「帯久」 桂米朝

特選!!米朝落語全集第一集

借金を巡るストーリー。
和泉屋の主人予兵衛に何度も借金をしに来た、帯久久七。
人望厚い予兵衛に比べ人気なく商売も芳しくない久七だった。

ある年の年末に百両を返却した際に、予兵衛がお金を部屋に置き去りにしたのを
幸いと持ち帰ってしまう。
これを元手に帯久は商売繁盛、逆に和泉屋はけちの付け始めとなり、
家族に先立たれ店も火事で焼けてしまった。

和泉屋与兵衛で番頭をやっていた竹兵衛が引き取り、十年世話をした。
この竹兵衛が店を開くことができるようにと、和泉屋与兵衛は店の開業資金を帯久久七に
借金を申し入れるが、けんもほろろに追い返された。
腹いせに思わず火付けしてしまった与兵衛、奉行につかまってしまう。
あまりに義理を欠いた帯久久七に対して、見事なお裁きが下る、というお話。

和泉屋与兵衛が前半と後半では、あまりに落差がありかわいそう過ぎ。
反対にこの裁きではやりこめられたが、悪人世に憚る の見本のような帯久久七が
憎たらしいが、二人が無くなった後の葬式ではどちらに人が集まるかは 一目瞭然だ。

4つ連続の落語ネタになってしまった。



コメント