2012年の読書

2012年の読書メーター
読んだ本の数:187冊
読んだページ数:43761ページ
ナイス:860ナイス
感想・レビュー:179件
月間平均冊数:15.6冊
月間平均ページ:3647ページ

日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」感想
日本を離れフィリピンに移り住むも、ホームレス生活に近い極貧生活に陥った日本人のルポ。日本の社会の現状よりも何よりも、フィリピン女性に身を崩したとしか思えない。タイにもたくさんいるのではないか。金の切れ目が縁の切れ目の女性も居れば、貧しくても外国人に救いの手を差し伸べるというのは、フィリピンの懐の深さか。金の無心が必ずあっただろうから、取材は困難だっただろうから、丁寧な取材は価値がある。
読了日:1月2日 著者:水谷 竹秀



陰陽師生成り姫 (文春文庫)陰陽師生成り姫 (文春文庫)感想
シリーズ初の長編。短編「鉄輪」の長編化とのこと。短編のリズムが好きなので、長編はどうか心配したけど楽しめた。博雅の淡い恋愛を描いており、物悲しい。博雅の純情で、人の良さが楽しめる一冊。
読了日:1月4日 著者:夢枕 獏







at Homeat Home感想
家族がテーマの短編4編収録。どの話も所謂温かい家族ではないが、問題があるが故に血の繋がりを超えた関係性を感じることができる。表題作「at Home」は擬似家族が、ついには本当の家族以上のぬくもりを手に入れて印象深い一編。
読了日:1月8日 著者:本多 孝好








赤ちゃんの死へのまなざし ―両親の体験談から学ぶ周産期のグリーフケア赤ちゃんの死へのまなざし ―両親の体験談から学ぶ周産期のグリーフケア感想
これから出産というタイミングで、原因不明で赤ちゃんが死亡。死産を経験したご夫婦と病院側とが、同じ事例を互いの視点からと対談という形で記した一冊。不妊治療・流産など、子供が産まれてくるのは当たり前のことではないことは知っているつもりだったが、出産直前での赤ちゃんの死亡、帝王切開で遺体を取り出すのかと思いきや自然分娩することなど、内容にいささかショックを受けた。父親・母親・医者と各章毎に書き分けられ、それぞれの感じ方の違いが良く分かり、一つだけの基準のケアではだめだと感じた。 いろんな意味で、良い本に出会えた
読了日:1月10日 著者:竹内正人,井上文子,井上修一,長谷川充子



生きるとは、自分の物語をつくること生きるとは、自分の物語をつくること感想
河合隼雄と小川洋子の対談集。河合隼雄の他の著作を読んでも感じることだが、クライアントに寄り添う力が強い。死の存在と折り合いをつけるために、人は物語を必要とする。物語を持つことで、身体と精神・外界と内界・意識と無意識を結びつけ自分を一つに統合できる、言葉にできない内面の混沌を言葉にすることが可能になる、という解釈が心に残った。人は生きるために物語るのだと。それを生業にしているのが作家なのだろう。ブラフマンとユングの話は、聞いてみたかった。
読了日:1月10日 著者:小川 洋子,河合 隼雄




奇跡のタッチダウン 上奇跡のタッチダウン 上感想
ジョン・グリシャムが何でアメフトを?と思いながら、アメフト物なので図書館で借りてきた。そんなに期待してなかったけど、結構楽しめる。アメフトを知らないと厳しいかもしれない。
読了日:1月13日 著者:ジョン・グリシャム







奇跡のタッチダウン 下奇跡のタッチダウン 下感想
リック・ドッカリーの挫折と復活の物語。NFLのQBからの都落ち、NCAA3部レベルのイタリアリーグで徐々に自分の居場所を築いていくストーリーは、アメリカ映画のスポーツ物の王道だ。映画にはなってないのかな?
読了日:1月14日 著者:ジョン グリシャム







だいじょうぶ3組だいじょうぶ3組感想
乙武さんの先生時代の経験を基にした小説。私小説とも言えるかな。未熟な先生が不恰好にも子供達とぶつかっていき、子供達と成長していく様は、(皆さんの感想にもあるように)出来すぎではあるが、乙武さんの人柄がそのまま出ているんだろうなあと好感が持てた。赤尾先生と一緒に遠足に行きたいと校長先生に直訴するシーンで、よくぞ言った!と嬉しくなってしまった。
読了日:1月15日 著者:乙武 洋匡






星を継ぐもの (創元SF文庫)星を継ぐもの (創元SF文庫)感想
月面で発見されたのは5万年前の人間の死体だった。サイエンス・フィクションであり、この死体が地球人?宇宙人?どこから来たのか?など謎解きされていく上質のミステリーでもあった。ラストで題名の意味にぐっとくる。この混迷の時代に読むべき本であると思う。
読了日:1月21日 著者:ジェイムズ・P・ホーガン






ベニシアの京都里山暮らし ―大原に安住の地を求めて Venetia's Kyoto Country Livingベニシアの京都里山暮らし ―大原に安住の地を求めて Venetia's Kyoto Country Living感想
NHK BS「猫のしっぽ カエルの手」という番組を見た直後に、図書館で発見。ハーブを初め自然食品を選んで口にしたり、大原の人にも助けらゆっくりとした時間の中で生活しているのが、うらやましい。
読了日:1月22日 著者:ベニシア・スタンリー・スミス Venetia Stanley-Smith






センス・オブ・ワンダーを探して ~生命のささやきに耳を澄ます~センス・オブ・ワンダーを探して ~生命のささやきに耳を澄ます~感想
福岡伸一の本は改めて面白いと実感。知的好奇心をくすぐられる。資本主義と馴染む機械論的な世界の見方・関わり方との対義語である、動的平衡を求めて変えていく必要を感じた。特に原発事故が起こった後では。ドリトル先生シリーズを初めとして、色んな本を読みたくなった。
読了日:1月24日 著者:福岡 伸一,阿川 佐和子






ボーナス・トラックボーナス・トラック感想
ひき逃げ事件を目撃した草野とひき逃げされた幽霊の亮太が、犯人を探しと帯に書いてあったが、青春小説と言ってよい。想像よりも明るくない大学生活やひき逃げされて命を落とした亮太が、しょうちゃんに惚れたり軟派なキャラだが、草野の仕事ぶりに的確な指導を行ったり、南さんが成仏できない子供の幽霊を開放したことを全力で褒めたりとそのギャップが良かった。
読了日:1月27日 著者:越谷 オサム






ちいさいおうち (岩波の子どもの本)ちいさいおうち (岩波の子どもの本)感想
図書館で読了。田舎に建っていた小さなおうちが、開発に伴い大都会の真ん中に取り残されていく。窓とドアが上手い具合に顔に見えて都会に埋もれれば埋もれるほど悲しく見えてしまった。田舎に戻れて良かったね、という感じだが、初版は高度経済成長時代、その頃にどう感じただろう?
読了日:1月28日 著者:バージニア・リー・バートン





朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)感想
1999年の東海村臨界事故で中性子線被爆した作業員の身体がどんなダメージを受け、医療チームがどんな治療を行ったのかを明らかにするノンフィクション。染色体が破壊されることで、人間の身体はこうまで破壊されてしまうのか、圧倒された。絶望感を持ちながらも治療を続けた医療スタッフの努力には頭が下がるが、大内さん本人はこの治療を望んでいたのか、と気になってしまう。読み進めるのがつらい本だった。
読了日:1月28日 著者:




もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス)もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス)感想
題名がいい。所謂心霊体験を見聞きした事実だけを淡々と記している。怖さはなく、他人に対する愛情さえ感じた。亡くなったはずの人を見かけても、不思議に思わない著者の感性が見せているのかも。
読了日:1月31日 著者:工藤美代子







日本のコピーベスト500日本のコピーベスト500感想
コピー年鑑から抜き出した選りすぐりのコピー集。何故だか読んでるだけでパワーをもらった。これからは落ち込んだ時にこの一冊だ。
読了日:2月2日 著者:安藤 隆,岡本 欣也,仲畑 貴志,前田 知巳,小野田 隆雄,佐々木 宏,山本 高史,児島 令子,一倉 宏,澤本 嘉光








和菓子のアン和菓子のアン感想
デパ地下の和菓子屋でアルバイトに励む杏子と仲間・お客さんの掛け合いがハートウォーミングストーリーに。ドラマでもやれるかも。店長が安楽椅子探偵なのは必要ない気がしたが、これがないと上手く話が進まないな。和菓子の世界がこんなに見立て・言葉遊びに溢れてるとは知らなかった。間違いなく和菓子が食べたくなる一冊、明日和菓子屋に駆け込もう!
読了日:2月3日 著者:坂木 司





とはいえ、熟年離婚に物申すとはいえ、熟年離婚に物申す感想
1・4章が二人の対談、2・3章はそれぞれが執筆。だめならば仕方ないが、熟年離婚で後悔しないように夫・妻共に努力しなさい、ということが言いたいのだろう。コミュニケーションは大事というよく言われていることが主題だった。
読了日:2月5日 著者:工藤 美代子,ねじめ 正一







オーダーメイド殺人クラブオーダーメイド殺人クラブ感想
親・教師・友人間のもやもや、閉塞感に覆われて、前編重苦しい。ラスト数ページで重たい雲が一気に晴れた、そこを描くために三百数ページ費やした感がある。
読了日:2月8日 著者:辻村 深月









少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)感想
中2少女が主人公の本を2冊続けて読んでしまった。中学生女子の閉塞感もこちらの方が少し軽かった。題名が上手い本。
読了日:2月9日 著者:桜庭 一樹









ふがいない僕は空を見たふがいない僕は空を見た感想
卓巳とあんずとのコスプレセックスの導入部は衝撃的。福田目線の「セイタカアワダチソウの空」、お婆ちゃんとの生活は読み進めるのが辛かった。全体のつながりがスムーズではないように感じたが、「花粉・受粉」まで読んで命の伝承といった流れを見た。
読了日:2月12日 著者:窪 美澄






