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特集/ゴールデンエイジの日本酒 ゴールデンエイジの造り手を狙え!個性冴える、「円熟の五蔵」の今 / 安定の食中酒、おいしさド真ん中! 円熟の酒15 / 今をときめく個性派揃い!新進の注目蔵15 / 料理人の確かな仕事を味わう 酒菜が冴える、小さな名店 / これでいいのだ! 家飲みはもっと気楽にいこう マグカップ燗のススメ
読了日:04月30日 著者:プレジデント社

Audibleにて。精神科医と感謝研究家の2人による共著。感謝の効果には心の健康、身体の健康、仕事の向上、会社の改善がある。3つのステージがあり①親切への感謝 ②日常への感謝 ③逆境への感謝と深めていく。ステージを深めるために感謝ノートは効果的かもしれない。
読了日:04月30日 著者:樺沢紫苑,田代政貴

著者が影響を受けた人々の言葉を綴ったエッセイ集。折々に出会った言葉のちからをめぐる事実を浮かび上がらせたいと願ったとのこと。舟越保武、 志村ふくみ、石牟礼道子、吉本隆明、池田晶子、中村桂子、井筒俊彦ら。志村ふくみ「ちよう、はたり」を読んでみたくなった。
読了日:04月28日 著者:若松 英輔

女子高生の安珠が、公園で絵を描く老人 葛城平に出会い、生い立ちを調べ始めることに。平が生涯思い続けた女性との恋愛小説と言える。安珠の幼馴染 奏斗のアイデンティティの悩みなどは著者らしいストーリー展開である。 『近くにいてもらおうとして傷つけるくらいなら、離れた場所で笑っていてほしいわ、って。束の間でも傍にいて笑いあえた、その記憶だけで十分。大事なひとが笑っている、それだけでいいのよ。近くにいるとか、触れていられるとか、望み過ぎだと思えばいい。』
読了日:04月25日 著者:町田 そのこ

発展途上国という括り方に違和感を持っているが、本書を読んで違和感の理由が言語化できた。食糧、医療、教育、家族、マイクロファインナンス、貯蓄する・しないなど、どれ一つとして単純化できず1つの方法で解決できないものばかりだ。貧困であるのは豊かさから転落したのではなく、全世界が貧しかった世界から豊かさを手にいれられていない状態が続いている、という考察は興味深い。
読了日:04月23日 著者:アビジット・V・バナジー,エステル・デュフロ

仲良しのママ友 有紀が突然姿を消した。4人組と思っていた春香、ヨリコ、友子らは、仲が良いと思っていたが有紀について何も知らなかったことに気づき、自分たちの闇の部分にも触れていく。4コマ漫画のように進み一見するとほんわかした雰囲気が漂っているが、4人の抱える問題が明らかになるにつれざわざわしたものを感じた。「レタスクラブ」に連載されていたというのが驚きだ。
読了日:04月21日 著者:野原 広子

Audible にて。2025年第22回本屋大賞 第2位。甲子園を目指す高校生球児を持つ母親視点での野球小説。息子の高校の入学に合わせて、神奈川からついて来るなど、息子にべったりな母親の圧が前半は濃かった。最終的には親子の成長物語だった。子どもがいれば、子どもの成長を思い出しながら涙しそうだ。
読了日:04月18日 著者:早見 和真

無料電子版にて。絵が上手い最高とストーリーテラー秋人という中3コンビが、人気漫画家を目指し走り始める。
読了日:04月15日 著者:大場つぐみ,小畑健

とある孤児院で暮らす子供たち、楽しい話ではないだろうという雰囲気は漂っていたが、食材として育てられていたとは思わなかった。脱出できることはできるのか、続きが気になる。
読了日:04月14日 著者:白井カイウ,出水ぽすか

小学生の息子が教室のベランダから飛び降りた。いじめを疑う母親・美保は、真相を探るために同級生の家族にコンタクトを図る。いじめっ子の同調圧力にさらされた自分の小学校時代の描写が重なり、全編に重たい雰囲気が立ち込めている。美保の自己中心的な言動には、少しずつイライラさせられる。いじめた側といじめられた側が見ている風景は異なるということだろうなあ。
読了日:04月14日 著者:朝比奈 あすか

60代で興味を持ち始めた俳句、亡くなった後で見つかった未発表句を含む166句が掲載され遺句集定命。著者の死後、書斎を整理していた秘書が新聞の切り抜きや原稿用紙に書き付けられた膨大な数の句稿を見つけたものだそうだ。長生きすることで、同年代が亡くなっていくという悲哀を感じる。 剃(そ)りたての頭(つむり)にとんぼ来てとまる
読了日:04月12日 著者:瀬戸内 寂聴

