セレンディピティを楽しむ⑧ ~ いのちの未来館 ~

 17時30分からの予約が取れた「いのちの未来」館に到着。

建築のモチーフは「水」と「渚」、水に囲まれたパビリオンだ。



アンドロイド開発の第一人者である石黒浩教授のプロデュースのシグネチャーパビリオンの1つ。

骨伝導の音声ガイドデバイスを1人1つずつ取るように指示され、装着しながら内部へ進んでいく。




ゾーン1 いのちの歩み

日本人がモノにいのちを宿してきた歴史を展示されている。土偶・仏像・浄瑠璃人形・アンドロイドなどなど。


アイアイ ウォーキーという猿型ロボットに見送られて、2階へ移動。




ゾーン2 50年後の未来

2075年の生活が描かれるこのゾーン、ある家族のドラマ・短編映画を見ているかのようで、
ちょっと泣けてしまった。

< 以下、ネタバレあり >

50年後には人間とアンドロイドが共生している世界になっている。



人口子宮から生まれて実の父母ではなく祖母に育てられる女の子。



電車の中でもアンドロイドを見かける世界

父母とは実際に会ったことはないようだが、祖母と幸せに暮らせている。
そして時間は流れ大人の女性に成長。


しかし、祖母にも病気が見つかり将来の選択を迫られることになる。



そのまま死を迎えるか、アンドロイドに記憶を移し替えてアンドロイドとして生き続けるか、選択できる世の中になっていたのだった。

Android ? or  Natural Ending ?

悩む祖母・・・


どちらを選んだのかは明らかにはされなかったが、可愛い孫娘を置いて死を選ぶのか、アンドロイドとして「生き続けていく」のか、どちらが幸せなのだろうか、一緒に悩むことになる。

次の部屋ではアンドロイドが主役となっていた。

と、ピアノを弾いているのは、お祖母ちゃん!?


アンドロイドとして生き続けることを決めたのか?
踊ることが好きな孫娘、その孫にピアノを弾いてあげたいという希望は口にしていたが、
その実現のためにアンドロイドを選んだのかな。

その他、野口英雄やマツコ・デラックスのアンドロイドも登場していた。



50年後もテレビに出てこんな話してるのよ、というマツコが可笑しかったwww




ゾーン3 1000年後のいのち"まほろば"

1000年後にはアンドロイドと生身の人間の隔たりがなくなっており、アンドロイド化した人間=ミレニアムヒューマンであるMOMOが舞う。






MOMOと目が合う瞬間があり、ドキッとさせられた。



訪問したパビリオンの中でも、一番といってよいくらい心を動かされ、考えさせられた。
見ることができて良かった。

コメント