舟を編む舟を編む感想
言葉の海を渡る舟(辞書)を作る辞書編集者達が主人公。独特のキャラターが1冊の辞書作りに精力を傾ける。なにかを生み出すためには言葉がいる、という文章が印象的。テレパシーで相手の考えていることが分かれば、争いや誤解はなくなるかもしれないが、言葉があるから芸術や愛が生まれるのだろう。三浦しをんの小説は外れがない。
読了日:2月13日 著者:三浦 しをん





DIME (ダイム) 2012年 2/21号 [雑誌]DIME (ダイム) 2012年 2/21号 [雑誌]
読了日:2月16日 著者:










週刊 東洋経済 2012年 2/18号 [雑誌]週刊 東洋経済 2012年 2/18号 [雑誌]感想
スクンビットのスタバで読了。
読了日:2月19日 著者:








ピース (中公文庫)ピース (中公文庫)感想
正直、なんじゃこりゃというのが率直な感想。謎解きも唐突過ぎるし。売り方がうまいんだろうなあ。
読了日:2月19日 著者:樋口 有介









さよなら!僕らのソニー (文春新書)さよなら!僕らのソニー (文春新書)感想
祇園精舎の鐘、というのを思い出すが、一つの企業が永続的にトップに居続けるのは難しい。就職活動時にSONYに入った先輩を凄いと感じたのを覚えている。それにしても著者のSONYへの想いが少々強いのが気になった。もっと距離感を置いて、SONYがAPPLEのような製品を作ることができなくなった理由を掘り下げて欲しかった。
読了日:2月25日 著者:立石 泰則






歪笑小説 (集英社文庫)歪笑小説 (集英社文庫)感想
架空の灸英社を舞台に出版業界を揶揄する小説。面白い。「超・殺人事件」は、こんなの書いて大丈夫かと心配になったが、この本ではホロっとする話も入ってて、笑って感動できる。「文学賞小説」のラストシーンが良かったな。「虚無僧探偵ゾフィー」も読みたい、書いてくれ!
読了日:2月26日 著者:東野 圭吾







週刊SPA! 2012年 2/21号 バニラビーンズ インタビュー週刊SPA! 2012年 2/21号 バニラビーンズ インタビュー
読了日:2月29日 著者:










経済大国インドネシア - 21世紀の成長条件 (中公新書)経済大国インドネシア - 21世紀の成長条件 (中公新書)感想
90年代と今のインドネシアの大きなギャップを持っている一人として、溝を埋める一冊と感じた。インドネシアにとって日本は最大の貿易国であり、最大の援助国だが、「インドネシアは変わりつつある」との認識を持たないといけない。今回のネシア訪問時に実際にプチンダ・ジュパンを目撃し、ネシア人若者の日本愛の一端を垣間見た。
読了日:3月1日 著者:佐藤 百合








ご老人は謎だらけ 老年行動学が解き明かす (光文社新書)ご老人は謎だらけ 老年行動学が解き明かす (光文社新書)感想
老いて失われる記憶力・身体能力などを、「選択・最適化・補償」することで、老いに適応して生きていけるのだ、という点が前向き。
読了日:3月4日 著者:佐藤 眞一









ジェノサイドジェノサイド感想
壮大な世界観。何点か?という所もあったが、それを補って余りある世界が描かれていた。ザ・エンターテイメントという感じ。映像化するならハリウッド映画と思いながら読んでたが、「24」のシーズン1つ使わないといけないな。
読了日:3月7日 著者:高野 和明







陰陽師 龍笛ノ巻 (文春文庫)陰陽師 龍笛ノ巻 (文春文庫)感想
「怪蛇」「首」「むしめづる姫」「呼ぶ声の」「飛仙」の5編。清明と博雅の会話リズムが心地よい。若干やおいの雰囲気も感じたが。
読了日:3月9日 著者:夢枕 獏







奇面館の殺人 (講談社ノベルス)奇面館の殺人 (講談社ノベルス)感想
「館」シリーズ9作目。中村青司の館だけでなく、雪に閉じ込められるというオプション付き。しかし凝った舞台設定の割りには、謎解きはこじんまりとした印象。でも、「館」シリーズは出たら読むのだ。次が最終作になるのだろうか。
読了日:3月10日 著者:綾辻 行人








選ばれる男たち―女たちの夢のゆくえ (講談社現代新書)選ばれる男たち―女たちの夢のゆくえ (講談社現代新書)感想
女性にとって幸せな関係を継続できる夢の男の条件として、殴らない男・怒鳴らない男・暴言を吐かない男ってあるが当たり前じゃないかと思う。しかし著者は、給与格差・出産/育児に被る影響の男女差など、結婚という制度化された関係性において男性は望むと望まざるとに関わらず、大きな特権を得るのだと説く。男はこのことに無自覚なのだろうか。
読了日:3月11日 著者:信田 さよ子







毛のない生活毛のない生活感想
題名買い。15年勤めた幻冬社を退社した直後に乳がんが見つかった。抗がん剤に苦しみながらの闘病記であるが、悲壮感だけではない。毛のある生活に戻れた時、違う自分に変わっていた。抗がん剤治療の様々な情報に振り回されるのではなく、自分の身体感覚を優先させて治療を受ければよいという言は大事にしたい。「雨風がしのげて、あたたかいごはんをいただけて、あたたかいふとんで眠れる。なんとありがたいことでしょうか。これ以上の幸せを、やたらもとめちゃいけないなァ、とつぶやいて、ふとんにもぐる」の箇所が今日は身に沁みる。
読了日:3月11日 著者:山口ミルコ



星やどりの声星やどりの声感想
父が遺した喫茶店を中心に兄弟6人の物語。1章の長男・光彦は何故か読みにくかったが、段々とこなれて来た。ちょっときれいにまとまりすぎという気がする。でも「桐島~」より好き。
読了日:3月13日 著者:朝井 リョウ







できるポケット+ Evernote 活用編できるポケット+ Evernote 活用編感想
使えるアイデアばかりではないが、とにかくEvernoteを使ってみよう。
読了日:3月14日 著者:コグレマサト,いしたにまさき,堀正岳,できるシリーズ編集部










PRAY FOR JAPAN ‐3.11世界中が祈りはじめた日‐PRAY FOR JAPAN ‐3.11世界中が祈りはじめた日‐感想
前から読みたいと思っていて、一年経過した11日に寄付の気持ちで購入。ここに書かれている日本人の我慢強さ・人を思いやる気持ちなどを、本当の日本の強さに変えたいとの思いが強くなった。
読了日:3月14日 著者:




格闘する者に○ (新潮文庫)格闘する者に○ (新潮文庫)感想
デビュー作。主人公可南子の妄想爆発の感じが読んでて楽しかった。K談社や集A社の面接シーンが好きだなあ。
読了日:3月15日 著者:三浦 しをん








炎情―熟年離婚と性炎情―熟年離婚と性感想
「婦人公論」に連載されていたためか、様々な熟年離婚のケースを性の問題で括った。著者自身が熟年離婚経験者なので、聞き取りできたこともあっただろうが、プライバシーに配慮しなければならず、本当の話かと穿った見方をしてしまった。一緒にいるのも嫌なパートナーと嫌々暮らしていくならば、別れてしまう方が良いので、熟年離婚がしにくかった昔に比べればいい世の中になったのだろう。他国はどういう傾向になってるのだろうか。
読了日:3月18日 著者:工藤 美代子





チア男子!!チア男子!!感想
それぞれに事情を抱えながら、男子チアチームで一つになっていく、というスポーツモノの黄金パターンだが、今一つ入り込めなかった。登場人物が多すぎるからか、各人のキャラ設定が分かりにくいし、チアリーディング用語に馴染んでないので、描写が難しかったからだろう。ネタはいいし、チアリーディングは映像で見たほうが伝わるので、演者が大変だが映像化すれば面白いかも。「チアリーダーとは、観客も選手も関係なくすべての人を応援し、励まし、笑顔にする人のこと。そして、そのために自らの努力を惜しまない人のこと」
読了日:3月24日 著者:朝井 リョウ



ヘルプマン!(20) (イブニングKC)ヘルプマン!(20) (イブニングKC)感想
成年後見制度編3巻目。キレイ事のような終わり方だが、ちょっとずつ迷惑を掛けながら支えあう暮らしは、もうできないものか。マイホームは、家族がいて、みんな健康で、笑って暮らせるところ、というセリフに、そうだなあと心に残った。
読了日:3月24日 著者:くさか 里樹








和菓子の京都 (岩波新書)和菓子の京都 (岩波新書)感想
「和菓子のアン」を読み、和菓子の本をと、図書館で借りた。創業1503年 京都北山の川端道喜の15代当主が著者。500年に渡り御所に和菓子を納めて来た伝統の重みを感じた。太平洋戦争時に副食物はいらないと和菓子屋が廃業させられたり、戦時中・後の物資不足もあったが、よく乗り切れたものだ。はなびら餅を黒文字で切ると味噌が流れて来るとは、これまで食べたはなびら餅とは全然違うのかな。一度食べてみたい。
読了日:3月24日 著者:川端 道喜





ハナシはつきぬ! 笑酔亭梅寿謎解噺 5ハナシはつきぬ! 笑酔亭梅寿謎解噺 5感想
シリーズ5作目。謎解噺とついてるが、破滅的な振る舞いの師匠・梅寿が時々見せる安楽椅子探偵風の竜二への愛に垣間見れるぐらい。竜二は一発屋芸人になったり、生死の境をさまよったり、相変わらずハチャメチャ。そこがいいんだけど。
読了日:3月27日 著者:田中 啓文







