結生

井上芳雄のミュージカル案内 (SB新書)井上芳雄のミュージカル案内 (SB新書)感想
著者の半生から、おすすめミュージカル作品、ミュージカルナンバー、演じた役エピソードなど、ベスト10を紹介。ミュージカル初心者向けのガイドブック。
読了日:08月20日 著者:井上 芳雄

月刊経理ウーマン 2025年7月号月刊経理ウーマン 2025年7月号感想
特集/過納付したときの手続き 海外の人への支払い 徴収忘れへの対応… 「源泉所得税」─あなたの疑問に答える12問12答 / 自覚のないままやってしまいがちな「セクハラ」言動集 /「ソフトウエア」を購入等したときの会計処理が理解できる講座 / 経理担当者のための「使える資格」取得ガイド / 日ごろのイライラを一発で解消してくれる「ストレス解消グッズ」カタログ
読了日:08月19日 著者:株式会社研修出版

THE BIG ISSUE JAPAN508号THE BIG ISSUE JAPAN508号感想
特集 ベーシックインカムの導入を考える / 特集 無人島で暮らせば / スペシャルインタビュー シンシア・エリヴォ / 米国ロサンゼルス。国境を越え、困窮者支援を広げたい / 映画インタビュー『長崎―閃光の影で―』菊池日菜子さん
読了日:08月15日 著者:ビッグイシュー日本

死体置場で待ち合わせ 新保博久・法月綸太郎 往復書簡死体置場で待ち合わせ 新保博久・法月綸太郎 往復書簡感想
第25回本格ミステリ大賞[評論・研究部門]受賞作。 著者二人による往復書簡集、「モルグ街の殺人」の定説に対する疑問、 芥川龍之介「藪の中」について、坂口安吾『復員殺人事件』解決編への挑戦、多重推理・特殊設定などがテーマとなっている。読んでない本も多く、付いていけない所が多かった。
読了日:08月14日 著者:法月綸太郎,新保博久

休日のカフェめぐり大阪休日のカフェめぐり大阪感想
カフェ紹介の大阪編。ブックカフェも結構あるんだな。
読了日:08月10日 著者:休日のカフェ製作委員会

ぼくたちがディスレクシアとわかったときのはなし (LLブック)ぼくたちがディスレクシアとわかったときのはなし (LLブック)感想
うまく字を書くことができない主人公とうまく字が読めないケイタ君が、ふたりで協力して感想文を書く。 この本でディスレクシアとわかって対応できるようになる人が増えると良い。
読了日:08月10日 著者:濱口瑛士(著・絵),監修:赤木かん子,監修:平林ルミ

見仏記 メディアミックス篇見仏記 メディアミックス篇感想
「新TV見仏記」とのコラボ、昼ご飯への執着などの撮影の裏話も。滋賀、奈良、兵庫、広島のお寺・仏像を見学。東寺は奈良ではないのだが。
読了日:08月09日 著者:いとう せいこう,みうら じゅん

アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? ; これからの経済と女性の話アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? ; これからの経済と女性の話感想
経済学、フェミニズム経済学からジェンダー格差が書かれている。経済学は、物理学の素粒子のように最小単位として経済人を作って、経済を説明した。経済人は利潤を追求し合理的判断し行動する。行動経済学で指摘されるように人は合理的な判断ばかりしているわけではなく、経済活動を支える生きるための炊事・洗濯・掃除といった家事は経済に含めなかった。そこを女性に押し付けてきたという象徴として、題名のアダム・スミスの母親が上げられていた。
読了日:08月08日 著者:カトリーン・キラス゠マルサル

月刊経理ウーマン 2025年6月号月刊経理ウーマン 2025年6月号感想
「会社を守る就業規則」のつくり方&見直しポイント教えます / 税務調査で目を付けられないために知っておきたい 「外注費」の税務取扱い / 最新版「人材採用・社員教育」で使えるおススメ助成金ガイド
読了日:08月06日 著者:株式会社研修出版

月刊経理ウーマン 2025年8月号月刊経理ウーマン 2025年8月号感想
最新版「電子納税」(e-Tax)のことがみるみる理解できる3時間講座 / 税務調査の連絡があったときの事前準備 ―ここまでやっておけば大丈夫! / 取引先との「値上げ交渉」を成功させるための5つのコツ
読了日:08月04日 著者:株式会社研修出版

本心本心感想
「自由死」が合法化された近未来の日本。「もう十分」と自由死を望みながら事故死した母親をAI/VR技術で生前そっくりの姿に再生させた息子が、母の本心を探ろうとする。本心を探るために出会った人々と出会い、ゆっくりゆっくりと気持ち・考えが変化していく。自分の出生の秘密を知り、母の本心はこういうものだったのかも気づくという展開が絶妙だった。
読了日:08月04日 著者:平野 啓一郎

勘三郎、荒ぶる (幻冬舎文庫 こ 9-4)勘三郎、荒ぶる (幻冬舎文庫 こ 9-4)感想
五代目中村勘九郎のラスト4年間と十八目中村勘三郎 襲名後を描いたノンフィクション。平成中村座、海外公演、野田秀樹との公演など、歌舞伎は伝統芸能ではなく現代の演劇だということをまざまざと見せつけてくれた勘三郎の姿が生き生きと描かれている。一度見てみたかった。
読了日:08月01日 著者:小松 成美

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