読んだ本の数:22
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ナイス数:254

パリと東京の生活を描いたエッセイだが、私小説のようだった。生きるために書く。退廃的な重苦しい雰囲気が漂う中でも、友達に会い酒を飲みフェスに行く。子供の頃から息苦しさを覚えていた著者が感じる便利な東京と縛りから解かれるフランスの対比も印象的だった。
読了日:06月29日 著者:金原 ひとみ

季節毎の俳句とエッセイ、写真がセットの一冊。 「俳人にとって生憎のお天気はない」というのは良い言葉だ。 あらたまのこむらがへりでありにけり 蛍草コップに飾る それが愛
読了日:06月25日 著者:夏井いつき

心理的安全性の構成要因4点「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」。心理的安全な組織は、決してぬるい組織という意味ではなく、高い目標を掲げ健全な衝突が起こる組織の事である。具体的な行動は、行動分析がベース。
読了日:06月23日 著者:石井 遼介

穂村弘がお勧めしていたので手に取った。猟奇的殺人、その描写で読む人を選ぶだろう。江戸川乱歩賞受賞作とは思えない作風。何が行われているのかわからなかったが、読み進めていくうちに少しずつ明らかに。
読了日:06月20日 著者:佐藤 究

特集 植物力 ー 毒・薬と香り / スペシャルインタビュー リズ・アーメッド / 米国 市民が変える!警官たちの「沈黙の青い壁」
読了日:06月20日 著者:ビッグイシュー日本

弾圧がありながらも心理を追求する科学者たちはいた。文字を読めることは奇蹟、良い言葉だ。
読了日:06月19日 著者:魚豊

単に「絵を描く」じゃない、求道者を見ているようになってきた。モチーフ、テーマ、道具。掴めたと思ったら逃げていく、道はまだ先に延々と続いていく。どこまで行くんだろう。
読了日:06月19日 著者:山口 つばさ

子どもを巡る付きまといや声掛け事案の情報把握から、安全を確保するために必要な具体策(不審者を見抜く判断力、逃げる体力)を解説。怪しい人・不審者の定義を子どもの年齢に合わせた内容で共有することはとても重要だ。
読了日:06月19日 著者:清永 奈穂,篠原 惇理,田中 賢

1巻の衝撃を超えていないけど、やはり衝撃的。「一生快適な自己否定に留まるか、全てを捨てて自己肯定に賭けて出るか、どちらを選ぶも自由だ」
読了日:06月16日 著者:魚豊

「川島・山内のマンガ沼」で紹介されていて手に取った。男が絶滅している2119年が舞台。ありがちと言えばありがちだが、設定は面白い。絶滅しただけでなく、男がいた事がタブー視されており、絵のタッチも相まって不穏な空気が流れている。
読了日:06月14日 著者:花沢 健吾

三重県四日市市の高校に迷い込み飼われることになった犬・コーシローが毎年見送る18歳のストーリー。昭和から平成、F1鈴鹿サーキット、阪神大震災など主人公たちと同年代で懐かしさがあった。どの登場人物も、いくつになってもどこにいても大切な場所が、18歳のこの高校だったみたいだ。
読了日:06月13日 著者:伊吹 有喜

美大受験を母親に許してもらう過程が、成長物語になっている。好きなものにのめり込んでいく姿が美しい。人間を描くだけでなく、絵画の科学のようなものが伝わってくるのが、面白いと感じる。
読了日:06月12日 著者:山口 つばさ

感染症・テロ・自然災害・戦争などにより、単一化・集約のリスクが高まっている。 集約リスクヘッジ:サプライチェーンの再編・テレワーク。 単一化のリスクヘッジ:多様性ー年代(若手・ベテラン)・外国人・LGBTQ・障害者。 多様性のある人材をまとめながら成果を生み出すマネジメント方法を説く。内容は、思ったよりも広く浅くで、コーチングの基本に近い。
読了日:06月11日 著者:西村 直哉

地動説を唱えようとする学者たちと強烈な弾圧を行うキリスト教側。1巻から予想を裏切るドラマチックな展開だ。
読了日:06月11日 著者:魚豊

映画「ノマドランド」の原作本。家を手放し、キャンピングカーで短期の仕事を追い求めて移動する人たち。著者も実際にキャンピングカーで3年間に渡り移動生活を行った。 RTRを主宰するボブの言葉が、他人事とは思えない。 「世間の常識どおりに学校に行き、就職し、懸命に働きさえすればすべてうまくいく。かつての世の中にはそういう社会的契約が存在していた。だが、そんな常識はもう過去のものだ。すべて世間から期待される通りにやってのけて、それでも無一文になったり、一人ぼっちになったり、ホームレスになったりする可能性はある」
読了日:06月10日 著者:ジェシカ・ブルーダー

子どもだけで留守番中に誰かが訪ねてきたら・電話が掛かってきたら、車に乗った人から声を掛けられたら、といった現実にありそうなシチュエーションで、取るべき行動を3択で考えさせる。
読了日:06月06日 著者:

零戦の開発者である堀越二郎をモデルに、戦闘機開発と結核の婚約者との生活を通じて戦争を描いているファンタジーになっている。
読了日:06月06日 著者:宮崎 駿

頭が良いが素行不良の主人公が、初めて熱中できた美術に目覚めるストーリー。絵は趣味ではダメなのか、食べていける保証がないなら美大に行く意味は何かと問われた先生の答えが1巻の見せ場。「好きなことは趣味でいい」は大人の発想、頑張れない子は好きなことがない子。
読了日:06月05日 著者:山口 つばさ

日常のちょっと変わった瞬間を切り取った写真集。 ですよねー、というかなんじゃこりゃだな。「ですよねー」という事か。自転車に乗せられた白い犬が通り過ぎていくまでの一連の写真が好き。
読了日:06月05日 著者:いくしゅん

「52ヘルツのクジラたち」からデビュー作を。5編の連作短編集。「52ヘルツ~」同様に生きづらい状況を懸命に生きようとする主人公たちが繋がって一つの世界を紡いでいる。長篇よりも短編の方が上手い。連作ではなく普通に短編集を読んでみたい。
読了日:06月02日 著者:町田 そのこ
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