キャベツ炒めに捧ぐキャベツ炒めに捧ぐ感想
惣菜屋「ここ家」を舞台に60代女性3人の日常を描く。60代と言うが、読んでると10代か20代の女性が思い浮かんでいた。恋する気持ちに年齢は関係なしか。そしてとにかくご飯が美味しそう。旬の素材を囲んで、あれ作ろうこれ作ろうという場面が、たまらなかった。
読了日:3月31日 著者:井上 荒野






野ブタ。をプロデュース野ブタ。をプロデュース感想
「桐谷修二」という着ぐるみを被って、学校という世界を住んでいたが、着ぐるみを取られた人間の姿では、生きていけなかった、ということか。背伸びしなくてもいいじゃないか、というのはオジサンの意見?こんなラストとは。「セカチュウ」で泣いている場合ではない。「野ぶた。」を読んで笑いなさい、という斉藤美奈子の帯文句が時代を感じるが、パワーも感じた。
読了日:4月1日 著者:白岩 玄





日経トレンディ 2012年5月号臨時増刊 始める!使いこなす!スマートフォン[雑誌]日経トレンディ 2012年5月号臨時増刊 始める!使いこなす!スマートフォン[雑誌]
読了日:4月4日 著者:









プロ野球重大事件    誰も知らないあの真相 (角川oneテーマ21)プロ野球重大事件 誰も知らない”あの真相” (角川oneテーマ21)感想
「あの真相」とあるが、そんなに裏の話をしているという感じはない。 思いで話を聞いてる感覚だった。さらっと読めて良かったけど。
読了日:4月6日 著者:野村 克也









むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)感想
小学生になる前の記憶がない元カノの記憶を取り戻すために、二人で幻の家を訪れる。舞台はほぼこの家だけ、登場人物も二人のみ。制約の中で徐々に真相に近づいていく筋書きに引き込まれた。ヒッチ・コックの「裏窓」を見た時のことを思い出した。
読了日:4月8日 著者:東野 圭吾







ケトル VOL.00ケトル VOL.00
読了日:4月11日 著者:麻生久美子,内田樹,道尾秀介,小山宙哉,津田大介,河尻享一,下薗詠子









パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘いパンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い感想
社会主義運動冬の時代に、翻訳・編集会社「売文社」を設立し、社会主義運動の資金稼ぎを行った。本書は、その「売文社」を中心に堺利彦を描く。 この本を手に取るまで、堺利彦という人物を知らなかった。日露戦争に対して反戦を唱えていたとは、どれほど大変なことだっただろう。 売文社での活動を見るに、文筆家としての実力も相当なもので、進む道が違えば作家や翻訳家として名を成していたのではないか。 本書を出版後、著者はガンでこの世を去っており、渾身の遺作と言える。
読了日:4月11日 著者:黒岩 比佐子




死とは何か さて死んだのは誰なのか死とは何か さて死んだのは誰なのか感想
2年前に病気で死んでたかもしれなかったので、「生まれて死ぬという、人生の根本的な事態において、我々の意志が関与していない」との文章に同感(自殺は違うと思うが)。人生、自分の意志でどうこうできることは少ないのかもしれない。
読了日:4月13日 著者:池田 晶子







スエズ運河を消せ―トリックで戦った男たちスエズ運河を消せ―トリックで戦った男たち感想
「第二次世界大戦中の北アフリカ戦線で、スエズ運河を消した男がいた。 その名はジャスパー・マスケリン。」 奇想天外なトリックを駆使してドイツ軍を翻弄、ロンメルを追い込んだ。 手品、奇術の原理を戦争に応用。アレクサンドリア港やスエズ運河を消したり出現させたり、偽軍隊・偽艦隊・偽潜水艦を作成したり。これがフィクションだったら、「んな、あほな」で読むのをやめたぐらいの奇想天外な作戦たち。港を消す、と単純に考えると絶対無理なのだが、その目的を見つけ出し、目的達成を目指すという点は、仕事にも必要なスキルだ。分厚さに負
読了日:4月18日 著者:デヴィッド・フィッシャー



DVD‐BOOK ベニシアの手づくり暮らし 英国里帰り編 猫のしっぽ カエルの手DVD‐BOOK ベニシアの手づくり暮らし 英国里帰り編 猫のしっぽ カエルの手感想
離婚・結婚を重ねた父・母のエピソードから子供時代を振り返る。父親が変われば住む家も変わる。家の中でも自由に振る舞えなかったようで、実父とヘレンのスイスの家で過ごす夏の日々が輝いて感じられた。
読了日:4月18日 著者:ベニシア・スタンリー・スミス



がんのひみつがんのひみつ感想
がんができるのは一種の老化、2人に1人ががんで死亡するくらい 長生きする国になった。がん治療の3つの基本 手術・放射線治療・化学療法。痛みは取った方が長生きする。など、がんについての基本情報が盛り込まれたがんの教科書。がんになったらまた読もう。
読了日:4月19日 著者:中川恵一



毒笑小説 (集英社文庫)毒笑小説 (集英社文庫)感想
○笑小説シリーズ2作目。笑いを追求する短編小説12編。巻末には、京極夏彦との笑いに関する対談付き。「誘拐天国」がお気に入り。金にモノを言わせて孫や友達を誘拐する爺さんたち。ハチャメチャさが気持ちいい。是非長編を書いてもらいたい。
読了日:4月22日 著者:東野 圭吾








ニューヨークの高校生、マンガを描く――彼らの人生はどう変わったかニューヨークの高校生、マンガを描く――彼らの人生はどう変わったか感想
マンハッタンにあるマーチン・ルーサー・キングjr高校、日本のマンガを読み・描くコミックブッククラブの活動を通して、部員がどのように影響を受け、成長したかを描く。アメコミが描く世界(スーパーヒーローと悪役と被害者大勢)に共感できず、逆に自分が生きている日常を舞台に、魅力ある物語を作り出すマンガにはまることが対照的。能動的に学び始める学生たちを見るとマンガのパワーや、マンガを教育に組み込む懐の深さを感じた。
読了日:4月22日 著者:マイケル・ビッツ




名探偵コナン 75 (少年サンデーコミックス)名探偵コナン 75 (少年サンデーコミックス)感想
また新たなキャラ登場か。それにしても、恋愛に初心な登場人物だらけだなあ。
読了日:4月23日 著者:青山 剛昌










オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴンオブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン感想
読むのに間が空くと関係を忘れてしまうほど、登場人物が増えたなあ。子供達が周りの大人の良い所を無意識に手本にして、まっすぐ育ってるのが、素晴らしい。悲しい別れの際に見せた勘一の男っぷりがツボだった。
読了日:4月24日 著者:小路 幸也








ジュージュージュージュー感想
「地獄のサラミちゃん」を知らなかったので、表紙の雰囲気からは、こんな話だと想像できなかった。欠けた部分も持ちながらも、変に曲がることなく、幸せを見つけて生きている人ばかりが出ている印象。最後には「ジュージュー」が、心落ち着けるお店になってたなあ。もの凄く好きという訳ではないが、ふわふわした雰囲気が気に入った。
読了日:4月25日 著者:よしもと ばなな






サヴァイヴサヴァイヴ感想
チーム競技でもあり、個人競技でもあるロードレースの魅力を伝えてくれるシリーズ3作目。やっぱり面白いなあ。アシストの献身についての描写に心打たれる。アメフトのOLの献身具合をこれくらい面白く書いてくれる作家さんはいないかなあ。
読了日:4月27日 著者:近藤 史恵








死にたい老人 (幻冬舎新書)死にたい老人 (幻冬舎新書)感想
断食安楽死を目指した記録。変わった記録だ。餓死を目指しながらコンビニで菓子パンを買ってしまったり、なんじゃそりゃ、と突っ込んでしまったが、それだけ断食で死ぬのは難しいのだろう。
読了日:4月27日 著者:木谷 恭介








Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 4/19号 [雑誌]Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 4/19号 [雑誌]感想
メジャーリーグ特集。ナンバーノンフィクションは、羽生善治42歳。「闘う理由」
読了日:4月28日 著者:







パンツのはきかた (幼児絵本シリーズ)パンツのはきかた (幼児絵本シリーズ)感想
メリーゴーランド 京都で佐野洋子さん展覧会で購入。大きなピンクのブタが、一生懸命パンツの穿き方を教えてくれる。オチもしっかりついてて楽しい。アメリカ在住の友人の子供に挙げるには、大きくなりすぎたかなあ。
読了日:4月30日 著者:岸田今日子





父の縁側、私の書斎 (新潮文庫)父の縁側、私の書斎 (新潮文庫)感想
題名から、父である檀一雄との思い出がメインのエッセイと思いきや、家に関するエッセイ。縁側や土間が、相手側の心理バリアを飛び越えることない 社交の場になっていたんだなあ。
読了日:4月30日 著者:檀 ふみ







赤頭巾ちゃん気をつけて (新潮文庫)赤頭巾ちゃん気をつけて (新潮文庫)感想
1969年発行の本書、2012年に読んでも全く文章が古びてない。現在の作家にも影響を与えているかもしれない。当時読んだら、どんなに衝撃を受けただろうか。小林が登場して、「狂気」について思いを巡らせるシーンと女の子に足を踏まれて世界が180度変わったかのような展開が印象的だった。
読了日:5月1日 著者:庄司 薫






砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet感想
現実に起こっている事件を思い浮かべると、手放しでは褒めるのはどうかと思うが、好きな小説だ。「好き」という言葉は、人を幸せにし、パワーを与えると思ってたが、重たすぎる。特にこの「好きって、絶望だよね」が。
読了日:5月3日 著者:桜庭 一樹








夫源病 - こんなアタシに誰がした - (阪大リーブル031)夫源病 - こんなアタシに誰がした - (阪大リーブル031)感想
妻の体調不良の原因は、「夫」である、とズバリ。怒りを我慢した人たちは、怒りを表した人たちよりも早く死ぬ確率が2倍早い確率、との研究結果があり、長生きするためには、夫婦喧嘩した方がいいみたい。 「夫を早死にさせる十か条」が書いてるのが、面白い。対抗するために、世の夫たちは読んでおいた方がいいかも。
読了日:5月3日 著者:石蔵文信






