中之島美術館での鑑賞を終えてフェスティバルホールへ移動。
芸歴40周年の掉尾を飾る立川談春定例のフェスティバルホールの芝浜を聞きに行く。
今年はフェスティバルホールの素晴らしさを伝えてくれたさだまさしとのふたり会だ。
第1部が、談春の落語 「三方一両損」
大岡越前のお裁き物。宵越しの銭は持たないと言われた江戸っ子のお金に対する執着のなさが描かれる。気持ちの良い啖呵が聞きどころだった。
終わって、さだまさしにふたり会をお願いするもごねられたといった話を行い、さだまさしにバトンタッチ。
軽快なトークを挟みながら「案山子」を始めに計5曲を歌った。
初めて生で聞いたが、今頃いうかではあるが歌がうまい。そして良い。
もはや失われてしまった家族の繋がりがテーマの曲が多かったが、染みてきた。
談春の選曲ということだったが、初心者でも知っている歌を並べてくれたのも良かったのだろう。
ふたり会をごねたのは、落語をやらず歌だけ歌えと言われたからだ、から始まり、鉄板っぽい借金ネタなど、評判のトークの切れ味も最高だった。
15分の仲入りの後で、第三部「芝浜」へ。
「内助の功」をテーマにせず、令和の今でも通用する噺にするようにと話を変えていた。
ここの所こういったトライをしていたのだろう。
「夢がさめるといけねえ」も良いけど、こちらの芝浜もこれはこれで良かった。
妻の初夢は見なかった。
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