認知症専門医の長谷川嘉哉氏による「ボケ日和」の漫画化作品。認知症の進行過程がわかりやすく描かれており、内容と矢部太郎の絵が見事に調和している。
読了日:04月10日 著者:矢部 太郎

西畑保さんの半生を描くノンフィクション。生まれ育った山間部の環境は、時代背景もあってか非常に厳しいものだった。学校へ行けなくなった理由、文字の勉強ができなくなった理由は、落としたお金を自分のものだと主張しても信じてもらえなかったことだったのだと分かる。働き始めてからも読み書きができないことで苦労したはずだが、その経験を語る姿からは悲壮感よりも前向きな強さを感じることが出来た。良いご夫婦だったんだろうなあ。
読了日:04月10日 著者:小倉 孝保

特集 縁食躍進! / スペシャルインタビュー パディントン /ブラジル。アマゾンに生物多様性の“回廊地帯”をつくる / 表現する人 「調和・交わり」をテーマに、モノクロのペンによって動植物の群像を描く村山大明さん。
読了日:04月09日 著者:ビッグイシュー日本

ブッダの教えの解説本という感じがしたが、刺激に対して、無意識に「快・不快」で判断する前に、一歩引いて、その刺激をありのままに受け止め、冷静に観察するという反応しないを説いている。 反応しないための具体的な方法 心の状態を「言葉」で確認する(ラベリング) 「妄想」を止める 欲求の「エネルギー」を理解する 「判断」から離れる 慈悲の瞑想 「怒り」に対処する方法
読了日:04月09日 著者:草薙龍瞬

映画『ケナは韓国が嫌いで』の原作小説、小説では主人公・ケナはオーストラリアへ旅立つ。インパクトの強い題名とは対照的に、ケナの軽快な語りと彼女が感じる閉塞感との対比が印象的だ。映画では一度韓国に戻る展開が分かりづらかったが、小説では市民権取得直前に元彼から復縁を迫られ、数か月だけ戻ってみたという納得できる理由が描かれている。最初は韓国が嫌いでオーストラリアへ向かったケナが、二度目は自分の幸せを追求するために韓国を離れるという心情の変化に、共感できた。
読了日:04月07日 著者:チャン ガンミョン

多様性や格差など地域社会が抱える問題も複雑化する中、13歳になった息子さん、複眼的な視点や言語化能力が深まっているように感じた。
読了日:04月06日 著者:ブレイディ みかこ

古民家カフェ「喫茶シトロン」で月に一回開催される「坂の途中で本を読む会」。参加者の平均年齢は85歳。持病を抱えていたり人の話を聞かなかったりと、個性的な6人のメンバーだが、この読書会は彼らの生きがいとなり、20周年を迎えるまでに至った。「喫茶シトロン」を叔母から預かった安田のストーリーも織り交ぜられているが、「坂の途中で本を読む会」のメンバーたちをより中心に据えた方が面白くなった気がした。
読了日:04月04日 著者:朝倉 かすみ

Audibleにて。表題作含め5編の短編集。ある意味パラレルワールドを描いているのかもしれないが、細かい選択を重ねた「今」に至る1つの世界線と揺らぎが書かれている。「たられば」と現実の境目が曖昧になった時に何が起こるか、「息吹」が印象的だった。
読了日:04月03日 著者:平野 啓一郎

哲学三部作(『勉強の哲学』『現代思想入門』)の最終作。前二作は未読、『あの本、読みました?』から手に取った。センスとはものごとを意味や目的でまとめようとせず、ただそれをいろんな要素のデコボコ・リズムとして楽しむこと。リズムを捉えるときに、欠如を埋めてはまた欠如し途言うリピートもっと複雑にいろんな側面が絡みあったうねり、という両面に乗る事。並びが大切である。どう並べてもよく、どう並べてあっても人間はそこにリズムを見出そうとする。
読了日:04月02日 著者:千葉 雅也

俳優・編集者の夫婦2人による、同一テーマでの順繰りエッセイ集。年齢差(18歳)もあるのか、同じテーマでも違った目線で、2人ともそれを感じているらしい。夫の澤田氏は、椎名誠主催 東ケト会の「ドレイ」だったのか、懐かしい。
読了日:04月01日 著者:本上まなみ,澤田康彦
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