サラの柔らかな香車サラの柔らかな香車感想
奨励会1級まで行った著者だからこそ、才能についてこのような形で表現しようとしたのだろう。将棋雑誌の連載記事という形で話が進むが、この形式で良かったのだろうか。小説すばる新人賞受賞作ということで、期待値を上げすぎてしまった。
読了日:5月5日 著者:橋本 長道








異端のメス 心臓外科医が教える病院のウソを見抜く方法! (講談社文庫)異端のメス 心臓外科医が教える病院のウソを見抜く方法! (講談社文庫)感想
心臓外科医と名乗れるプロは少ないと毒を吐く勢いのエッセイ。 失敗も失敗だったとはっきりと言い手術はいつでも怖いのは本音。若くて元気でもかかる大病(急性大動脈解離って恐ろしい)もあるし、医療行為にはいつも危険がつきまとい、結果も不確実だというのも今はわかる気がする。こんな医者が異端なんだねえ。
読了日:5月6日 著者:南淵 明宏






怪笑小説 (集英社文庫)怪笑小説 (集英社文庫)感想
○笑小説の第一弾。パロディありブラックユーモアあり、にやりと笑える9編の短編小説集。「あるジーサンに線香を」は、「アルジャーノンに~」か と気付くとラストが分かったが、この話ももの悲しかったな。「しかばね台分譲住宅」は「算段の平兵衛」が下敷きか。
読了日:5月10日 著者:東野 圭吾








嘘ばっか 新釈・世界おとぎ話 (講談社文庫)嘘ばっか 新釈・世界おとぎ話 (講談社文庫)感想
26編のおとぎ話パロディ集。知らない話も結構あったな。知っている話はニヤリとさせられるのが多かった。シンデレラがこんなに裏がある女性なら嫌だなあ。お気に入りは「眠り姫」。
読了日:5月11日 著者:佐野 洋子







裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす感想
福島第一原発 30km圏内の川内村で生活、福島の中から見た原発事故を描く。小説すばる新人賞を受賞した作家で、悔しさを押し殺しながら 文章もわかりやすい。避難地域の設定のドタバタやわざわざ線量の高い地域に避難や通学させられたりしているとは、線量計を携えて暮らすことでわかることか。税金を使って再生可能エネルギーを推進しては、原発と同じように利権に食い尽くされるので、単純に飛びつくなという指摘は新鮮。
読了日:5月12日 著者:たくき よしみつ





謎解きはディナーのあとで謎解きはディナーのあとで感想
まったく期待してなかったが、読んでおこうと図書館で予約。9か月経って順番が回ってきた。ラノベミステリー?「名探偵の掟」でネタにされた構図がちらついて仕方なかった。執事・影山が謎を解決するために、風祭警部と麗子が真相に触らないようにおバカな推理を展開するという構図。謎解きを楽しみにする本じゃないけどね。面白くない、という感想がここまで続いているのも、読書メーターでは珍しいなあ。
読了日:5月13日 著者:東川 篤哉





黒笑小説 (集英社文庫)黒笑小説 (集英社文庫)感想
○笑シリーズ 3作目。13編の短編の内、4編は「歪笑小説」に繋がる灸英社が舞台。この4編が面白い。もう一度「歪笑小説」が読みたくなる。「選考会」は皮肉なラストだが、これで歪笑小説の「文学賞創設」がさらにキュンとなる好きな話になった。
読了日:5月13日 著者:東野 圭吾







マリアの父親マリアの父親感想
「裸のフクシマ」から飛んできた。正直話のオチはよくわからんかった。 マリアの父親の意味する所。「裸の~」でも触れられていたが、 投入するエネルギーと取り出すエネルギーの差が、エネルギー問題を考える上での基本という議論が描かれている。「地球が宇宙に向かってウンコをできる量を超えて、 人間だけがエネルギーを使い続け、大量のウンコを し続けることはできないのよ」 原発事故が起きた後では、笑えない比喩である。
読了日:5月14日 著者:たくき よしみつ





嫉妬事件 (文春文庫)嫉妬事件 (文春文庫)感想
いろんな意味で異色のミステリー。殺人事件が起こる訳ではなく日常の出来事の謎を解く、北村薫の世界。でもこれを日常の出来事と言っていいのか、 と悩んでいたら、解説を読んで五十円玉二十枚の方か!とびっくり。本家・京大ミス研の謎を錚々たる面々で解いて欲しいなあ。
読了日:5月16日 著者:乾 くるみ






陽だまりの彼女 (新潮文庫)陽だまりの彼女 (新潮文庫)感想
誰が調べたのか帯の文句は「女子が男子に読ませたい小説NO.1」。ベタ甘の恋愛小説が続くが、愛しの彼女との生活も徐々に暗い影がちらついて、ラストに種明かしが。こんなのありか?と思ったが、人を好きになる気持ちを再認識するファンタジーとして読んだ方がいいのかな。「いとみち」といい、この著者の人間の捉え方が基本的にやさしいのは好きだ。
読了日:5月21日 著者:越谷 オサム





妻を看取る日: 国立がんセンター名誉総長の喪失と再生の記録 (新潮文庫)妻を看取る日: 国立がんセンター名誉総長の喪失と再生の記録 (新潮文庫)感想
国立ガンセンター名誉総長でありながら、奥さんをガンで亡くし、その喪失感について書いている。一回りも上の奥さんなら、先に亡くなるのもわかるなあと思ったが、医者としてたくさんの患者を見送って来たが、自分の奥さんを亡くした後の喪失感が半端ではない。居て当たり前の存在だが、当たり前すぎて気がつかないが、妻の死は自分の体をもぎ取られる程の重さがあるのかもしれない。必ずいつかは別れるのだが。
読了日:5月26日 著者:垣添 忠生





本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)感想
アイデアを生み出すためには、複数ジャンルの本を同時並行で読め、本は読め、著者の考え方がはっきりとシンプルに表された本。これをやろうとすると、もっともっと本を買わないと行けないなあ。
読了日:5月27日 著者:成毛 眞







面白南極料理人 (新潮文庫)面白南極料理人 (新潮文庫)感想
南極・昭和基地から1,000kmかなた、標高3,800mの南極ドーム基地での第38次越冬隊の暮らしを描く。富士山より高い標高、平均気温-57度とは 想像を絶する環境。9人のメンバーは個性揃いで、時には爆発寸前まで 圧力が高まるが、それを美味しい料理と酒盛りでうまくガス抜き。高価な材料を用いた料理の数々は美味しそう。食材の輸送も想像を絶するほど大変そうなのだが。著者がネアカなので、暗さがそれほど感じられないが、誰でも過ごせる環境じゃないぞ、こりゃ。
読了日:5月31日 著者:西村 淳





食育のススメ (文春新書)食育のススメ (文春新書)感想
いやー面白いな、この本。明治の大ベストセラー村井玄斎著「食道楽」。 和食・洋食のレシピ紹介だけでなく、栄養学やカロリーにも触れ、食に興味のない男と結婚しても幸せになれない、など100年前とは思えない内容。 大原とお登和の恋物語もにも目が離せない。「パンとペン」もそうだったが、この著者の目の付け所が面白い。亡くなったのが残念だが、残された本をどんどん読みたい。
読了日:6月2日 著者:黒岩 比佐子





モサ (ダ・ヴィンチブックス)モサ (ダ・ヴィンチブックス)感想
荒井良二さんの絵が、表紙から挿絵に盛りだくさん。絵本のような一冊。
読了日:6月2日 著者:山崎 ナオコーラ









日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)感想
料理、物づくり、自然と調和する暮らし、脈々と続く言葉や国、といった視点で、日本の長所を語る。全部納得できたわけではないが、天皇を抜きに日本は語れない、とここまではっきりと明言する日本論にお目にかかったことがなかった。日本を骨抜きにしようという太平洋戦争後の教育が、 見事に成功したのだろう、と思うことがあるので、本書を読んでいてうなずく箇所があった。もっと自国に関して勉強しなけらばならない。式年遷宮の仕組みには、改めて感心する。
読了日:6月6日 著者:竹田 恒泰






「ワタクシハ」「ワタクシハ」感想
就職活動の物語。主人公は、既に過去の人だが、CDデビューしたことがある大学生。勝手にこういう物語では、普通の大学生がもがくと想像してしまったが、その方が面白かったんじゃないか。 随分昔になるが、就活は縁なものだという感想。選ぶ方も選ばれる方も曖昧な基準で動いている就活戦線は、ただただ混沌としている、というのはその通りかも知れない。
読了日:6月7日 著者:羽田 圭介





昼下がりの恋人達 (角川文庫)昼下がりの恋人達 (角川文庫)感想
表題作含め7編の短編集。単行本として昭和55年に出版された本書、30年弱振りの再読。看板のユーモアミステリーあり、サスペンスあり、ほろっとさせてくれたり、30年前にこのクオリティであれば、あの頃ハマったのも道理である。
読了日:6月10日 著者:赤川 次郎








頑張らないジャズの聴き方頑張らないジャズの聴き方感想
ジャズの歴史からお勧め曲まで、初心者向けの案内書。フュージョンが、ジャズを土台にしていたとは知らなかった。会社に入ってすぐの頃、会社近くにジャズバーを見つけ、同期と飛び込んだが、あまりに初心者で緊張し、値段ばかり高く感じたことを思い出した。まず聴かないといけないな。
読了日:6月10日 著者:富澤えいち







猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷感想
題名と表紙からはこんなストーリーとは想像もしなかった。陰陽道の話?東京バンドワゴンシリーズとも全然違う世界感、色々な意味で想像を裏切ってくれた不思議な小説だった。ふわふわした感覚が残った。
読了日:6月12日 著者:小路幸也








