写経なるものを


映画鑑賞を終え、五重塔初層が5日まで特別拝観可能だったので、
去年の6月以来の東寺に。

五重塔、金堂、講堂、大師堂、観智院とお参り。
と、食堂で写経をやっているとの看板を見かけた。


食堂 昭和5年の火災で被害を受けた
四天王像に、却って迫力を感じる。





東寺のHPによれば、2012年11月28日から写経の場を設けたとのこと。
http://www.toji.or.jp/shakyo_jikido.shtml

写経はやった事はなかったが、正月でもあり、一度試してみることに。

費用は、2千円。
筆ペン、薄く般若心経が書かれた写経用紙、文鎮が準備されている。


写経の用紙はこんな感じ。間違った場合のために、2枚配られた。
 


赤丸の東寺がポップ。薄字の手本は、榊莫山の書。

食堂内の三分の一程度が写経場になっており、椅子席。

受付で費用を支払うと、塗香というのか粉状のお香を両手に
少し塗って下さい、と言われお清め。
既に3人が写経を行っている。

写経のやり方の紙もセットされており、準備ができたら、合掌してから
一字一字を仏様と考え、手本をなぞってください、とのこと、
まずは合掌。

書き始めるも中々難しい。色んなことを考えてしまう。

 
 手本が薄くて、薄暗く漢字の細かい部分が見えにくい箇所があるなあ。
 
 この漢字、書き順合ってるか?
 はねの部分で、手本全てをなぞれてないが、これでいいのかなあ。
 書いた漢字を右手で擦ってしまわないだろうか?
 一字一字を仏様と思うって、具体的にどういうことだ?
 最後の願いを書く為書は、複数の願い事でもいいんだろうか。
 食堂参拝客の足音やお賽銭を投じる音が結構響くぞ。
 参拝客から見られてるだろうなあ・・・  等々

写経、ということで妙に力も入っていたのだろう、
最初は書き順もぐちゃぐちゃだったと思う。
しかし、半分を過ぎた辺りから、周囲を気にすることなく、
般若心経を書き写すことができた。

為書は、無病息災と家内安全の二つで。
(最後に「也」と書くのを忘れた!)

書き終わった用紙を受付に提出し、初写経は40分程度で終了。

食堂内で奉納するとのことでした(HPでは、五重塔に奉納すると書いてあるなあ)。

終えてみて、肩の筋肉が固まっている感じで、やはり力が入っていたんだなあ。
冬の寒さも影響しているかもしれないが、食堂を出ると少し清清しい心持だった。

やってみれば意外と(怒られるかもしれないが)お手軽、新年の初体験でした。

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