食道楽(上) (岩波文庫)食道楽(上) (岩波文庫)感想
「食育のススメ」から飛んできた。あらすじが分かっていても面白い。「血族結婚の弊害」「白粉の鉛の害」など、世相を現わしていたり、食品を提供する業者のモラルが今の中国並みに低く、健康に問題のない食品選びのための情報まで提供しており、興味深い。新聞連載小説なので、テンポがあり読みやすい。図書館で借りてきたが、買って手元に置いておこう。
読了日:6月13日 著者:村井 弦斎





九月が永遠に続けば (新潮文庫)九月が永遠に続けば (新潮文庫)感想
第6回 ホラーサスペンス大賞受賞作。著者の本は初めて。読後感が悪いと評判だが、わかるような気はした。ミステリーとしての謎解きも含んでいるが、そんなのを忘れさせるように、狭い人間関係中に、ある意味グロテスクな世界が詰まっていた。
読了日:6月16日 著者:沼田 まほかる








カキフライが無いなら来なかったカキフライが無いなら来なかった感想
自由律俳句とエッセイと写真で構成。せきしろさんが同じ年代のためか、 心にひっかかる句が多かった。又吉さんの「オハヨウが言えなかったサヨナラは言おう」誰もが持ってるような甘酸っぱいも想い出まで行かない想い?の大切さに気付いた感じ。自由律俳句って、ツイッターだな。
読了日:6月17日 著者:せきしろ,又吉 直樹






ダ・ヴィンチ 2012年 05月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2012年 05月号 [雑誌]感想
京都特集。本屋に行きたし。アスタルテ書房に興味深々だ。
読了日:6月18日 著者:









新版 古寺巡礼京都〈1〉東寺新版 古寺巡礼京都〈1〉東寺感想
この間東寺に行ったばかりなので勉強したくなって図書館で借りてきた。見てきたから頭に入る部分もあり、見逃した部分もあり、読んでから行くか 行ってから読むか悩ましい。鎮護国家の官寺として誕生し、鎮護国家を願う真言密教の根本道場として空海に任された。
読了日:6月19日 著者:砂原 秀遍,梅原 猛






機動戦士ガンダムさん やっつめの巻機動戦士ガンダムさん やっつめの巻感想
四コマ漫画をもっと読みたいと思いながら、「お笑い一直線」に移ったら、ラストのつながりに感心&感動。
読了日:6月22日 著者:大和田 秀樹








名探偵コナン 76 (少年サンデーコミックス)名探偵コナン 76 (少年サンデーコミックス)感想
進んでるような進んでないような・・・。まあ、進みすぎたら終わるんだが。
読了日:6月23日 著者:青山 剛昌










食道楽 (下) (岩波文庫)食道楽 (下) (岩波文庫)感想
お代との結婚を避けるために、大原は洋行に出ることになる。お登和も後から追いかければ良い、といよいよ物語は佳境、ということで終了。上巻にも増して肉・野菜・魚のレシピがふんだん。日本語は、英語に比べて語彙が多く、子供が言葉を覚える際に不利だ、という記載も。食物に関しては小さな事をであり、もっと大きな問題があるぞと食物問題を軽蔑した英雄豪傑は、食物の味がわからないから、自分の身を重んずることを知らない。そんな人間は決して大事業を成し遂げられない、とぶった切るのが気持ち良い。
読了日:6月23日 著者:村井 弦斎



こんな私も修行したい!精神道入門こんな私も修行したい!精神道入門感想
瞑想、写経、座禅、滝、断食、座禅、お遍路、内観と修行オンパレード。 どれも宗教とつながっていそうで、ちょっと体験したいと思っても門をくぐる最初の心理的ハードルが高い。門の先を垣間見れる参考にはいいのかもしれない。著者の本だと、もっとコミック部分を期待してしまう。
読了日:6月24日 著者:小栗 左多里






CARTA (カルタ) 2012年初夏号 2012年 06月号 [雑誌]CARTA (カルタ) 2012年初夏号 2012年 06月号 [雑誌]感想
第一特集 「すばらしい日本建築の伝統」神社・仏閣・スカイツリー 第二特集 古典文学へのいざない 付録 奥の細道 日本の国宝建築 216件。 うち、7割が近畿地方に集中している。文化財保護法で指定された重要文化財のうち、「世界文化の見地から価値が高いもので、たぐいまれなる国民の宝たるもの」が国宝として指定されるとのこと。近畿に住んでたら、見に行くしかないな。
読了日:6月26日 著者:





第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)感想
本紹介だが、ほんとに紹介してるのは、終わりの数行だけ。自分の経験や身の回りに起こった出来事をエッセイ風に書いて、本の紹介に繋げてるのだが、読みたくなるから不思議。ダ・ヴィンチ読んでも思ったが、本好きに間違いない。
読了日:6月27日 著者:又吉 直樹







雨ン中の、らくだ (新潮文庫)雨ン中の、らくだ (新潮文庫)感想
師匠、談志へのラブレター。談春との関係は、勝利者が書く歴史書、といった感じではないかな。やられた方は、そうは思ってないのでは、ということ。隠れ題名「青めだか」。落語は業の肯定、という考えからすると、 談志の「芝浜」は確かに美しすぎる。著者が考える「芝浜」→「子別れ」→「親子酒」のサイクルを聞いてみたい。
読了日:6月29日 著者:立川 志らく





仏教が好き!仏教が好き!感想
河合隼雄が生徒役で仏教を学ぶ。一神教の戒律では、神が人間に絶対的な命令する。守らなければ、それは罪で、罰せられる。仏教の戒律は、うまく生きていく方法、上手な方法を具体的に教えてくれる = マニュアル。カウンセリングを聞きかじった知識と中沢氏の心理療法に関する認識が、ずれていて若干の気持ち悪かった。それを上手く合わせる、河合隼雄の人と繋がる能力を、ここでも感じた。
読了日:6月30日 著者:河合 隼雄,中沢 新一





開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)感想
著者の本は、「死の泉」以来かな。18世紀のロンドンが舞台。翻訳物を読んでるような雰囲気を持つ。
読了日:7月7日 著者:皆川 博子







おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)感想
音楽ミステリーの第2弾。正直、謎解き部分はオーソドックスだが、 主人公が周りに助けられながら、夢の実現のために苦しみながら成長していく物語が面白い。トンカツ屋の大将にほろっときた。ちょっと岬先生がスーパーすぎるけどね。
読了日:7月7日 著者:中山 七里







くちびるに歌をくちびるに歌を感想
NHK全国学校音楽コンクール出場を目指す、五島列島の中学合唱部が舞台。 「手紙」を作ったアンジェラ・アキが一番の功労者じゃないかと思うが、 爽やかで感動的な物語だった。「手紙」の僕のように、未来に可能性があることに気付けず、毎日を過ごしている主人公達。兄と自分の存在を肯定できたサトルが、たくましくなったことに満足。
読了日:7月8日 著者:中田 永一





野宿入門野宿入門感想
野宿することで、日常気付かない発見・感情の沸き上がりがある。屋根があり暖かい布団で眠る幸せを実感し、小さいことが気にならなくなり、季節の移り変わりもダイレクトに感じることができる。どんだけポジティブなんだ!と思いつつ、野宿もいいかなあと思わされる癒し本。
読了日:7月10日 著者:かとうちあき







銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)感想
マンガ大賞2012 大賞受賞作。大賞受賞するほど、面白いとは思わなかった。主人公がこの高校に入学した理由が、ありふれてそうなのが残念。どうしても「動物のお医者さん」と比較してしまう。2巻以降は面白くなるのだろうか。
読了日:7月11日 著者:荒川 弘








四十日と四十夜のメルヘン四十日と四十夜のメルヘン感想
表題作と「クレーターのほとりで」の2編。チラシ配りの主人公が書く、7月4日からの4日間の日記が、何度も何度も繰り返される。そのうちに少しずつ微妙に世界が変容していった。何とも言えない世界観。又吉直樹著「第2図書係補佐」から飛んできた。これを又吉がお笑い劇場のフリーペーパー連載で紹介したなあ。そのセンスとこれを読め的な根性にあっぱれ。
読了日:7月12日 著者:青木 淳悟






僕はお父さんを訴えます (『このミス』大賞シリーズ)僕はお父さんを訴えます (『このミス』大賞シリーズ)感想
第10回このミス大賞 優秀作。ペットのリクを殺したのは、父親。その父親を裁判に訴える。その結末は。読んでる途中で、父親との関係はうすうす気が付く。ここまでまとめたので、優秀賞を受賞できたのだろう。裁判を起こしてまで、この結末を主人公は求めていたのかな。
読了日:7月14日 著者:友井 羊







尾崎放哉句集 (岩波文庫)尾崎放哉句集 (岩波文庫)感想
自由律以前と以後の俳句集。エリートコースを進みながら、挫折し俳人に。 解説によると、師が手直しをしていたが、徐々に修正されずに自分だけで作った句となったようだ。死や孤独を感じる句が多い。「咳をしても一人」 「かへす傘又かりてかへる夕べの同じ道である」「掛取も来てくれぬ大晦日も独り」「駄菓子が好きな坊主を笑ひ給へ」
読了日:7月16日 著者:






「ヒキタさん!  ご懐妊ですよ」 男45歳・不妊治療はじめました (光文社新書)「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」 男45歳・不妊治療はじめました (光文社新書)感想
精子の運動率が20%という著者夫妻の5年弱に渡る不妊治療の記録。 タイミング法・人工受精・体外受精と不妊治療が男性側を中心にどのように行われるかが詳しく書かれている。巻末には費用明細も。夫婦で不妊治療について話を重ねたことが良かったのだろう。ユーモアを交えた書き方をしているが、いい夫婦関係を継続できた。一度の流産を経てできた胎児に脈絡叢嚢胞という空洞が頭にできた、という大ピンチを乗り越えるエピソードが感動的だった。(妻のがんばりが空洞を消したんだ、って思いと名前を「空」にした下り)
読了日:7月21日 著者:ヒキタクニオ





別れても、バカな人別れても、バカな人感想
女性官能小説家である著者の、できちゃった婚→離婚→復縁を巡るドタバタ劇をユーモアを交え描く。父親の性的虐待、夫の暴力、姑との対立、パニック発作と暗い要素満載だが、その苦しみの中出会った男に走る辺りは、中学生の恋愛みたいだよ。いきなり離婚してしまい、元夫と社宅の大切さに気付き、すぐに復縁を迫るとは、やってることが真におバカである。しかし、ここまでおバカを通すのは、逆に立派、それを本にして読ませてくれるのは、実に立派だと最後まで読んで思った。
読了日:7月24日 著者:内藤 みか





ヘルプマン!(21) (イブニングKC)ヘルプマン!(21) (イブニングKC)感想
「震災編」 東北大震災後、「リアルヘルプマン」達の実際の活動を聞き取りできた一冊。ここにも名前の出ないヒーロー達がいたのか、との想い。
読了日:7月26日 著者:くさか 里樹








本を書く人読まぬ人とかくこの世はままならぬ本を書く人読まぬ人とかくこの世はままならぬ感想
嵯峨野 LONDON BOOKS で購入。読書・映画についてのエッセイ集。題名が好き。文章が読みにくかったなあ。
読了日:7月27日 著者:金井 美恵子









新版 古寺巡礼京都〈2〉浄瑠璃寺新版 古寺巡礼京都〈2〉浄瑠璃寺感想
春分・秋分の日に、薬師如来から日が昇り、九体仏の真ん中に日が落ちる所を見てみたい。
読了日:7月28日 著者:佐伯 快勝,立松 和平








数学的にありえない〈上〉 (文春文庫)数学的にありえない〈上〉 (文春文庫)感想
上巻では、話の全体がまだ見えない。確率論と決定論といった議論に知的好奇心を擽られる。人の名前がごちゃごちゃになるので、早く下巻に行こう。
読了日:8月3日 著者:アダム ファウアー









数学的にありえない〈下〉 (文春文庫)数学的にありえない〈下〉 (文春文庫)感想
上巻からぐんとスピードアップ。追う側が、手ぬかってる気がするのは、 この手の小説の定石でもあるが、面白かった。ケインの能力はスーパーな将棋棋士みたい。確率論、量子力学、特殊相対性理論、ラプラスの魔といった 事項を入れても、難しいことはなく面白いストーリーだった。
読了日:8月6日 著者:アダム ファウアー






糺の森の四季―世界遺産・下鴨神社の杜糺の森の四季―世界遺産・下鴨神社の杜感想
下鴨納涼古本祭りに行く前に図書館で借りてきた。糺の森や下鴨神社の四季折々を撮影した写真と、行事の解説。1994年 世界遺産登録。本殿は国宝。 西本殿 賀茂建角身命(かもたけつぬみこと)・東本殿 玉依媛命(たまよりひめのみこと)が、祀られている。「憂き世をば 今ぞ別るる とどまらむ 名をば糺すの 神にまかせて」光源氏 源氏物語
読了日:8月11日 著者:水野 克比古


夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)感想
今年は「下鴨納涼古本まつり」に行こうと、2009年1月以来の再読。前に読んだ時も感じたが、「京都のうる星やつら」。やっぱり古本市の神様との邂逅の「深海魚たち」が好き。長年探してた本が現れるのは偶然と思っても、 たんに錯綜する因果の糸が見えないにすぎないのかもしれない、って「数学的にありえない」を読んだ直後なのでさもありなんと思ってしまった。古本屋でいい出会いがあるよう、唱えよう、「なむなむ!」
読了日:8月11日 著者:森見 登美彦




夢違夢違感想
夢を映像化して取り出せる世界のストーリー。見ることができなかった夢を可視化できたことで、世界はどう変わるか?人類共有の無意識とのコンタクトなど、興味深い内容で引き込まれた。「常野物語」「Q&A」がそうだが、好みの世界観の小説を書いてくれる。ラストに向けて、説明を付けようとせず、わからんものはわからんで良かったのに。最後がどういうことか、反ってわからない。
読了日:8月16日 著者:恩田 陸





ようこそ、おまけの時間に (偕成社文庫)ようこそ、おまけの時間に (偕成社文庫)感想
おまけの時間に飛んでみたいな。「夢違」の直後に読んだので、内容がリンクしてびっくり。
読了日:8月17日 著者:岡田 淳








ただマイヨ・ジョーヌのためでなく (講談社文庫)ただマイヨ・ジョーヌのためでなく (講談社文庫)感想
今年引退予定のジョージ・ヒンカピーに興味を持った本なので再読。邦題がいい。原題"IT'S NOT ABOUT THE BIKE" まさしく、自転車のことだけでなく、母親との繋がり・癌との闘病記がメインだ。これからはアームストロングではなく、ランスと呼びたい。ヒンカピーの事はほとんど出てこないのに、ランスより興味を持ったとは、我ながら変わりもんだと思う。
読了日:8月21日 著者:ランス・アームストロング





Number (ナンバー) ロンドン五輪特別編集 2012年 8/24号 [雑誌]Number (ナンバー) ロンドン五輪特別編集 2012年 8/24号 [雑誌]感想
ロンドン五輪特別編集。女子卓球団体/中国と同じ組にならないようにする五輪前の闘いや女子バレーボールの真鍋監督の戦略といった、メダル獲得の裏ストーリーに感心。
読了日:8月23日 著者:






日経 PC 21 (ピーシーニジュウイチ) 2012年 09月号 [雑誌]日経 PC 21 (ピーシーニジュウイチ) 2012年 09月号 [雑誌]感想
USB、SSDのお勉強。
読了日:8月25日 著者:









サムスンの決定はなぜ世界一速いのか (角川oneテーマ21)サムスンの決定はなぜ世界一速いのか (角川oneテーマ21)感想
体感不良率や新興国市場の人々が購入できる価格帯で、商品を売り出す。品質を決めるのは技術者ではなく、消費者ということがわからないと、サムスンだろうがどこの海外企業だろうが、負け続けるだろう。
読了日:8月26日 著者:吉川 良三








奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)感想
文庫になってようやく読んだ。何てドラマチックな人生だろう。どうやって農薬なしでリンゴを得ることができたのだろう、と思って読んだことが、既に自然と離れてしまった人間の代表の気がした。ここに書かれていない、キレイ事では済まない軋轢もたくさんあっただろう。リンゴの花の花見の場面は泣けてきたよう。
読了日:9月1日 著者:石川 拓治






ある町の高い煙突 (文春文庫 112-15)ある町の高い煙突 (文春文庫 112-15)感想
日立鉱山と入四間村との煙害を巡る闘い。 実際の話を基に書かれた小説。 書かれたのが、高度経済成長時、公害の時代だ。 一方的に村民が苦境に立たされるのではなく、 企業側にも何とか解決をしようという気概が 見られたのが、救われる。 長野県新田(しんでん)村生まれの次男で、 新田次郎(しんでんじろう)では、ゴロが悪いので、 にったじろうを名乗る。
読了日:9月6日 著者:新田 次郎





つねならぬ話つねならぬ話感想
はじまりの物語、もしかしての物語、ささやかれた物語の3部。 アイデアノートをまとめたかのようなストーリー、装丁が気に入って、下鴨納涼古本市で購入したが、子供の頃に読んだショートショートのどきどきを感じることはできなかった。
読了日:9月8日 著者:星 新一







青森ドロップキッカーズ青森ドロップキッカーズ感想
柚香・陽香姉妹のチーム組み換えを巡るいざこざ、いじめられっ子の宏海が、カーリングに出会い、幼馴染の友情も取り戻し、前向きに歩み始めるという2本が柱。四葉のクローバーが、4人のチーム力の象徴のようで、何気にコイントスに出てきた多恵おばあちゃんが一番印象に残った。ゴールデンコンビが打ち解けたのが唐突な印象、ラストシーンはカーリング小説を最初に書いた著者の役得、とも思うが、全体的には爽やかなスポーツ小説を読むことができた、という感想。
読了日:9月9日 著者:森沢 明夫




日本のいちばん長い日―運命の八月十五日日本のいちばん長い日―運命の八月十五日感想
終戦の前日、玉音放送までの24時間。玉音放送が流れるまでに、こんなに血が流れ、歴史のIFがあったのか。国体の堅持が何を指していたのか、人それぞれ違い、まさに幻を追いかけていたかのようだ。今の世の中で読むと、早く終戦を決めていれば、亡くならないで済んだ命もあったろうにと思ってしまう。
読了日:9月13日 著者:半藤 一利






Touchdown (タッチダウン) 2012年 10月号 [雑誌]Touchdown (タッチダウン) 2012年 10月号 [雑誌]感想
京大ギャングスターズとエレコム神戸ファイニーズの期待度が高まる。
読了日:9月15日 著者:









ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし)ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし)感想
チエミが逃走する朝の描写から、面白くなりそうと期待したが、正直中だるみした。題名の意味が分かった時が、一番の衝撃だった。
読了日:9月16日 著者:辻村 深月








和を継ぐものたち (小学館文庫)和を継ぐものたち (小学館文庫)感想
職人、表現者など、日本の伝統文化の担い手22人のインタビュー。棋士・佐藤康光 白黒がつく苦しさ、白黒がつかない苦しさのやり取りが一番興味深かった。自分との闘いが最も苦しいだろう。雑誌「和樂」の連載、字数制限の問題か、もっと深く掘り下げてもらいたかった。
読了日:9月17日 著者:小松 成美






古寺巡礼奈良〈3〉法華寺 (1979年)古寺巡礼奈良〈3〉法華寺 (1979年)感想
十一面観音立像がやさしい顔をしている。御守犬を買うのを忘れてたことに気が付いた。
読了日:9月17日 著者:








AERA(アエラ) 2012年9月17日号表紙:阿部サダヲAERA(アエラ) 2012年9月17日号表紙:阿部サダヲ感想
「超年の差婚」の悦楽、ひとりで最期を迎えるためのお金と備え、管理職のがん治療と仕事、天才棋士「驚異の脳内パネル」、「精度99%」「危険は0」の「出生前診断」受けますか
読了日:9月17日 著者:







精子提供: 父親を知らない子どもたち精子提供: 父親を知らない子どもたち感想
子供はいないが非配偶者間人工授精(AID)を行ってまで子供を作りたいという考えは理解できない。しかし、生殖補助技術があれば、使いたいという人が出てくるのは当たり前で(日本でもAIDで子供が誕生してから60数年経過していることは驚きだった)、単に良い・悪い、やって良い・だめの問題ではない。しかし、子供を授かることと、親になる(家族になる)ことは別ものだとわかった上でこの技術を使わないと、出自不明で苦しむ人間を作り続けてしまうだろう。
読了日:9月19日 著者:歌代 幸子




カモメに飛ぶことを教えた猫カモメに飛ぶことを教えた猫感想
題名に惚れて、図書館で借りてきた。カモメ・ケンガーと猫・ゾルバが交わした3つの約束。約束を果たそうとするゾルバとその仲間たちが、「ガンバの冒険」を思い出させてくれたが、勇気と友情と愛情に溢れた佳作。読み終えて、表紙を眺めると、ちょっとした感動が。「飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦したときだけだ」
読了日:9月20日 著者:ルイス セプルベダ





名探偵コナン 77 (少年サンデーコミックス)名探偵コナン 77 (少年サンデーコミックス)感想
高木刑事事件解決。
読了日:9月21日 著者:青山 剛昌










震災離婚震災離婚感想
3・11 震災後の結婚・離婚動向についてのルポ。たくさんの例を読んでみると、結局のところ、夫婦間の価値観の違いが明らかになり、立て直せなくなった時に離婚する。その明らかで大きな理由が震災だったんだろう。
読了日:9月23日 著者:三浦天紗子







つるかめ助産院つるかめ助産院感想
登場人物が抱えるトラウマなど、小説ではありふれたものだが、読んでると温泉に浸かっているかのような気持ち良さを感じた。失踪した旦那についての件は、かなりマイナス。
読了日:9月25日 著者:小川 糸







小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ感想
グローバル経済・拡大成長経済と対比する身の丈にあった生活、縮小均衡経済という考え方を説く、哲学書に近い本。これからの世の中、考え方としては持って置けば良いと思うが、本としては「小商い」の説明に至るまでが長すぎ、具体論が見えなかった。
読了日:9月28日 著者:平川 克美







脳動脈瘤がみつかったら (健康ライブラリー イラスト版)脳動脈瘤がみつかったら (健康ライブラリー イラスト版)感想
検査などで、未破裂動脈瘤が見つかった場合のマニュアル。開頭手術(クリッピング術)、血管内治療(コイル塞栓術)、手術せず経過観察か。選択した場合の手術・治療の過程とリスクがわかりやすく書かれている。こぶの位置・大きさ・形状によって、どれを選ぶのがベターかそれぞれで、医師と納得のいくまで話し合うことが重要だろう。
読了日:9月30日 著者:



夫婦善哉 (講談社文芸文庫)夫婦善哉 (講談社文芸文庫)感想
表題作含め5編。どの登場人物も貧乏かつ放浪している。これで暮らしていけたんだなあ。「夫婦善哉」の蝶子は、題名から想像していたイメージと違って、黙って夫に着いていく妻ではなく、時には激しかった。「アド・バルーン」の書き出し1ページが気に入った。
読了日:10月2日 著者:織田 作之助







突然死 あなたは大丈夫?突然死 あなたは大丈夫?感想
2003年の本なので、この時よりも改善されていて欲しいが、救急車で病院に運ばれても、専門医がいるかも、数多い手術数をこなしている医者に出会えるかも、結局は運任せというのが怖い。血圧計を買って、日々の血圧を把握しておこうかな。
読了日:10月4日 著者:南淵 明宏







週末出家ガイド―お寺へ行こう!週末出家ガイド―お寺へ行こう!感想
週末にでも体験できる写経・写仏・座禅・阿字観・精進料理・巡礼・その他 の紹介。体験できるお寺ガイドが便利だ。家でもできる写経はやりやすそう。
読了日:10月5日 著者:拓人社








ほしいものはなんですか?ほしいものはなんですか?感想
図書館の中で読了。世の女性はこんなに「何かちょっと違う」という想いを抱えてるものなのかな。家族にも囲まれ、日々のちょっとした事柄事への感謝を持っても良いのではと感じる。
読了日:10月6日 著者:益田 ミリ







とっさの方言 (ポプラ文庫)とっさの方言 (ポプラ文庫)感想
小説家を始め、著名人がとっさの時に口をつく、方言を集めた本。トイレ・風呂で少しずつ読み終わった。それぞれの著者の特徴が出ていて、読んでて楽しかった。「うるかす」が宮城県の言葉で紹介されていたが、会社で福岡県出身の人間も使うと聞いて、思わず方言周圏論に触れることになった。
読了日:10月6日 著者:小路幸也,大崎善生







安売りしない会社はどこで努力をしているか?安売りしない会社はどこで努力をしているか?感想
価格以外の売り・価値をどう作るか。安売りは癖になる。社員みんなで、頭を使って考えよ。
読了日:10月7日 著者:村尾 隆介








悶絶スパイラル悶絶スパイラル感想
小説・エッセイ共に面白いと思う作者はそう多くない。題材を選ぶ目線が独特。名言日めくりカレンダーは作ってみたいな。「リアル」好きのレミングス君のエピソードは本好きには楽しい。
読了日:10月13日 著者:三浦 しをん







脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ感想
前作「脳の中の幽霊」の内容を一般向けに講演したもの。知的好奇心を掻き立てられたという意味では、前作の方が好き。幻肢痛を鏡を用いて治療したのは、興味深い。
読了日:10月15日 著者:V・S・ラマチャンドラン







リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)感想
人材輩出会社でもある「リクルート」の成り立ち、秘訣。歯車では、社員一人一人に起業家精神を持たせる会社作りをしたこと、他社の人間に助けれれていることがわかる。人脈作りメモ「成功する起業家の二十ヶ条」「経営理念とモットー」など。
読了日:10月17日 著者:江副 浩正








虹の岬の喫茶店虹の岬の喫茶店感想
小さな岬の先にある喫茶店。ここを訪れた人は、美味しいコーヒーと気分にぴったりの音楽と悦子さんとの会話に癒されることになる。悦子さんの人に対する愛情が溢れて、全編いい話。虹についてのラストは、なんとなく予想がつく。この著者のラストはいつもこんな感じかな。
読了日:10月19日 著者:森沢 明夫






部下は育てるな! 取り替えろ!! : 勝つ組織を作るために (知恵の森文庫)部下は育てるな! 取り替えろ!! : 勝つ組織を作るために (知恵の森文庫)感想
題名は刺激的だが、中身は真っ当なリーダー論。部下は育てることはできない、競争時代を勝ち抜くための采配をふるうことが上司の仕事と説く。本当に取り替えようとすると、分母の数が多い会社じゃないとえらいことになるだろうけど。
読了日:10月24日 著者:長野慶太








母親ウエスタン母親ウエスタン感想
母子家庭を渡り歩き、家庭を立て直しては姿を消す広美。ストーリーは、育てられ広美を母として、追いかける子供たちと交わっていく。「シェーン」を彷彿とさせた。変わった話であるが、もうひとつ入り込むことができず。 何故だろうなあ。
読了日:10月26日 著者:原田 ひ香







イキガミ 10 (ヤングサンデーコミックス)イキガミ 10 (ヤングサンデーコミックス)感想
シリーズ最終巻。国繁法の真の目的が明らかに。こう来たか。初期の命を考えさせてくれるストーリーが面白かったが、続けば続くほどマンネリになるので、よく着地させた。2巻の「出征前夜」が印象に残っている。
読了日:10月26日 著者:間瀬 元朗








逃亡日記逃亡日記感想
「失踪日記」その後。失踪中の棲家も取材。著者のロングインタビュー本でもある。何と言っても失踪日記の方が面白い。奥さんの「失踪され日記」が出たら読んでみたいな。
読了日:10月27日 著者:吾妻 ひでお








クロワッサン特別編集 なんだかんだの病気自慢クロワッサン特別編集 なんだかんだの病気自慢感想
著名人の病気に関するエッセイ。命に関わらなければ、病気の話をしたくなるのは分かる気がする。病院に行って、当初違う診断をされている人が、結構いるのが気になった。
読了日:10月28日 著者:






人生の座標軸を持て―自分の価値は自分で決める (ウェッジ選書)人生の座標軸を持て―自分の価値は自分で決める (ウェッジ選書)感想
明日の講習会資料でもあり、取り急ぎななめ読み。科学者、作曲家、企業人の3人が、何に重きをおいて仕事をしてきたか、生きて来たか。3人共が言っているのは、「集中力」か。対談部分が面白い。
読了日:10月28日 著者:松井 孝典,葛西 敬之,三枝 成彰







奇貨奇貨感想
同性の友達なし、女っ気なしの中年男・本田。レズビアンの同居人・七島への行動は、愛?嫉妬? 「親指P-」よりも読ませてもらった感じ。「半端ヘテロ」という言葉づかいが面白い。
読了日:10月30日 著者:松浦 理英子







「調べる」論―しつこさで壁を破った20人 (NHK出版新書 387)「調べる」論―しつこさで壁を破った20人 (NHK出版新書 387)感想
「調べる」ことを掘り下げるというよりも、異分野の人間へのインタビューで、「ノンフィクションの種」を読んでる感じ。 失敗をそこで止めたら、失敗のまま。成功するまでやり続けたら「成功のもと」。
読了日:10月31日 著者:木村 俊介








殺人鬼フジコの衝動殺人鬼フジコの衝動感想
これは合わない。トリックは練られていると思うが、それを虐待やいじめの構図に埋めたのが、どうも・・・。
読了日:11月1日 著者:真梨 幸子








風の中のマリア風の中のマリア感想
オオスズメバチの1シーズンを小説化。ハチの生態も勉強できるが、虫の闘いシーンがダメな人は多いだろうな。
読了日:11月3日 著者:百田 尚樹








サライ 2012年 11月号 [雑誌]サライ 2012年 11月号 [雑誌]感想
秋季限定公開の寺院に行きたいが、時間が無くなってきた。まずは家の近くの寺から行って見よう。
読了日:11月5日 著者:








DIME (ダイム) 2012年 11/20号 [雑誌]DIME (ダイム) 2012年 11/20号 [雑誌]
読了日:11月7日 著者:










ぼくはお金を使わずに生きることにしたぼくはお金を使わずに生きることにした感想
1年間お金を使わずに生活するという実験を行った著者の記録。PCを使ったり、残飯を拾ったり、厳密に言うとお金を使ってない訳ではない。 生活する上で、消費することは手段の一つであり全てではないこと、物を手に入れるのに、掛かるコストはいくらなのか、そしてそれは見合っているのか、という問いかけと読んだ。
読了日:11月11日 著者:マーク ボイル






あさになったのでまどをあけますよあさになったのでまどをあけますよ感想
プレゼントチェックのため、本屋で立ち読み。朝窓を開けて、外の景色に感動する、それだけで自分の住んでいる町を愛することができる。朝窓を開けたくなるそんな一冊。プレゼントにぴったりかも。
読了日:11月11日 著者:荒井 良二







週刊 東洋経済 2012年 11/17号 [雑誌]週刊 東洋経済 2012年 11/17号 [雑誌]
読了日:11月16日 著者:会田 誠










プラスチックスープの海―北太平洋巨大ごみベルトは警告するプラスチックスープの海―北太平洋巨大ごみベルトは警告する感想
北太平洋のごみベルト地帯から、プラスチックの脅威を警告。プラスチック自体の毒性、プラスチック添加物の環境ホルモン問題、海洋生物の死因などなど。「便利」「安価」の意味を理解して、それで良いのか、と立ち止まる必要を感じる。
読了日:11月16日 著者:チャールズ・モア,カッサンドラ・フィリップス







Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 11/22号 [雑誌]Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 11/22号 [雑誌]
読了日:11月22日 著者:










聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)感想
著者らしい軽快な文章で、難しい事は特に語っておらず、インタビューのノウハウにおさまらない質問力アップの秘訣たっぷり。前もって準備をしすぎない。流れを大切にする。決めていた質問を無理に入れることはない。 ジュリーアンドリュースの絵本を読んでみたいな。
読了日:11月22日 著者:阿川 佐和子







営業は絶対、謝るな! ―圧倒的に売れる「合理的な覚悟」 (知恵の森文庫 t な)営業は絶対、謝るな! ―圧倒的に売れる「合理的な覚悟」 (知恵の森文庫 t な)感想
「部下は育てるな!」の著者の本。これも特別なことは言ってない。それをやるかやらないかで差が出るが。まとめると「人と同じことをしない」
読了日:11月24日 著者:長野 慶太







ツナグ (新潮文庫)ツナグ (新潮文庫)感想
死者との再会を一度だけアレンジする使者・ツナグ。喪失感を抱えた人たちと死者をつなぐストーリーだけで終わって欲しかった。ラストの謎解きはいらない気がする。読んだ誰もが、自分なら誰を選ぶか、会うか会わないか考えるだろうなあ。
読了日:11月30日 著者:辻村 深月







中国の次のアジア (日経BPムック 日経ビジネス)中国の次のアジア (日経BPムック 日経ビジネス)
読了日:12月2日 著者:片桐 重男











フェルメール 光の王国 (翼の王国books)フェルメール 光の王国 (翼の王国books)感想
生物学者の著者が、フェルメール作品を鑑賞して回る一冊。写真が美しい。 単純に言って、うらやましい。何故こんなにフェルメールに魅かれるのか。 物語の中の一瞬を切り取りながらも、全てを見せられるよりも想像力を掻き立てられる、そんな感じか。
読了日:12月6日 著者:福岡伸一






AERA(アエラ)2012年12月10日号AERA(アエラ)2012年12月10日号感想
2025年なくなる仕事 モメるママ友 頼れるママ友 延命拒否した少女の決断と「平穏死」 羽生善治42歳を語り尽くす
読了日:12月8日 著者:朝日新聞出版







言葉力が人を動かす―結果を出すリーダーの見方・考え方・話し方言葉力が人を動かす―結果を出すリーダーの見方・考え方・話し方感想
問題の本質や物事の対局を「見る力」 聞く者を腹落ちさせ行動を引き出す「語る力」 言葉を言葉遊びに終わらせず、行動と実績をともなわせる「実行力」 の3つが大切と説く。単なる話術の本ではない。何を犠牲にできるか言えるのは社長だけ、「全体最適」を目指す、というのは、国を率いるリーダーにこそ求められる、とこの時期思わされてしまう。
読了日:12月9日 著者:坂根 正弘





SAPIO (サピオ) 2013年 01月号 [雑誌]SAPIO (サピオ) 2013年 01月号 [雑誌]感想
「待ったなし2013ニッポン」大予言
読了日:12月9日 著者:









DIME (ダイム) 2012年 12/18号 [雑誌]DIME (ダイム) 2012年 12/18号 [雑誌]感想
・NEO東京にキュン。・ウルトラブック購入ガイド ・「老後0円!」で暮らす 株主優待入門   読む度に購買意欲をそそられる。
読了日:12月9日 著者:







Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 12/20号 [雑誌]Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 12/20号 [雑誌]感想
やっぱり、「康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない」にぐっと来るかな。
読了日:12月11日 著者:







三匹のおっさん (文春文庫)三匹のおっさん (文春文庫)感想
還暦過ぎの仲良し3人組みが、勝手自警団を結成し、詐欺・動物虐待・催眠商法などの事件を解決、街の平和を守る。有川風甘いシロップがかかったIWGPだな、こりゃ。
読了日:12月14日 著者:有川 浩










ジェトロセンサー 2012年 11月号 [雑誌]ジェトロセンサー 2012年 11月号 [雑誌]感想
こんな雑誌も登録できるのか、感心。現在のベトナムについて、よくまとめてた。
読了日:12月16日 著者:









日露戦争 ―勝利のあとの誤算      文春新書日露戦争 ―勝利のあとの誤算 文春新書感想
「坂の上の雲」の後日談でもある。政府を叩いたり、英国艦隊を熱狂的に迎える所など雰囲気に流される性質は、この頃から変わっていないかもしれない。全体最適の視点から、講和条約をまとめ悪役となってしまった小村寿太郎のような政治家が出てきてほしい。
読了日:12月18日 著者:黒岩 比佐子








シルバー川柳 (一般書)シルバー川柳 (一般書)感想
風呂につかりながら、あっと言う間に読了。老いる事への悲哀と楽しみがたっぷり詰まっている。「年かさねもう喰べられぬ豆の数」 はい、40過ぎでも食べられません。
読了日:12月19日 著者:社団法人全国有料老人ホーム協会,ポプラ社編集部










名探偵コナン 78 (少年サンデーコミックス)名探偵コナン 78 (少年サンデーコミックス)感想
ミステリートレイン編で、久しぶりに黒の組織の話が進んだ。1冊で終わったけど。ベルモットと組織についての謎が新たに。
読了日:12月22日 著者:青山 剛昌










さいごの色街 飛田さいごの色街 飛田感想
飛田新地を12年間かけて取材したルポ。取材対象が対象だけに、よく書いたなというのが正直な感想。読んでて何か靄が掛かってる気がするが、飛田だからか、著者が正直者なのか、文章力不足なのか。
読了日:12月24日 著者:井上 理津子







「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代 (講談社現代新書)「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代 (講談社現代新書)感想
親和的・集団的・一般的 の承認の区分けはわかりやすい。身近な人間からの親和的承認を求めやすく、見知らぬ他者=一般他者の視点を忘れがち。さまざまな考え方の人間と接して意見を求めることで、一般他者の視点から物事を考えることができ、親しい人間の承認を追い求めることから抜け出せる、と解決策の一つが提示されてるが、そう簡単に抜け出せるのだろうか。繰り返しが多くて、よくわからん面もあった。
読了日:12月25日 著者:山竹 伸二







脳には妙なクセがある脳には妙なクセがある感想
脳に関するプチ情報満載のエッセイという雰囲気。脳には出力(身体運動)と入力(身体感覚)があり、脳にとって外部接点のすべてで、共に重要。脳に記憶される情報は、どれほどその情報が必要とされる状況に至ったか、つまりその情報をどれほど使ったかを基準にして選択される。楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい、 笑顔という表情の出力を通じてその行動結果に見合った心理状態を脳が生み出す。とにかく笑うことにしようか。
読了日:12月28日 著者:池谷 裕二




方丈記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)方丈記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)感想
「ゆく河の流れは~」は、覚えたなあ、懐かしい。思うようにならない人生だったが、地震・大火事の災厄が起こる世の中、何事にも執着するな、という諦めにも似た 想いが胸に染みる。記されて800年後の今年に読んでみようと思いながら、年末ぎりぎりになってしまった。
読了日:12月30日 著者:鴨 長明





2012年に読んだ本まとめ
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